2024年4月20日土曜日

 

 牧師の日記から(465

414日(日)主日礼拝はルカ福音書2439-53の講解説教「焼き魚と復活の主」。各福音書の復活証言に濃厚に残っているガリラヤでの復活伝承が、ルカ福音書だけには省かれている。にもかかわらず、エルサレムで弟子たちに現れた復活の主が「焼き魚」を一切れ食べたという伝承が採用されている。ガリラヤ湖で獲れる魚を焼いて食べる習慣は、ガリラヤの日常生活を反映している。「福音はエルサレムから地の果てまで」という神学的枠組みを主張して、ガリラヤ復活伝承を排除したルカ福音書にして、「焼き魚を食べる復活の主」という伝承を採用せざるを得なかったのだろう。多様な復活証言から教会が出発したことを示唆している。隠退教師の上林順一郎先生が礼拝に参加されていた。礼拝後、オリーブの会で、インドネシアから一時帰国した西村正寛さんの「椰子の木に囲まれて」の報告を聞く。イスラム国であるインドネシアの日常生活が紹介された。午後、教会会計の決算を検算する作業を直子さんに、エクセルの表作成を羊子に頼む。会計の野口倢司さんにメールで送り確認。

15日(月)昼から学生時代の友人たちが集まって、一種の同窓会。この日は、いつものメンバー(桜井秀教、久保田文貞、板垣弘毅、岡安博)に加えて静岡から戸井雄二さん、横浜から塩野靖男さんも参加された。夕方の6時過ぎまで延々6時間以上も話し合って、飽きることがない不思議な時間。『時の徴』の校正が届いたので、修正してメールで送稿。

16日(火)午前中、神学読書会で並木浩一先生の『ヨブ記を読もう』を取り上げる。初回ということで、並木先生が長年取り組んで来たヨブ記研究の簡単な紹介と、並木ヨブ記論の特徴について私が発題する。出席者は5名。午後は、キリスト教会館に行き、柴崎聰さんの読書会「キリスト教と文学」に参加。この日は、ミヒャエル・エンデの『モモ』が取り上げられる。出席者は8名で少なかったが充実した時間だった。総会資料の編集担当の荒井眞さんから、校正が届き、一部誤植などを修正して返送する。92歳になる荒井さんに、総会資料作成をお願いするのは恐縮の限りだが、大変助かっている。『柏木義円研究8号』の再校が届き、チェックして校了とする。但し表紙の目次のフォントをもう少し大きくしてもらう。年寄りには字が小さ過ぎるのだ。

17日(水)午前中、聖書を学び祈る会は休会。この日、先日93歳で亡くなった大塩光子さんの告別式が町屋斎場であるが、失礼して遠くから光子さんを偲んで祈るときをもつ。お世話になった人々が次々に亡くなっていくのは寂しい限り。午後、桜の散った後の堀端を散歩。

18日(木)荒井眞さんから総会資料の最終稿が届き、印刷部数等を打ち合わせ。夜、会計監査をお願いしている向山功さん宅を訪ねて、最後の確認をしてもらう。月曜会での大貫隆さんの贖罪論についての紹介と発題の準備。精密な書物なので、要約するのに骨が折れる。(戒能信生)

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