2019年9月29日日曜日


2019年10月6日 午前10時30分

聖霊降臨節第18主日礼拝(No26

      司式 野口 倢司  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-52

讃 美 歌  17

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編67・1~8(着席のまま)

讃 美 歌  431

聖書朗読  アモス書8・4-7

使徒言行録9・19b-31

祈  祷

讃 美 歌  448

説  教  「伝道者サウロの誕生」

               戒能 信生牧師

讃 美 歌  400

使徒信条  (9341A

献  金  対外献金「北支区ワン・ドロップ献金を覚えて」      野口 洋子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵

・礼拝後、お茶の会

・定例長老会

2019年9月28日土曜日


牧師の日記から(233

922日(日)主日礼拝。使徒言行録91-19の講解説教「サウロの回心」。著者ルカが劇的に描く「ダマスコ途上の回心」の実相はどんなものだったのか。サウロは一時的に失明するので、視覚的情報が全く含まれていない。つまりサウロという人の内面に起こった回心だった。「回心」はもともとは仏教用語で「えしん」と読ませる。Conversionの訳語に充てられたのだが、それは、自らの悟りとか改心ではなく、キリスト者を迫害する者からイエスの福音の使者へと180度変えられたことを指している。古い友人の松井恵子さんが礼拝に出席してくれた。大阪在住の翻訳者で、午後昼食を共にして4時ごろまでゆっくり話し込む。

23日(月)休日で、一日書斎に籠り切りで、北支区の学習会の講演の準備。驚いたことに、定評ある日本キリスト教史の教科書に、ホーリネス弾圧についての言及が全く無いのだ。『時の徴』の校正が届き、その直し作業も。

24日(火)午前中、西片町教会で北支区教師部の研修会。若手の神学者福島揚さんの意欲的な講演「エコロジーとキリスト教」を聞く。Boff & Hathawayの問い「地球生態系の危機こそ、私たちの時代の最も重要な宗教的・霊的課題ではないか。基本的な問題はもはや、特定の宗教的伝統の未来の問題ではない。どれほど多くの宗教が未だに、自らのメンバーの拡大に固執していることか。生命そのもののリバイバルではなく、自らの組織的生き残りに専念していることか」。この厳しい問いかけについて考えさせられる。夜は北支区連合祈祷委員会。

25日(水)午前中、聖書を学び祈る会。列王記上2-3章を取り上げる。ソロモンが王位に就き、ヘブロン派を粛正してエルサレム派の側近による統治を始める。地方神殿を廃して祭司たちを一元的に支配し、エルサレム神殿を建立して国家祭儀化を進める。その繁栄を描きながら、列王記はその行く先を見通している。午後から早稲田奉仕園でのNCAの聖書講座に出席して挨拶する。この春隠退された上林順一郎先生を迎えての第一回。「善きサマリヤ人」を取り上げたが、いくつものことを教えられる。強盗に襲われた人が、親ローマ派の有力者だった可能性を示唆され、この譬え話の政治的な背景について考えさせられた。

26日(木)午前中、東京医科歯科大学の定期健診。検査と診察だけに午前中一杯かかる。疲れてしまってNCAの事務所へ行くのはサボり、10月の予定表の作成と、信濃町教会修養会の講演の準備。夕方、直子さんと一緒に無花果の実の収穫。

27日(金)休日で、書斎で一日中仕事。翌日の講演の準備とレジュメの印刷。夕方、訪ねてきた人の話を聞き、カップ麺やあり合わせの食材を持たせる。

28日(土)午前中、本所賀川記念館創立50年の記念礼拝に出席。懐かしい教会員たちと久しぶりに顔を合わせる。祝賀会は冒頭15分だけで抜けだし、タクシーで弓町本郷教会へ。北支区主催「キリスト教から考える天皇制」学習会で講演。夕方帰宅すると、ラグビーのアイルランド戦を実況しており、なんと日本が勝ってしまった。後は週報の印刷や礼拝の準備。(戒能信生)

2019年9月23日月曜日


2019年9月29日 午前10時30分

聖霊降臨節第17主日礼拝(No25

      司式 橋本  茂  

    奏  黙 想        奏楽 向山 康子

招  詞  93-1-53

讃 美 歌  14

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編66・1~20(着席のまま)

