2018年10月27日土曜日


牧師の日記から(185

1021日(日)主日伝道礼拝。Ⅱペトロ書31-13の講解説教「待ちつつ急ぎつつ」。この個所は、バートボルのブルームハルト父子の合言葉になった聖句「神の日が来るのを待ち望み、またそれが来るのを早めるようにすべきです」を含む。再臨への待望と同時に、私たちキリスト者の責任を問う箇所でもある。礼拝後、オリーブの会で釜坂治幸さんが「私が見るイマドキの気分」というテーマで話してくれた。NHKラジオのディレクターをしている釜坂さんの、ラジオという媒体を通して見えてくる時代の気分や雰囲気の分析が興味深く、いろいろ考えさせられた。その後、来週のバザーの準備で献品の値付け作業。驚くほど安い値段が付けられている。

22日(月)金曜日に内面史研究会の共同討議があるのだが、その準備がなかなかまとまらない。午後、日本聖書神学校の図書館で調べもの。夜は授業。

23日(火)午前中、私の姉と妹がバザーの献品を持ってきてくれる。昼食を共にしながら、お互いの近況を報告し合う。年齢のせいか健康問題が一番の話題。

24日(水)午前中は聖書を学び祈る会。サムエル記上17章のダビデがゴリアトを倒す有名なエピソードを取り上げる。しかしこの個所にはギリシア語訳聖書に欠落している部分があり、ギリシア語訳以降も、ヘブライ語聖書が改訂され追補されていることを示している。本来はダビデの家臣の戦功が、ダビデ本人のものとされ、さらにダビデ台頭史の一つとして拡大されていった経過が伺えて興味深い。午後、新宿伝道所の西村正寛さんが来られて、合流の手続きやスケジュールについて相談する。近くに住む遠縁の近藤七恵さんが献品を持って来てくれる。

25日(木)NCAの連続講座からスピン・オフで生まれた「大正期に成立した教会を訪ねる」という企画で、信濃町教会、番町教会、淀橋教会を訪問する。いずれの教会も新しい建物になっているが、それぞれの牧師から教会の歩みについて懇切な説明を受ける。特に淀橋教会は、1200人が収容できる大会堂が威容を誇っている。参加者は20名弱だったが、きわめて興味深いツアーだった。

26日(金)午後、農村伝道神学校の授業で植村環を取り上げる。戦時下、YWCA会長、教団婦人事業局長の要職にあった環牧師の時局的発言と、インナーサークルでの時局批判の矛盾をどう読み解くことが出来るのか。夕方から富阪キリスト教センターの内面史研究会。この日が最終回で、来年6月に刊行予定の報告書に掲載する共同討議。台南神学院の高井由紀さんもスカイプで参加してくれる。12月末までにそれぞれの研究成果をまとめて入稿しなければならない。

27日(土)朝一番で、バザー準備のために直子さんは出かける。野口倢司さん、石井房恵さんと江戸川橋で落ち合って買い出しのため。私は留守番で、この日届くことになっている海産物や卵などの物品を受け取るために待機。11月の教会予定表や週報の作成、そして明日の合同礼拝の準備など。午後からはさらに橋本悠久子さんや津金寿子さんも来てくれてバザーの準備作業。(戒能信生)

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