2023年5月28日日曜日

 

2023年6月4日 午前10時30分

聖霊降臨節第2主日合同礼拝(No6

             司式 野口 倢司

奏楽 釜坂由理子

前  奏  黙想     

招  詞  93-1-48

讃 美 歌  18

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編86・1-17

讃 美 歌  352

聖書朗読  出エジプト記19・1-16

ルカ福音書18・1-8

祈  祷

讃 美 歌  343

説  教  「不正な裁判官の譬」

戒能信生牧師

讃 美 歌  468

使徒信条  (9341A

献  金  対外献金(土沢教会の働きを覚えて)

             西川 穂

報  告

頌  栄  91

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・ライブ配信担当・西川穂

・定例長老会

礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

2023年5月27日土曜日

 

牧師の日記から(419

5月21日(日)主日礼拝。ルカ福音書172037の講解説教「神の国はどこに」。ファリサイ人の問いに対し「神の国はあなたがたの間にある」とイエスは答えている。それは、どこか遠い将来のこととしてではなく、私たちへの現在への問いかけとして受け取るべきだろう。説教では敢えて触れなかったが、柄谷行人が『力と交換様式』の中で、交換様式Dに関連してこの個所を引用している。礼拝後、オリーブの会で「牧師に何でも聞く会」。案の定、終末や神の国についての質問が出た。このような問いに容易に答えられない。夕方、痛む足を引きずって散歩。

22日(月)午前中、東駒形教会での月曜会で坂口ふみ『個の誕生』を取り上げる。本所緑星教会の岡田牧師の発題。午後帰宅して、駅前の皮膚科を受診。医科歯科大からの診療情報を渡して今後の治療を依頼する。ところが気になっていた腰部の痛みを見せたところ、帯状疱疹と診察された。それもピークは過ぎているという。この間の左脚神経の痛みは、脊椎間狭窄によるものではなく、ヘルペスのせいだったことになる。抗ウィルス剤を処方され、痛み止めは整形外科で処方された薬を続けて飲むように指示される。夜は目白の神学校の授業にタクシーで行く。植村正久についての受講生のリーディング・レポート。

23日(火)午後から、富坂キリスト教センターで同胞教会史研究会。年会の記録や機関誌『同胞』を読み進める。あと2年研究会を継続し、2025年度に研究成果をまとめることを目標とする。同胞教会に属する原宿教会に赴任して来た木村拓己牧師が今回から参加。なんと、昔世話になった木村知己牧師の孫だという。つくづく自分の年齢を考えさせられる。研究会の後で何人かと一緒に近くの居酒屋で歓談。帰宅後、緑陰書房の編集者から電話で、『関東大震災と賀川豊彦』の刊行は、出版社の都合で取り止めになったとのこと。残念ではあるが、一面ではホッとする。

24日(水)午前中の聖書を学ぶ会は休会。午後、農村伝道神学校の授業。やはり鶴川の駅からタクシーで行く。早く着いたので図書室で栗原陽太郎牧師の記念誌を見つけて目を通す。満州開拓基督教村の実質的な責任者であったが、そのことには何も触れられていない。

25日(木)この日は、一日書斎で事務仕事。6月の教会予定を作成して、説教題の看板担当の条谷泉さんにメールで送る。また来週の北支区連合祈祷会の奨励担当の山ノ下恭二牧師に聖書個所や讃美歌などの送付を依頼。NCAの機関紙の原稿を荒瀬牧彦先生に依頼のメールをする。

26日(金)午前中、門前仲町の歯科医へ。歯周病の治療。気になって財布の入れている病院の診察カードを数えて見ると、なんと10枚もある。身体のあちこちにガタが来ている証拠ではある。

27日(土)午後から故・関田寛雄先生の記念礼拝があるが失礼する。入門の会の準備、早稲田奉仕園の正午礼拝の準備など。(戒能信生)

 2023年5月28日 午前10時30分

聖霊降臨節第1主日合同礼拝(No6

             司式 石井 寛治

奏楽 梅本 順子

前  奏  黙想     

招  詞  93-1-8

讃 美 歌  17

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編85・1-14

讃 美 歌  356

聖書朗読  ルカ福音書5・1-11

祈  祷

讃 美 歌  343

説  教  「人間をとる漁師になる」

西川穂神学生

讃 美 歌  390

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐・石井寛治、釜坂由理子

讃 美 歌  81

献  金              津金寿子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・ライブ配信担当・荒井眞

