2017年4月14日金曜日

牧師の日記から(105
 49日(日)主日礼拝でⅡテサロニケ書2112の講解説教。礼拝後、受難週全体祈祷会。その後の婦人会例会で、ルカ福音書15章の「一枚の銀貨を無くした女性」の譬え話を取り上げる。発題者の茨木啓子さんは、アンデルセンの「さやから飛び出した五つのえんどう豆」を引き合いに、「神さまはどの豆もお忘れになりませんでした」という視点でこの譬を解釈された。イエスの譬え話は、本来民衆の間に印象深く受け止められた素朴な話であったから、民話との隣接は一つの観方である。夕方、息子の謙・清美さん夫妻が来て一緒に食事。大連教会の月報『霊光』を画像化したものをコピーし、私のPCに取り込んでもらう。
 10日(月)『平和ネット』に連載しているコラム「戦時下の教会」に、戦前の在外邦人教会について短い原稿を書き、メールで入稿。夜は、日本聖書神学校の「日本キリスト教史」の授業。この国にプロテスタント・キリスト教が伝来する前史として、中国のキリスト教宣教の歴史について講義する。この日が初日で、今年は12名の受講生。若い学生から自分と同世代の聴講生まで、多様な受講生で楽しみである。帰りに神学校の図書館に寄り、必要な文献を何冊か借り出す。講師は20冊まで2か月間借りることができるという特権が与えられている。
11日(火)午後、賛育会病院で定期検診。担当医が交代し、またまた薬を減らすことになる。その効果やいかに。そのまま早稲田教会での山口里子ゼミに直行。今年はこの3月に刊行された『イエスの譬え話しⅡ』を取り上げる。帰宅すると、荒井眞さんから「教会総会資料」がメールで届いていた。以前仕えていた教会では、総会準備のこれらの作業はすべて牧師の任務であったので、とても助かってありがたい。直子さんにも校正を見てもらって、修正個所をGメールで送る。
12日(水)午前中、聖書を学ぶ会でマタイ福音書受難物語の最終回。午後は、NCAの機関誌『はなしあい』巻頭言の原稿書き。天皇の代替わりについての厄介な問題を取り上げるので難渋する。そこに、友人の吉馴明子さんから『現人神から大衆天皇制へ 昭和の国体とキリスト教』(刀水書房)が送られて来た。神権天皇制と象徴天皇制の歴史的検証についての重厚な論文が並んでいて、読み耽る。大いに参考にはなるが、とても原稿どころではない。
13日(木)11時からキリスト教会館に行き、会館、早稲田奉仕園、AVACOの三者協議会に出席。4月末に予定されている避難訓練の打ち合わせ等。消防車が来て本格的な避難訓練になるようだ。午後は、NCAの賛助会員の名簿整理の作業。帰宅途中、国際医療センター病院に立ち寄り、聖書を学ぶ会に出席している大坪正雄さんを見舞う。先週、左膝関節の手術を受けたのだ。経過は順調でリハビリがうまく行けば3週間ほどで退院とのこと。『はなしあい』の原稿を何とか仕上げてメールで送稿。賀川豊彦研究誌『雲の柱』が送られてくる。

14日(金)午前中、会館管理組合の役員会。5月に決算総会があるのでその準備。午後以降は、ひたすらイースター礼拝の説教や墓前礼拝の準備。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