2018年9月29日土曜日


牧師の日記から(181

923日(日)主日礼拝。Ⅱペトロ書11621の講解説教。この手紙からメッセージを語るのはなかなか難しい。しかしペトロ書から作られた讃美歌がこんなに沢山あるのは、代々の教会でこの手紙が愛読されて来たからだろう。取り上げやすいテキストからだけでなく、難しい個所から使信を語るのも説教者の使命と考えて取り組んでいる。新宿伝道所の三人の信徒が礼拝に出席され、新宿伝道所との合流の可能性について話し合った。新宿伝道所は、長く堀光男牧師が指導して来られたが、堀先生が特に今年になってかなり体力が衰え、集会の維持が難しくなったという。11月と12月の例会「聖書と人間を考える会」を千代田教会を会場に行うこととした。また来週、東久留米のお宅に堀先生を訪ね、今後のことを相談することとなった。少し体調が悪いので、早々に寝てしまう。

24日(月)9月になって急に忙しくなったからか、身体がだるく、仕事に集中できない。この日は休養することとして、仕事を中断し本を読んで過ごす。

15日(火)午前中、神楽坂のエパタ教会で支区教師会。牧師たちの近況報告の中で、この一年の間に中核的な教会員が何人も亡くなって、教会としても打撃を受けているという報告が複数あった。千代田教会にとっても他人事ではないと思わされた。午後、鈴木玲子さんと内海愛子さんが来訪。鈴木さんは故・鈴木正久牧師の長女で、NCC議長や日本YWCA総主事を担った方。内海愛子さんは、朝鮮人BC級戦犯の人権問題に取り組んで来た研究者で、私もその著書から学ばされてきた。教団の戦争責任告白が出された事情について聞きたいと訪ねて来られたのだ。いろいろ話し合っているうちに、BC級戦犯とされた人々の中に、何人もクリスチャンがいたことを教えられる。しかし生還したこれらの元戦犯たちが教会生活に戻ることはほとんどなかったという。戦後の教会は戦犯とされた人々を顧みなかったと言える。巣鴨プリズンで『巣鴨新聞』を編集していた中田善秋の資料を見せてくれることになった。夜は支区祈祷委員会。月に一度の支区連合祈祷会は、諸教会の交わりのために大切な役割を担っている。会場教会や説教者、そして証しを担当してくれる信徒との交渉がなかなか大変なのだという。

26日(水)午前中、聖書を学び祈る会で、サムエル記上910章を取り上げる。イスラエルの初代の王サウルがどのようにして選ばれたのかの伝承を読み解く。体調が悪いのは変わらないので、午後からは休養。

27日(木)午前中、三か月ぶりに眼科で緑内障の定期検査。格段の進行もなく、点眼で様子を見ることとなった。その後キリスト教会館に行き、NCAの仕事。発送作業と運営委員会。少しは体調が戻ってきた感じで、仕事を始める。

28日(金)この日も自重して出かけるのはやめ、書斎で仕事。午後、札幌教会の朝倉美恵子さんが突然訪ねて来て、西広場教会の教会員だった祖母・岡本梅子さんの消息を確かめたいという。『霊光』のバックナンバーから関係資料を捜して説明する。(戒能信生)

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