2023年7月2日日曜日

 

牧師の日記から(424

625日(日)主日礼拝。ルカ福音書181830の講解説教「永遠の命を受け継ぐために」。イエスと金持ちの議員との対話を取り上げ、信仰の不可能性について触れる。そもそも私たちに神を信じることができるのだろうか。「人間にはできないことも、神にはできる」という約束を受け入れる以外にないのだろう。この日『羊の群』85号が発行された。礼拝後、急いで東駒形教会へ。本所賀川記念館合同研修会で「関東大震災と賀川豊彦」について講演。今年が192391日の関東大震災から100年にあたるので、いろいろなイベントが計画されている。賀川関係では、これがその皮切りになる。中ノ郷信用組合の広いホールに200名以上の参加者があった。懐かしい東駒形教会の教会員や旧知の人々顔も見える。1時間半の講演を終え、ともかく大役が終ってホッとした。

26日(月)午前中、月曜会。次に何を取り上げるかが議論になり、結局、柄谷行人の『力と交換様式』の紹介を私が担当することになった。帰宅して準備をし、夜は目白の日本聖書神学校の授業。この日は矢嶋楫子を取り上げて講義。書斎のPCの調子が悪い。時々、マウスやキーボードが反応しなくなるのだ。いろいろ調べた結果、USBメモリーのハブが古くなって接触に問題があることが判明。羊子に新しいハブを買ってきて貰って取り替えると回復した。しかし小さな部品が壊れると、途端にすべての作業がストップするのは困りものだ。IT時代の問題ではある。

27日(火)緑蔭書房の編集者が来て、「関東大震災と賀川豊彦」の資料集をデジタル版で公開する準備の相談。先日の講演を解説として加えることとした。堀町子さんに電話をして、堀先生の容態を聞く。町子さんにコロナ陰性の判定が出てホッとするが、堀先生のことが案じられる。

28日(水)午前中は、溜まっていた事務仕事。午後から農村伝道神学校の授業。この日は、柏木義円についての学生たちのリーディング・レポート。夜は来週の長老会のアジェンダや、『時の徴』の発送の準備など。

29日(木)午前中、来週の支区連合祈祷会の連絡や準備。昼から、秋葉原で神学生時代の古い友人たちと落ち合い話し込む。夕方帰宅。夜9時半、堀光男先生が先ほど心臓が止まったとの連絡。直ちに電車を乗り継いで清瀬の病院へ。1142分、死亡を確認。清拭をして、堀先生がコロナ陽性のため防護服やフェイスガードなどの重装備をして、病棟前で詩編23篇を朗読し短く祈る。取り敢えずご遺体は葬儀社に預って貰うこととし、改めてお別れの会や千代田教会での記念礼拝を計画することとする。終電が終ったので、聖書と人間を考える会のメンバー中井さんのタクシーで送ってもらう。3時過ぎ帰宅。

30日(金)堀先生の火葬前式を71日の午後1時から、多摩葬祭場で行なうこととなる。教団や支区などに、堀先生逝去の連絡。7月の長老会アジェンダを作成し、長老の皆さんにメール添付で送付。(戒能信生)

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