2023年11月4日土曜日

 

牧師の日記から(442

1029日(日)主日礼拝。ルカ福音書212933の講解説教「私の言葉は滅びない」。この小黙示録のイエスの言葉を、Ⅱテモテ書29の「されど神の言葉は繋がれたるに非ず」と結びつけて取り上げる。東駒形教会員の国井陽一・実枝子さんが礼拝から出席され、バザーのリサイクル品などの残品(段ボール箱で7個)を東駒形教会に運んでくれるので大いに助かる。礼拝後、入門の会で「主の祈り」を取り上げる。カトリック教会や聖公会、ハリストス聖教会等の「主の祈り」の日本語訳をみんなで読んでみる。微妙な差異があって、なかなか味わい深い。午後、ラグビーWカップの決勝戦を録画で視聴。南アフリカがニュージーランドを1点差で破って優勝。実に見応えがあった。鷲津力の『加藤周一を読む』を読了。自分が加藤周一の影響を受けていることを改めて知る。

30日(月)柏木義円公開講演会の発題のための準備。明治403月に、安中教会は大規模な大挙伝道を一週間にわたって実施している。東京から著名な牧師たちを招いて連日の演説会を開催し、あの小さな町で日によっては700名もの聴衆が参加している。その結果、70名ほどの人が受洗する。ところが安中教会は以降、このような大挙伝道を繰り返さなかった。大規模な大挙伝道で大勢の受洗者が出ても、結果として教会生活に定着しなかったのだ。以降、義円は地味な家庭訪問と文書伝道による地域に根ざした伝道と教会形成を続けることになる。夜は日本聖書神学校の授業。この日は植村環を取り上げる。

31日(火)在宅日で、義円に関する原稿を仕上げる。もう一人の発題者の同志社女子大の山下智子さんからメールで、レジュメ原稿をもう少し待って欲しいと言ってくる。学務で忙しいとのこと。夕方、久しぶりに近所を散歩し、来週の永眠者記念礼拝のお茶の会の和菓子を物色する。

111日(水)午後から農村伝道神学校へ。この日は賀川豊彦を取り上げる。聴講生の原田さんの車で多摩センター駅まで送ってもらって助かる。夜は長老会のアジェンダ作り。礼拝出席者の減少、教会学校の生徒たちが減っていることなど、千代田教会の現在の課題は根深い。

2日(木)午後から西早稲田のNCAの事務所で事務仕事。急いで帰宅して、4時からNCA理事会にZoomで出席。関東活動センターの責任者の後任が得られないという難問が議される。何としてでも相応しい後任を得なければならない。夜は、『時の徴』に連載している「高倉徹総幹事日記」の原稿整理の仕事。196911月の第16回教団総会前後の緊迫した記録を読み、その時自分が何をし、何を考えていたのかを思い出す。

3日(金)在宅日で書斎に籠もって仕事。北支区連合祈祷会の来年度の予定を作成する。リモート開催と対面式をどのように配分するか頭を悩ませる。『時の徴』に連載している井上良雄先生の小説教の翻刻作業に手をつける。夜は信濃町教会での連合祈祷会に出席。(戒能信生)

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