・入門の会「使徒信条⑨我は聖霊を信ず」戒能牧師

・週報発送作業 時間の余裕のある方はご協力ください。

礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

2023年5月20日土曜日

 

牧師の日記から(418

514日(日)主日礼拝。ルカ福音書171118の講解説教「癒されたサマリア人」。この箇所もルカ福音書だけに収録された伝承。重い皮膚病を患ったこのサマリア人に「あなたの信仰があなたを救った」とイエスは語りかける。それは、イエスの足を香油で洗った罪深い女(7章)、また12年間長血を患い人混みの中で後ろからイエスの服に触った女性(9章)に対して語られた言葉と全く同じ。「信仰」と訳されたpistisが、本来「信頼」とか「信実」という意味であることを改めて考えさせられる。礼拝後、津金寿子さんが愛唱讃美歌の紹介をしてくれた。先週末から、坐骨神経痛による左脚の痛みに悩まされている。かなりの痛みで、散歩するどころではない。数年前に処方された残薬を飲んで耐える。

15日(月)午後から賛育会病院の整形外科を受診。やはり脊椎官狭窄による神経痛だが、それほど進行しているわけではないので、梨状筋(初めて聞く筋)のストレッチを勧められる。処方された痛み止めを飲んで、夜は日本聖書神学校の授業にタクシーで出かける。

16日(火)午前中は神学読書会で坂口ふみ著『個の誕生』を村田重牧師の発題で読む。牧師5名、信徒2名の出席。午後から、新しく始まった読書会「キリスト教と文学」に参加。詩人の柴崎聰さんが講師で山本周五郎の『さぶ』を取り上げる。丁寧な解説でこの小説の奥深さを学ぶことができた。13人の参加。教団出版局の編集者と、『満州開拓基督教村と賀川豊彦』の出版助成を松沢資料館に依頼する件で相談する。夜、18日のNCA運営委員会のZoom招待と、2022年度事業報告を添付で送る。羊子は、コロナ陽性による家庭内隔離が解けて、明日から職場に復帰するという。症状も比較的軽く、私たちにも感染しないですんでホッとする。

17日(水)午前中、緑陰書房の編集者が訪ねて来て『賀川豊彦の観た関東大震災』の出版計画について相談。解説等かなり手を加えなくてはならない。ただ締切りまで余裕がないのが難題。目次案を作り直す作業。午後は痛み止めを飲んで農村伝道神学校に、鶴川駅からやはりタクシーを使う。夜は明日のNCAのアジェンダを作成して運営委員に送付。

18日(木)午後からZoomNCA運営委員会。2023年度のプログラムが始まったが、コロナ後の展望が容易に見通せない。キリスト教会館管理組合の決算が出来ないので来週の総会を延期になるという連絡が入る。

19日(金)9時から医科歯科大病院の皮膚科を受診。ジンマシンはなんとか収まっており、今後は近所の皮膚科に受診することになった。富津の野口倢司さんに届けるために、教会会計の資料や年度報告書の書類を洋子さんに託す。午後、管理組合委員会にZoomで参加。

20日(土)午前中、門前仲町の歯科医の受診。明日の週報の作成や礼拝の準備。今週は、坐骨神経痛の痛みを抱えながら病院通いの一週間だった。体のあちこちにガタが来ていることを痛感する。(戒能信生)

2023年5月14日日曜日

 

2023年5月21日 午前10時30分

復活節第7主日礼拝(No5

             司式 橋本  茂

梅本 順子

前  奏  黙想     奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-42

讃 美 歌  16

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編84・1-13

讃 美 歌  140

聖書朗読  エゼキエル書3・8-9

      ルカ福音書17・20-37

祈  祷

讃 美 歌  363

説  教  「神の国の来臨」

戒能 信生牧師

讃 美 歌  416

使徒信条  (9341A

献  金             鈴木志津恵

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・ライブ配信担当・荒井眞

・オリーブの会「戒能牧師に何でも聞く」

礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

 