讃 美 歌  408

聖書朗読  士師記2・6-23

祈  祷

讃 美 歌  392

説  教  「士師の時代」

               戒能 信生牧師

讃 美 歌  409

使徒信条  (9341A

献  金             野口 倢司

報  告

頌  栄  90

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校 お話し・戒能直子、奏楽・向山康子

・礼拝後、お茶の会

・週報等発送作業(ご協力ください)

2019年9月21日土曜日


牧師の日記から(232

915日(日)主日礼拝。北支区交換講壇で、南板橋伝道所へ。以前は池袋からバスだったが、副都心線の小竹向原駅から歩いて10分くらいで行ける。40年前と街の様子がすっかり変わっていた。南板橋伝道所は小沢一牧師が開拓伝道をされた教会で、現在は秀島行雄牧師が主任牧師。91歳の小澤夫人が会堂守をされていて迎えてくれる。私も含めて7人の礼拝。小沢先生が心血を注いで開拓伝道した教会が、今もこのように教会員に支えられて続けられていることに感銘を受ける。小沢夫人の心づくしの昼食をみんなで頂く。午後、近くの障害者施設から車椅子で来た斎藤さんも交えて月に一度の教会学校の礼拝を守る。

16日(月)この日は休日で、一日書斎で仕事。来週末に、北支区の「キリスト教から天皇制を考える」学習会で講演の責任があるので、その準備。夕方、直子さんと一緒に買い物に出る。台風15号による千葉県下の被害が、予想をはるかに超えるらしい。大網に住む関田寛雄先生のことが気になり、何度か電話をするが通じない。週に二度透析が必要なので、停電は致命的なことになるのだが。

17日(火)午前中、神学読書会。シュライアマハーの『宗教について』第4章を富坂キリスト教センターの岡田仁牧師のよく準備された発題で読む。啓蒙主義の影響で宗教が衰退した時代に、宗教の復権を主張した一種の弁証論だが、持って回った饒舌な論述で、読みにくいことこの上ない。神学生の齊藤織恵さんも出席。牧師8名、信徒2名の参加。来月でこの本は読み終わるので、今度はハルナックの『キリスト教の本質』をやはり深井智朗訳で読むことになる。早速深井さんにメールして、出版社から著者割引で10冊送ってもらうように依頼する。

18日(水)午前中、聖書を学び祈る会。この日から列王記に入る。ダビデ王の最晩年、その後継をめぐりエルサレム派のナタンたちの策動によって、ヘブロン派の四男アドニヤを退けてソロモンが即位する。列王記は、読んで字のごとくソロモン以降の王たち、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂後の王たちの400年に渡る記録だが、両王国が滅んだ後の視点から描かれている。つまりいわば敗戦後の視点から歴史を振り返っているのだ。それは決して自虐史観などではない。

19日(木)午後からキリスト教会館へ。3時からNCAの運営員会。神学生交流プラグラムの報告書の校正が上がってくる。早速その手直しの作業をしなければならない。直子さんは、津金寿子さんに誘われて歌舞伎の見物へ行った。この日福島第二原子力発電所の爆発事故の刑事責任について、東京電力の幹部たちに無罪の判決。なにも彼らを刑務所に送りたいわけではないが、あの惨劇の責任をだれもとらないという法の限界を痛感する。現在の司法の無力への憤りが湧く。

20日(金)私の72回目の誕生日。何人かの方から誕生カードが届く。夜は支区宣教研究委員会。北支区報『北斗星』のバックナンバーの学びを続けている。。

21日(土)午後、聖書と人間を考える会。石井摩耶子さんの発題で障碍者との共生について話し合う。10月の例会は野口倢司さんの発題とのこと。(戒能信生)

2019年9月15日日曜日


2019年9月22日 午前10時30分

聖霊降臨節第16主日礼拝(No24

      司式 高岸 泰子  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-51

讃 美 歌  14

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編65・1~14(着席のまま)

