2018年9月8日土曜日


牧師の日記から(178

92日(日)この日のCSは教会員説教で内山央絵さんの担当。キーボード持参で、子どもたちと一緒にごく簡単なゴスペルを一緒に歌ってくれた。主日礼拝ではⅠペトロ書の講解説教の最終回。忍耐と服従をひたすら勧めてきたこの手紙の最後の部分で「身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吠え猛る獅子のように、誰かを食い尽くそうと探し回っています。信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい」(58-9)と激しい言葉で語りかけている。ここに、この手紙の特徴と真骨頂があるのだろう。

3日(月)台風21号が接近する中で、飛行機で鹿児島へ無事到着。午後から加治屋町教会で『時の徴』の同人研修会・読者の会が開かれるのだ。この教会は、西郷隆盛の生地のすぐ隣りで、友人の松本敏之牧師が三年前から牧会している。九州教区からも何人か参加してくれて、最近の教区の様子や教団の問題、『時の徴』の編集等について話し合う。夜は、懇親会で食事を共にしながら楽しく話し合う。夜ホテルに帰ると、台風が近畿地方に迫っているというニュース。

4日(火)研修会は午前中で終って、午後から鹿児島観光。私は観光の類にはほとんど縁がなく、久しぶりの経験。先ず、ザビエル記念教会を訪ねる。その後、西郷隆盛の自刃した城山をバスで周遊し、島津家の別邸仙巌園と尚古集成館を見学。桜島が目の前にあり見事な借景になっている。それにしても幕末期、明治維新を担った薩摩藩の経済力に驚く。それは奄美や沖縄への収奪によって成り立っていたという。夜は豚しゃぶで有名なお店で一緒に食事。なかなか美味しかった。テレビでは台風の近畿地方直撃のニュース。関西空港が大きな被害を受けている。

5日(水)午前中、荻窪教会の小海基牧師夫妻と一緒にJRで伊集院まで行き、薩摩焼の窯元沈寿官窯を訪ねる。豊臣秀吉の朝鮮侵攻の際、島津藩が連れてきた朝鮮人陶工たちの末裔。薩摩焼は、藩によって保護され、他藩への贈答品として用いられたという。つまり他の民芸陶器とはかなり異なる歴史を辿ったようだ。夕方の飛行機で帰京。疲れて早々に寝てしまう。

6日(木)朝起きると、北海道で大規模な地震のニュース。これでは来週予定していた旅行は中止せざるを得ないだろう。昼前からキリスト教会館へ。8月の終わりに会館のエアコンの一部が故障し、その部品が届くまで一ヶ月かかるという。そのため、急遽冷風器を10台購入し、エアコンの効かない部屋に設置。この日は、その修理の見通しと、老朽化しているGHPの取り替えについて東京ガスや業者と打ち合わせ。全部を取り替えると7000万円以上かかるので、老朽化が激しい器機から順次取り替える具体案を提案してくれるように依頼。

7日(金)地震被害の大きさを伝えるニュースを横目に、朝から準備して、夜は日本キリスト教連合会の公開学習会。「天皇の生前退位と大嘗祭」というテーマで講演。人数はそれほど多くはないが、各教派からの参加があった。8月は比較的のんびりしていたが、9月に入るといきなり忙しい日々に戻った。(戒能信生)

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