2018年9月22日土曜日


牧師の日記から(180

916日(日)この日は北支区の交換講壇で、大泉教会の山田康博牧師が説教を担当してくれる。礼拝後は、石井房恵さん心尽くしの昼食を一緒に頂きながら、山田牧師を囲んでの懇談会。例によって参加者が、それぞれの信仰の歩みを語って1時半頃終了したとか。私は、大泉教会の礼拝で講壇奉仕。礼拝後、軽食を共にしながら教会員たちの話を伺う。その後、すぐ近くの福音会のケアハウスに東海林勤先生を見舞う。若い時からとてもお世話になった先生で、今年82歳。一昨年お連れ合いのるつ子さんが亡くなられで、昨年この施設に入所された。お元気だが少し発声に難があり、聞こえづらいこともある。しかし相変わらずの東海林先生の信仰の姿勢を語られた。2時過ぎまで話し込み、祈って帰途についた。

17日(月)朝から書斎で、明日の講演の準備。「戦時下の教会の実情」というテーマは、これまで様々な機会に紹介してきたが、今回は特に戦時下の説教の実態について取り上げるつもりで、資料とレジュメの作成をする。

18日(火)午前中、神学読書会。平良愛香著『あなたが気づかないだけで、神さまもゲイもいつもあなたのそばにいる』を取り上げる。前回発題者を決めるのを忘れたので、致し方なく私が簡単に内容の紹介をした。特にこの本で考えさせられたのは、LGBTと言われる多様なセクシャル・マイノリティーの人々が、その思春期に自らの性的指向性について悩み、アイデンティティーの危機を経験していること。周囲の無理解や偏見の中で、自己肯定出来ない痛切な経験を経てきているのだ。参加者は牧師7名、信徒2名の計9名。午後準備をして、夜は早稲田教会を会場に戦争を許さないキリスト者の会の例会で、「戦時下の教会の実情」について講演。雨の中を40名ほどの人々が参加され、熱心に聞いてくれた。

19日(水)午前中、聖書を学び祈る会でサムエル記上78章を取り上げる。ペリシテ人の攻勢の前に危機に陥った民が、サムエルに王の推戴を要求する。それは再び奴隷に戻ることを意味するが、それでいいのかと神は問い返す。この問いは、E・フロムの『自由からの逃走』とも重なる問で、現代政治とも関わる深刻な問題でもある。午後は『時の徴』152号の発送作業。同人たちが集まって、購読者・購読依頼の寄贈も含めて約900通の発送を終える。編集委員会の後、何人かと近くの焼き鳥屋でご苦労さん会。疲れて早々に寝てしまう。

20日(木)午前中、キリスト教会館に行き、三者協議会。NCAの事務仕事をして、午後帰宅。昨日届いた「神学生交流プログラム報告書」の校正作業。この日は私の71歳の誕生日で、教会員の皆さんから何通かのカードが届く。

21日(金)午前中は会館管理組合の委員会。会館の冷暖房機(GHP)の耐用年数が切れ、新しい機種に取り換えねばならないのが難題。午後帰宅して準備をして、夜はエパタ教会での北支区宣教研究委員会で、1980年代の支区報から読み取れる諸教会の問題について発題する。このところ研究会や読書界での発表や講演が続いたので、少し沈潜してinputする必要を痛感する。(戒能信生)

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