2025年4月12日土曜日

 

牧師の日記から(515

 46日(日)主日礼拝。ガラテヤ書の611-18の講解説教「イエスの焼印を負って」。「焼印」(stigma)というギリシア語について、注解者たちはパウロが受けた迫害を上げているが、私たちにとってイエスの焼印とは何かを考えさせられる。私たちが洗礼を受けているという事実がそれではないか。ルターが試練の中で「我は洗礼を受けたり」と机にチョークで書いて耐えたというエピソードを紹介した。礼拝後、定例長老会で教会総会の準備。教会会計の決算・予算について話し合う。会計担当の野口倢司さんが、腰の圧迫骨折で来られず、原案をもとに牧師が野口さんと相談してまとめることになる。

 7日(月)午前中、眼科で検査。辞書などの小さい文字が読めないと訴えたところ、残念ながら今以上に良くはならないと宣告。帰りに須賀神社の近辺を散歩。今年の桜の見納め。後はひたすら総会資料作成の作業。直子さんに校正をしてもらう。

8日(火)午後、久しぶりに本郷の慈愛病院に高岸徹さんを、泰子さんと共に見舞う。徹さんは澄んだ眼を開けてこちらを見ているが、声をかけても反応しない。この病院に来て丸1年が経過する。枕許でローズンゲンの今日の聖句を読んで短く祈る。帰宅後は総会資料の作成。従来は荒井眞さんにこの作業を託してきたのだが、今年は入院中でお願いできない。これまでの荒井さんの働きを改めて感謝をもって覚えさせられる。

 9日(水)午前中、皮膚科を受診。季節の変わり目のせいか、このところジンマシンの症状が出る。減らしていた抗ヒスタミン剤を毎日服用するように指示される。NCAの読書会「キリスト教と文学」の講師柴崎聰さんから電話で、腎臓結石のため入院中で、来週の読書会は難しいとのこと。参加者にメールで順延の連絡をする。堀光男先生の追悼集に寄せられた原稿を、米沢薫さんに添付で送付。原稿整理を依頼しているのだ。

 10日(木)午後3時から、子育て相談カフェのために大森意索さんが来られる。未だ相談は寄せられていないので、総会資料の校正をお願いする。一緒に柄谷行人の『力と交換様式』を読み始める。これから毎週木曜日の午後は、大森さんと一緒に学びと話し合いの時をもつことになる。(戒能信生)

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