2025年11月22日土曜日

 

牧師の日記から(541

 1116日(日)主日礼拝。ヤコブ書の講解説教の最終回で、51320を取り上げる。半年間苦労してきたが、私自身が学ばされたことは多い。この手紙が書かれた1世紀末頃の教会の実情が窺えるからだ。特にこの手紙の最後に、教会生活から離れた人たちへの責任について触れていることを重く受け止めさせられた。礼拝後オリーブの会。石井房恵さんが用意してくれた三色丼を頂きながら自由に歓談。ボンヘッファーの映画を観てきた人たちの感想を聞いて、最後に讃美歌469を一緒に歌う。

 17日(月)午前中、月曜会に出席するため東駒形教会へ。近藤勝彦著『日本キリスト教神学小史』の北森嘉蔵の章を、後藤田さんの紹介で読む。北森先生のことを知らない牧師たちが多いので、私が学んだことやいくつかのエピソードを紹介する。午後帰宅して、明日の神学読書会の発題の準備。

 18日(火)午前中、神学読書会でカルヴァンの『キリスト教綱要』第6章を私が発題で読む。1月から波多野精一の『時と永遠』を読むことになる。午後は西早稲田のキリスト教会館で読書会「キリスト教と文学」に参加。ディッケンズの『クリスマス・キャロル』が取り上げられたが、吝嗇で意地悪な主人公スクルージ―が、最後には悔い改めて善人になるお話しだが、この手の回心物語は日本の文学にはほとんどないということが指摘され、考えさせられた。夜は富士見町教会で東支区北支区合同の連合祈祷会。約50名の参加者が共に祈りを合わせる。

19日(水)午前中、新宿武蔵野館に話題のボンヘッファーの映画を観に行く。ところどころ脚色されているが、概ねよく出来た映画だった。久しぶりに新宿の雑踏の中を歩く。

20日(木)午前中、門前仲町の歯科医で定期検診。午後は大森伝道師との牧師会。クリスマス・カードの準備。4時半からNCAの運営委員会にZoomで参加。『時の徴』の原稿に手をつける。

21日(金)一日書斎にこもって仕事。『時の徴』に連載している高倉徹総幹事日記のデータがPCのクラッシュで失われたので、プリントアウトしたものを嘉信にOCRで読み込んでもらう。最新のOCRで見事に復元されて来たので、その原稿整理の作業。長く机に向かっていると腰が痛くなるのが困る。(戒能信生)

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