2016年6月24日金曜日

牧師の日記から(64
6月19日(日)主日礼拝、エフェソ書1・15-23の講解説教。この手紙の教会理解について取り上げたが、なかなか難しい。礼拝後、「戒能牧師に何でも聞く会」で、昼食を共にしながら教会員の皆さんの様々な質問に答えさせられた。教会員の皆さんが牧師に期待していることがたくさんあることはよく分かった。夜、次男の謙の誕生日ということで、家族全員が集まって久しぶりに一緒に食事。父の日で、私も子どもたちからプレゼントを貰う。羊子からは、『須賀敦子の手紙』、渡辺京二『さらば、政治よ、旅の仲間へ』というディープな本のプレゼント。先週、常盤陽子さんから故・常盤新平さんのエッセー集を何冊も送ってもらったので、読むべき本が積み上がっている。
20日(月)午前中、東駒形教会での牧師の勉強会「月曜会」に出席。その足で日本聖書神学校に回り、NCA主催のボイストレーニングに参加。「主の祈り」を共に祈ることの意味を改めて考えさせられた。カトリック教会や聖公会の典礼では、声を合わせて祈ることが教えられているのに、教団の教会ではほとんど意識されていないという。夜はそのまま、日本キリスト教史の授業。内村鑑三についての学生たちのリーディング・レポートを聞き、コメントをする。現在の神学生たちの読み方は実に多様で、その点が興味深い。
21日(火)午前中、北支区の牧師たちとの神学読書会。武蔵野教会の佐々木潤牧師が発題してくれる。雨の中を14名が参加。内、信徒の方は4名。午後から、西早稲田のキリスト教会館に行き、管理組合委員会。夜は「戦争を許さないキリスト者の会」の講演会へ。講師は憲法学者の小林節さん。安保法制の問題と安倍政権への痛烈な批判を聞く。終了後、久しぶりに顔を合わせた親しい友人たちと一緒に食事をして、夜遅く帰宅。
22日(水)朝一番で、届いているメール等への対応。午前中は聖書を学ぶ会。創世記47章の、ヨセフの治政についての部分を取り上げる。古代エジプト史について、この国ではピラミッド等の考古学的な研究は盛んだが、政治史、あるいは社会史についての研究は少ない。古代エジプト社会が、土地はファラオに帰属し、国民は奴隷とされた経緯を、宰相ヨセフの功績として創世記が描いている点が興味深い。
23日(木)門前仲町の歯科医での定期検診のついでに、石井房恵さんのお店に立ち寄る。『こころの友』9月号から、4面のお料理の欄を石井さんが担当することになったのだ。私が紹介した関係でその様子を聞く。来月一挙に6回分の取材があるとのこと。午後はJBTSの紀要の論文校正に手を入れる。

24日(金)午前中は農村伝道神学校の授業。帰って来て資料を作成し、夜は支区教区問題委員会のためエパタ教会へ。北支区の地区割りの変遷と諸教会の推移について発題講演をする。今週もなんだか忙しかった。(戒能信生)

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