2017年10月22日日曜日

牧師の日記から(132
 1015日(日)主日伝道礼拝。「泣く者と共に泣く、・・・その先へ」という題で日本キリスト教婦人矯風会事務局長川谷淑子さんの説教。婦人矯風会の歩みと、特にアルコール・薬物依存症の人たちへの支援活動の体験の中から、ただ共に泣くだけではなく、その先への取り組みの必要を話された。大変示唆に富み、課題を与えられる内容だった。礼拝後、オリーブの会で食事を共にしながら、婦人矯風会の働きを、よく準備されたパワー・ポイントとスタンツで紹介された。
 16日(月)午前中、東駒形教会での牧師の勉強会・月曜会で深井智朗著『プロテスタンティズム』(中公新書)の後半部分の紹介と発題。特にトレルチの『社会教説』の概念とR・ニーバーのアメリカにおける教派の成立についての議論を紹介した。神学校の講義みたいだったという感想を聞いて、反省させられた。授業での話法はどうしても講義調になるので、どこか「上から目線」になるのだろう。午後帰宅して、準備をして夜は日本聖書神学校の授業。この日は救世軍の山室軍平の生涯と信仰を取り上げる。
 17日(火)午前中は神学読書会。モルトマンの『希望の神学』の第Ⅳ章の紹介と発題。政治や経済、環境や平和といったきわめて現代的な諸課題について、聖書とキリスト教神学の立場から取り上げている。それは神学の復権とも言うべきモルトマンの問題意識を示している。午後は、『時の徴』149号の発送作業と編集委員会。6人の同人が集まって、発送作業をしながら次号の編集の相談。次号150号には、『時の徴』の総目次を掲載することになった。夜は丹絵理加さんの受洗準備会で、マルコ福音書を一緒に読む。
 18日(水)朝一番で『時の徴』を購読者・寄贈先へ全部で800通近くをDM便で発送。10時半から聖書を学び祈る会。この日は民数記の後半から、荒野のイスラエルの放浪の旅の旅程と「逃れの町」の規定を取り上げる。このところちょっとタイトだったので、午後はさすがに疲れて、少しのんびりする。
 19日(木)一日書斎で仕事。夜は茗荷谷の東京バプテスト神学校で授業。この神学校での授業は、インターネットでつないで各地にライブの受講生が3名、さらにビデオの受講生が3人いる。教室で私の講義を直接聞く学生は今期は1人。テレビ画面でライブの学生たちの質問を受けながら授業は進められる。
 20日(金)朝から早稲田のキリスト教会館に行ってNCAの仕事と発送作業。午後3時から運営委員会。夜は蔵前のカフェ・エクレシアを会場に「編集者にその本音を聞く」に2回目。ぷねうま舎の中川和夫さんに、旧約聖書学者の月本昭夫さんがインタビュー。中川さんは元岩波書店の編集者で、岩波版旧新約聖書の刊行などを担当してきた編集者。IT革命で出版の形態が大きく変わり、本が売れなくなっている現状の中での希望を語られたのが印象的だった。常盤陽子さんのエスコートで荒井献先生が参加されたのには驚いた。

21日(土)台風の接近で一日中雨。明日の説教準備や週報作成。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