2019年11月2日土曜日


牧師の日記から(236

1027日(日)主日合同礼拝。士師記4章の女預言者デボラの物語を取り上げる。女性でありながら士師として、また女預言者としてイスラエルの危機に立ち上がったデボラの活躍。旧約聖書は全体として、当時の男性優位の考え方を反映しているが、このデボラと、敵将シセラを殺害したヤエルは例外ではないか。礼拝後、直ちにバザーの会場造り。皆さんが手際よく準備をして、1230分にオープン。宣伝が不十分だったのか、昨年よりもお客さんの入りは少ないようだ。それでも2時半頃にはほとんど販売するものがなくなった。折を見て片付けの作業。3時過ぎに東駒形教会の国井陽一・実枝子夫妻が車でリサイクル品の残品を引き取りに来てくれる。今週末の東駒形教会のバザーで販売するため。その後、週報発送作業、来週の永眠者記念礼拝の写真の設置、フルート・アンサンブルらふぁえるの練習と続く。1117日の礼拝後ミニ・コンサートが予定されている。

28日(月)午前中、月曜会に出席のため東駒形教会へ。柏井創牧師の発題で大貫隆著『終末論の系譜』13章を取り上げる。午後帰宅して準備をして、夜は日本聖書神学校の授業。この日は高倉徳太郎についての講義。往復はバスを使った。

29日(火)午前中、郵便局に行って『時の徴』の印刷費振り込みや献金の受領手続き。午後、雨の中を信濃町教会の秋山眞兄さんが訪ねて来てくれて、いろいろ相談。その一つで、2024年の信濃町教会創立100周年に向けての共同研究の可能性について打診された。夜は、再来週の西中国教区教師研修会の講演の準備。直子さんがバザー売上げの集計をしてくれたので、それを報告書の形にまとめる。約7万円の収益で、その半額を被災地の教会に送金することになる。

30日(水)午前中、聖書を学び祈る会。この日は列王記上1011章を取り上げる。ソロモン時代の繁栄と平和は、戦争ではなく周辺諸国・諸部族との縁戚外交と交易による。しかし王妃たちがそれぞれの宗教を持ち込み、ソロモンも感化されたことを列王記は厳しく断罪している。午後、郵便局や銀行に行って、バザーの委託販売の送金。ついでに旅行代理店に寄って、予約していた広島までの飛行機の往復チケットを受け取る。夜は来週の定例長老会のアジェンダ作り。

31日(木)午後から、西早稲田のNCAの事務所で事務仕事。教団宣教研究所で、西中国教区の総会資料などを探し、必要な箇所をコピーする。バプテスト連盟宣教研究所の朴思郁所長から宣教論についての講演原稿が送られてくる。レスリー・ニュービギンやD.ボッシュなど20世紀後半の代表的な宣教論が整理されていて参考になる。しかし冷戦終結後の世界はステージが変わり、ポピュリズムと自国優先主義の時代を迎えている。その点でBoffの「生態系の危機が進行する中で、諸宗教は依然として自らの信徒拡大に固執している」という指摘は鋭い。この混迷の時代の宣教論を探る必要がある。

1日(金)一日書斎に閉じ籠もって、広島での講演の準備。教団の宣教論の推移をこの際まとめたいと考えているが、なかなか作業が進まない。(戒能信生)

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