2015年4月26日日曜日

牧師の日記から② 2015年4月26日

牧師の日記から
 私の活動の一つに、いくつかの神学校への出講があります。これは、20年ほど前から始まり、現在では日本聖書神学校、農村伝道神学校、東京バプテスト神学校と拡がってきました。主に、「日本キリスト教史」「日本宗教史」「日本基督教団史」「日本宣教論」等の講義を担当しています。私自身は神学校を卒業しておらず、牧師(信徒伝道者)として働きながら、ほとんど独学に近い形で勉強してきました。もともとの自分の勉強の領域は新約聖書学だったのですが、いつしか必要に迫られて、この国のキリスト教の歴史、教派や教会の歩みを資料を読み解きながら跡付ける学びを続けてきました。日本基督教団宣教研究所の教団史資料編纂に関わり、『日本基督教団史資料集』(全5巻)を編纂する仕事をしたことが大きかったと思います。
 前任地を辞任するにあたって、当初は地方の教会への赴任を希望していましたから、各神学校への出講は出来なくなると考え、私の後任の担当者の相談までしていました。ところが思いもよらぬ仕方で、都内の千代田教会に赴任することになり、各神学校から当然のように講師を継続するように求められたのです。2015年度の今年は、日本聖書神学校「日本キリスト教史」(通年、毎週月曜日夜)、東京バプテスト神学校「日本キリスト教史」(49月、木曜日夜)、農村伝道神学校「日本宗教史」(72124日、集中講義)を担当することになっています。授業の準備は、もう積み重ねがあり馴れているとは言え、結構大変です。けれども、教える立場に立つことは、何より学ばされることです。学生たちに教えてみると、自分の理解が不十分であったり、曖昧であることがよく分かります。神学校で教えることは何より自分のための勉強の機会でもあるのです。これからこの国の諸教会を担う教師の養成に関わる働きを担っていることにご理解頂きたいと思います。

 前任地の教会でも、私が神学校で教えていることを教会員たちにもフィードバックしてほしいという要望があり、毎週水曜日の午後、「東駒形セミナー」を開講したことがあります。あるいは、そのうちそのような機会があるかもしれません。(戒能信生)

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