2022年6月5日日曜日

 

牧師の日記から(369

529日(日)主日礼拝。列王記下23章の講解説教「ヨシヤ王の改革」。紀元前7世紀、ユダ王朝の末期の若き王ヨシヤの宗教改革を取り上げる。ヨシヤの父アモンが宮廷内で家臣に暗殺され、わずか8歳で王位を継ぐ。若き王を擁立し支えたのは、宮廷内の親アッシリア派でもなく、親エジプト派でもない、「地の民」と呼ばれる自営農民たちとされる。それが、超大国の支配からの自立を志向する改革の担い手たちだった。現在のウクライナをめぐる対立の構造と重ね合わせて考えさせられる。礼拝に引き続き、故・保志治子さんの記念礼拝。今年2月に長野で亡くなったが、コロナ禍で葬儀が行えず、この日ご遺族も交えて記念礼拝をした。

30日(月)午前中、月曜会例会で東駒形教会へ。カトリック教会の岡田武夫司教の遺著『悪の研究』を取り上げて私が発題。第Ⅱヴァチカン公会議の精神を日本の教会に定着すべく孤軍奮闘した岡田司教の生涯とその働きを紹介する。教団の教勢の低下も著しいが、カトリック教会もまた教勢が停滞している。加えてカトリック教会の場合は、ヴァチカンの意向に左右される。そこに岡田司教の困難があったのだろう。6人目の日本人枢機卿という呼び声が高かったのだが、それはついにかなえられなかった。帰宅して1時から大田智子さんの講座「超入門 西洋美術史」をZoomで視聴。ヴィザンチン以降の西洋美術史を駆け足で学ぶ。画面共有で美しい絵画や彫刻、建築物が紹介され、専門的な解説が加えられる。楽しみである。夜は、NCAの理事会にZoomで参加。コロナ禍で研修施設の運営が困難を極め、それが財政的な危機を招いている。同じようなキリスト教研修施設「天城山荘」が閉鎖され、土地が不動産屋に売却されたとのこと。

61日(水)朝起きると、左眼が引き攣れている。目医者さんで診てもらったところ、やはりジンマシンと診断された。東京教区総会に参加する予定だったが、体調不調を理由に欠席。患部を保冷剤で冷やしながらひたすら耐える。合間を縫って長老会のアジェンダ作り。先日の教会総会で予算案が承認されなかったので、改めて修正案を作成して臨時総会を招集しなければならない。新年度の長老の役割分担が難しそうだ。

2日(木)午後から自転車でキリスト教会館へ。NCAの事務仕事と発送作業。来週のリモート講座「日本キリスト教史を読む」のレジュメを作成して早稻田奉仕園の担当者に渡す。共同研究『コロナ後の教会の可能性』の成果を刊行する予定だが、その出版協力費の余裕がないので苦慮する。

3日(金)朝一番で東京医科歯科大学の皮膚科を受診。ジンマシンの具合は相変わらずで、さらに薬が増える。漢方薬のことも相談したが、あまり勧められないとのこと。これでも効果がなければ注射による治療を試みることになるという。但しその費用が結構かかるようだ。夜は北支区連合祈祷会にZoomで参加、司会を務める。新旧長老の皆さんに長老会アジェンダを添付で送付。(戒能信生)

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