牧師の日記から(527)
7月20日(日)主日礼拝。ヤコブ書3・1-10の講解説教「舌を制御せよ」。ヤコブ書は言う「だれでもが教師になってはならない」と。初代教会にも徐々に教職制度が生まれる。既にパウロの手紙に「監督」「長老」「奉仕者」「教師」といった職名が出て来る。それに対してヤコブ書は安易に教師が増えることに警告を発している。私自身が教職養成に関わってきたこともあり、この勧告を重く受け止めざるを得ない。その教師の最大の過ちは、言葉によって人を傷つけること、舌を制御できないことというのだ。ますますわが身に引き寄せて考えさせられる。
21日(月)休日で久しぶりに散歩に出かけようとしたが、危険な暑さのために中止。一日在宅して、NHKラジオ「宗教の時間」の収録が明日に迫っているので、その準備。
22日(火)朝一番で郵便局に行き、預かっている献金などの処理。その後、平井文則牧師夫妻が来られる。8月に巣鴨ときわ教会で礼拝説教と講演を依頼されているので、その打ち合わせ。『100年史』や戦時下の会報のコピーを頂く。午後、NHKのディレクター奥秋さんが来られて、「戦後80年と教会の戦争責任」の録音。今回はスタジオ収録ではないのでこちらは気楽だが、マイクの設定やエアコンのノイズ等の処理が大変のようだ。30分番組なのに1時間以上喋らされて疲れたが、これを編集するのはもっと大変だろう。ともかく終わってホッとする。
23日(水)午前中、壊れていたインターフォンの取り換え工事のために大須賀電気の眞・育夫兄弟が来てくれる。以前仕えていた東駒形教会の教会員で、電気設備に関していろいろ相談に乗ってもらっている。教会玄関・牧師館玄関と、牧師館、ホール、書斎をつなぐインターフォンは、大変便利で役立っていたが、2002年の設置で老朽化していたようだ。部品がなくて全面取り換えになる。午後NCAの運営委員会にZoomで参加。
24日(木)8月の予定表の作成と入門の会の準備。午後、大森さんと牧師会。秋以降のCSを月三回開校すべく日程調整。
25日(金)巣鴨ときわ教会での講演「戦時下の教会の経験に学ぶ」の原稿とレジュメの作成作業。何度も話して来たテーマだが、戦時下の各個教会に焦点をあてて準備する。(戒能信生)