讃 美 歌  440

聖書朗読  アモス書7・1-9

使徒言行録9・1-19

祈  祷

讃 美 歌  401

説  教  「サウロの回心」

              戒能 信生牧師

讃 美 歌  443

使徒信条  (9341A

献  金             西村 正寛

報  告

頌  栄  90

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校 お話し・大森意索、奏楽・戒能直子

・礼拝後、お茶の会

CS教師会、らふぁえる練習

2019年9月14日土曜日


牧師の日記から(231

98日(日)主日礼拝。使徒言行録825-40の講解説教「ガザへの道」。1953年、サンフランシスコ平和条約に伴って奄美群島の施政権が、沖縄に先立って返還された。日本基督教団はこの奄美諸島への開拓伝道を計画する。しかし、当時鹿児島から小船で16時間を要する離島伝道に応じる者は誰もいなかった。その責任者であった九州教区副議長福井二郎牧師は、ある朝の早天祈祷会で、この個所の言葉が目に留まった。「汝、起ちて南に向かひ、エルサレムよりガザに下る道に往け。そこは荒れ野なり」(文語訳聖書)。他の誰かを探すのではなく自らが行くべきだと受け取った福井牧師は、門司教会に辞表を出し、夫人と共に喜界島に赴任する。ここから奄美特別開拓伝道が始まり、現在は、喜界、名瀬、瀬戸内、徳之島と4つの教会が存在する。使徒言行録は、ガザへの道の途中でフィリポがエチオピアの宦官に出会い、この宦官が受洗するに至ったと伝えている。この宦官について、新共同訳聖書は「エチオピア人」と訳しているが、原文では「エチオピアの宦官」とあるだけだ。私は、この人はユダヤ人で、カンダケに仕える宦官となったが故に、エルサレム神殿に受け容れられなかった人物ではないかと推測している。つまり異邦人への伝道の始まりではなく、ユダヤ正統主義では欠格者とされるユダヤ人の宦官への授洗と考えている。その方が、使徒言行録の文脈と構成に相応しいのではないか。深夜、台風15号が通過して激しい風雨。

9日(月)台風の影響で交通が混乱している。千葉周辺は停電で大変のようだ。この日から日本聖書神学校の後期の授業が始まる。今期の受講生は5人だけ。

10日(火)西川口バプテスト教会を会場に、バプテスト連盟から刊行された『連盟70年史』についてのフォーラムに招かれる。その「教会闘争」の項について短くコメントする。連盟の古い友人たちに久しぶりに会うことが出来た。

11日(水)午前中、聖書を学び祈る会。サムエル記下23-24章を取り上げる。ダビデは様々な欠点があり問題行動も少なくなかったが、「神に従い、神を畏れて治めた」とされている。午後、九州工業大学の本田逸夫さんが訪ねてくる。東北大学の宮田聖研の出身で政治思想史の研究者だが、基督教学会で上京されたついでに、教団史について聞きたいと訪ねて来られたのだ。

12日(木)昼前から西早稲田の事務所へ。午後から連続講座「日本キリスト教史を読む」で、鈴木正久を取り上げる。これまでの会場に入り切れなくなったので、この日からAVACOのチャペルを用いたが、50名以上が集まり満杯状態になる。

13日(金)午後、北支区の沖縄問題連続学習会のレジュメや資料の準備。6時半から信濃町教会で「合同とらえなおしとは何であったか」という1時間の講演。難しく厄介な内容をよく聞いてくれた。沖縄の教会との連帯を考えさせられる。

14日(土)午後から上智大学で開かれた日本キリスト教史学会の公開講演会に参加。「31独立運動と韓国キリスト教の歴史」という金興洙教授の講演を聞く。9月に入って、急にいろいろな仕事が立て込んでくるようだ。(戒能信生)

2019年9月8日日曜日


2019年9月15日 午前10時30分

聖霊降臨節第15主日礼拝(No23

      司式 鈴木志津恵  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-51

讃 美 歌  83

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編119・65~72

(着席のまま)

