2017年9月23日土曜日


牧師の日記から(128

 917日(日)主日礼拝。マタイ福音書6516の講解説教。『主の祈り』については一昨年集中的に取り上げているので、この日はマタイ福音書のコンテクストに沿って読み直した。特にカトリック教会の黙想について紹介し、私たちの祈りの理解をもう少し押し広げる必要に触れた。祈りは、神に向かって自分を開くことから始まる。そこでは言葉は必ずしも必要ない。礼拝後、オリーブの会で柴田哲子さんに「World Visionの働き」について紹介してもらった。その後、雨の中を浦安教会に行き、4時半からの招聘委員会に出席、後任牧師の候補を推薦した。この人事が御心にかない、祝福のうちに進められることを心から願う。その後、市川三本松教会に立ち寄り、福音教会の明治期の教会規則を見せてもらう。帰宅して『クリスチャン新聞』創刊50年記念号の原稿を書き上げて送る。

 18日(月)午前中、台風一過の快晴で猛暑の中、青山霊園での渡部澄彦さんの納骨式。家族・親族たち14人の参加。この霊園には、外人墓地の他、森有礼、平岩愃保、津田仙、山路愛山など明治から大正期にかけて活躍したキリスト者の墓がいくつもある。ビル群の真ん中に佇む古い墓石群が印象的。その後、一同で美味しい鰻をご馳走になる。帰宅して、キリスト者平和ネットの連載コラムの原稿を書いて送稿。戦時下の宣教師スパイ事件についての新聞報道を紹介する。

19日(火)午前中、神学読書会で、モルトマンの『希望の倫理』の第3章を取り上げる。この日の発題と紹介は百人町教会の賈晶淳牧師。出席者は、牧師が5名、信徒が3名の合計8名だった。午後、直子さんと庭のイチジクの実の収穫作業。今年は日照が少なかったせいか、成りが悪く小粒のものが多い。バザーのためのジャム作りに足りるかどうか。夜は丹絵理加さんの受洗準備のつもりだったが、連絡不十分で来られなかった。お詫びの葉書を出す。

20日(水)午前中、聖書を学ぶ会で民数記6章の「ナジル人の誓願」を取り上げる。きわめて古い宗教習慣に由来し、旧約のあちこちに痕跡が残っているし、新約のパウロの時代にも形を変えて存続している。そもそもイエスが「ナジル人=ナザレ人」と呼ばれたという有力な説があるのだ。この日は私の70歳!の誕生日で、何人もの教会員の方々から誕生カードが届いて恐縮する。傑作だったのは、荒井さん夫妻から届いたメール。「絵に描いた餅」ならぬメール上でのバースデイ・ケーキの写真が添えられていた。

21日(木)朝からキリスト教会館に行き、NCAの仕事。3時から運営委員会。来年3月に予定されている神学生交流プログラムの準備が始まる。校長はいつものように関田寛雄先生、講師は友人の神田健次さんで、会場はイエズス会鎌倉黙想の家。今から楽しみではある。第8回の報告書の初校の修正作業も。

22日(金)午前中は、会館管理組合の委員会。様々な案件を処理する。一度帰宅し、準備をして夜は北支区宣教研究委員会でエパタ教会へ。1970年代の北支区報『北斗星』のバックナンバーを読んで発題。(戒能信生)

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