2024年1月13日土曜日

 

牧師の日記から(451

17日(日)主日礼拝。詩編139篇の講解説教「汝、我を知り給えり」。この詩編は、全知全能の神について歌った優れた詩として知られる。しかし19節から、突然「逆らう敵」が登場する。研究者の中には、二つの別の詩が重複したと想定する人もいるほど。しかし、この詩人が人間的な破れのただ中で、すなわち敵の存在との葛藤に苦しむ中で、このような歌を書いていることにこそ注目すべきではないか。私たちが神をどのように認識しているか、信じているかではなく、主なる神の側がこの私を「究め、知っておられる」と歌っているところに、この詩の特徴がある。礼拝後、定例長老会。4月まで近くの建築工事のために駐車場を貸すことが承認された。その賃料は、教会維持会計に繰り入れることとなる。また昨年暮れ、故・中谷芳枝さんを覚える記念としてご遺族から献げられた多額の献金は、基金に繰り入れることが承認された。夕方、四ッ谷からホテル・ニュー大谷、迎賓館を通るコースを散歩。約5000歩。

8日(月)午後、北支区新年礼拝に出席するために西片町教会へ。説教は滝野川教会の東野尚志牧師で、力強いメッセージだった。帰りに早稲田教会の柳澤宗光牧師と一緒になり、四ッ谷駅近くの喫茶店で話し込む。柳澤先生は私と同い年だが、日本聖書神学校での教え子でもある。牧師としての今後の可能性について相談される。私自身がこれからの歩みについて考えさせられているところなので、身につまされる。

9日(火)依頼されている神奈川教区青年委員会での講演の準備。「教会籍ってなあに?」というテーマ。これまでの牧会経験の中で、教会籍について問題になったケースを整理して紹介することにする。もうこの年になると、若い青年たちの悩みや相談を聞くのが、億劫に感じるのはやむを得ないのだろうか。午後、中谷芳枝さんのご遺族からの献金を郵便局から引き出す手続きをする。その後、四谷駅前の皮膚科で受診。ジンマシンの発作は治まっているので、さらに薬を減量することになった。夜は山口里子さんのマルコ福音書のゼミにZoomで参加。

10日(水)午前中、近くのみずほ銀行に行って中谷芳枝記念基金を定額貯金にする手続き。午後から町田の農村伝道神学校へ。日本キリスト教史の授業で井上良雄先生について取り上げる。帰りは、聴講生の原田千香さんの車で、京王線多摩センター駅まで送ってもらう。ここから地下鉄新宿線の曙橋駅まで直通で約45分。随分時間短縮になって助かる。

11日(木)2月の北支区連合祈祷会について、奨励をお願いしている石神井教会の村上実基牧師に電話をして、聖書箇所や讃美歌などについて打ち合わせ。近藤由紀さん宛てに誕生カードを書いて送る。

12日(金)午前中散歩。午後、日本聖書神学校の神学生久保彩奈さんが訪ねて来て、卒業論文の相談。エキュメニカルな視点から由木康の礼拝学を取り上げたいとのこと。参考資料などについて助言。(戒能信生)

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