讃 美 歌  300

聖書朗読  列王記下5・15-19a

マルコ福音書5・25-34

祈  祷

讃 美 歌  497

説  教  「安心して行きなさい」

         南板橋伝道所 秀島行雄牧師

祈  祷

讃 美 歌  402

使徒信条  (9341A

献  金              津金寿子

報  告

頌  栄  90

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校 お話し・齊藤織恵、奏楽・内山央絵

・本日の礼拝は、北支区交換講壇で南板橋伝道所の秀島行雄牧師が説教を担当して下さいます。戒能牧師は南板橋伝道所で説教します。

礼拝後、秀島牧師を囲む会(軽食の用意があります)司会・橋本茂

2019年9月7日土曜日


牧師の日記から(230)「最近読んだ本の紹介」

オリヴィエ・ロワ『ジハードと死』(新評論)続発するイスラーム過激派のテロ。そのテロリストたちのプロファイリングをもとに、「イスラームが過激化したのではなく、現代的過激性がイスラームの中に入ってきた」と分析する。つまり現在のテロリズムの根源にあるのは宗教そのものではないというのだ。テロそのものは昔からあった。「新しいのは、今日のテロリズムやジハーディズムが断固たる死の希求と結びついている点だ」と見る。この観方に立てば、まだテロが起きていないとされるこの国でも、京都アニメーション事件を初め、いくつものテロが既に現出していることになる。巻末に列挙される世界のテロ事件の概要を眺めていて、改めて現代という時代の特異性と行き詰まりを考えさせられた。

フェルディナンド・v・シーラッハ『刑罰』(東京創元社)刑事事件弁護士としての経験をもとに、この著者は何冊もの印象的な短編を書いている。おそらくは実際の刑事裁判で起こった出来事、司法の限界や法で裁けない様々な事例を通して、現代ドイツ社会の断面、例えばトルコや東欧からの移民社会の実相を鋭角的に切り取って見せる。翻訳からも伺える簡潔な文体で、読ませること請け合い。

石川明人『キリスト教と日本人 宣教師から信仰の本質を問う』(ちくま新書)戦国末期に来日したザビエルに始まり、幕末期のヘボンやフルベッキ、明治期のロシア正教会のニコライなどの宣教師資料を読み解き、この国へのキリスト教宣教の内実を問うている。著者は、北大で宗教学を学んだ研究者で、その博士論文をもとにした『戦場の宗教、軍人の信仰』を読んだことがある。非キリスト者の宗教研究者とばかり思っていたが、本書でプロテスタント教会で洗礼を受けたクリスチャンであると告白しているので驚いた。つまり、それほどニュートラルにキリスト教を突き放して、批判的に見ているのだ。そのような立場から、何故この国にキリスト教が根付かなかったのかを、何人もの先行研究をもとに推論しているので参考になる。その最後に、マザー・テレサの「心の闇と不在の神」を取り上げているところが興味深かった。

新井一二三『台湾物語 麗しの島の過去・現在・未来』(筑摩選書)台湾の近代史を、日本統治時代の建築や現在の観光事情、また台湾発の映画などを縦横に紹介しながら、分かりやすく取り上げている。特に最近の若者たちの政治観や表情が伺える。しかし私は、「日本語の既に滅びし国に住み短歌詠み継げるひとや幾人」(弧峰万里)と詠った『台湾万葉集』の詠み手たちの存在がどうしても気になってしまうのだが……。

辻惟雄『十八世紀京都画壇』(講談社選書メチエ)池大雅、与謝蕪村、円山応挙、伊藤若冲、曽我蕭白といった個性的な画人たちが、江戸中期の京都に輩出した背景を概説してくれる。鎖国の隙間を縫って明・清からもたらされた文人画の影響を受け、幕府を初めとする時の権力者たちからも一定の距離を置いた京都画壇に、身分制からも自由な民衆芸術が成立したというのだ。(戒能信生)

2019年9月1日日曜日


2019年9月8日 午前10時30分

聖霊降臨節第14主日礼拝(No22

      司式 常盤 陽子  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-53

讃 美 歌  14

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編64・1~14(着席のまま)

讃 美 歌  289

聖書朗読  アモス書6・1-11

使徒言行録8・26-40

祈  祷

讃 美 歌  301

信徒講壇  「ガザへの道 エチオピアの宦官」

                戒能信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  493

使徒信条  (9341A

献  金              高岸泰子

報  告

頌  栄  90

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校 お話し・野口洋子、奏楽・戒能直子

・礼拝後、お茶の会

・聖書を読む会(出エジプト記21-10、発題・石井摩耶子)