牧師の日記から(417

57日(日)主日礼拝。ルカ福音書17710の講解説教「取るに足りない僕として」。ルカだけが伝えるこの譬は、主人と奴隷の比喩を用いて評判が悪いのだが、神と「使徒」(教会指導者)たちとの関係を指している。「取るに足りない」と訳されたギリシア語は、「有用な」という意味のxreiosの語頭に否定詞aが付いたaxreiosという言葉で、「無益な」とか「つまらない」というニュアンス。私たちは神の前に全く「取るに足りない」者として立つ他はない。礼拝後、定例長老会。先日の教会総会で野口洋子さんが新しく長老に選任されたが、緑内障が悪化して身体的にも辛いという理由で辞退を申し出られた。やむを得ない事情なので辞退を承認し、次点の石井寛治さんに長老をお願いすることになった。夕方、散歩。青山学院の森島豊さんから、論文の抜き刷りが送られてくる。なんと神学校の同級生の息子だという。時折この人の論文を見かけて目を通してきたが、私の研究を参考にしたのでと添え書きされている。最早次の世代の研究者の時代になっていることを痛感させられる。

8日(月)富坂キリスト教センターの研究会で「戦後の賀川」について講演を依頼されたのでその準備。戦後の賀川の評価は難しく、隅谷先生や雨宮先生の評伝でもスルーしている。その背景について整理して発題することにする。午後準備をして、夕方から都バスに乗って聖書神学校へ。この日は海老名弾正についての受講生たちのリーディング・レポート。

9日(火)午前中、散歩で防衛省を一周して四ッ谷に出る。約6500歩。緑陰書房の編集者から電話があり、関東大震災後の賀川豊彦たちの救援活動について以前私が翻刻した本所基督教産業青年会の記録を出版したいとのこと。震災から今年でちょうど100年になるので、それに合わせての目論見らしい。夜8時から、Zoomで北支区連合祈祷会の打ち合わせ。

10日(水)聖書を学び祈る会は休会。午後から農村伝道神学校へ。バスの終点から神学校までの急な坂道を歩くと息が切れる。

11日(木)午前中、四谷駅前のしらと眼科で緑内障の定期検診。視野検査や眼底検査をしたが、一応症状は落ち着いているとのこと。午後は、NCA連続講座「日本キリスト教史を読む」の今年度第1回。今年の受講者は30名ほどだが、リモートのお陰で全国各地から参加がある。

12日(金)教会の薔薇が満開なので、親族を呼んで「薔薇を愛でる会」をする予定だったが、前日から羊子が微熱を出して、念のため中止にする。午後、病院で検査したところ案の定コロナ陽性だった。私たち夫妻は今のところ症状は出ていないが、家庭内隔離を徹底する。夜は北支区連合祈祷会にZoomで参加。左腰部の坐骨神経痛の症状が出たので、4年前に処方された残薬を飲む。かなり強烈な痛みだ。(戒能信生)

13日(土)午後、念のため近くのクリニックで直子さんと私のPCR検査をしてもらったところ、どちらも陰性でホッとする。(戒能信生)

2023年5月7日日曜日

 

2023年5月14日 午前10時30分

復活節第6主日礼拝(No4

             司式 高岸 泰子

前  奏  黙想     奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-42

讃 美 歌  16

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編83・1-19

讃 美 歌  202

聖書朗読  ダニエル書3・16-18

      ルカ福音書17・11-19

祈  祷

讃 美 歌  419

説  教  「癒されたサマリア人」

戒能 信生牧師

讃 美 歌  369

使徒信条  (9341A

献  金             常盤 陽子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 

  長老任職式     釜坂由理子、石井寛治

 

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・ライブ配信担当・荒井久美子

・礼拝後、「私の愛唱讃美歌」津金寿子

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

2023年5月6日土曜日

 

牧師の日記から(416)「最近読んだ本の紹介」

野田正彰『戦争と罪責』(岩波現代文庫)雑誌『世界』に連載されたときに読んでいるが、文庫本になったので改めて読み返した。主に戦時下の中国で戦争犯罪を犯した軍医、特高、憲兵たちからの詳細な聞き取りをもとに、戦争の加害者責任について精神病理学者が究明したもの。冒頭に医師であり牧師であった小川武満先生が取り上げられている。小川先生は、キリスト者遺族としてヤスクニ法案に率先して反対の声を挙げた牧師だが、その生い立ちや医学校を中退して神学校に学び、牧師になってもう一度医師を目指した経緯が紹介されている。敗戦後の北京で、戦犯として処刑された軍人たちの最期を看取り、その尊厳を守った人としても知られる。一方、多くのBC級戦犯たちが、シベリア抑留の後、中国に身柄を移されて撫順戦犯管理所に収容されている。そこで徹底して自らの犯した罪と向き合う過程が凄まじい。上官の命令だったとか、他にも同じことをやっている兵士が沢山いたといった、ありとあらゆる弁明と自己無罰化、合理化を払い除けて、一人一人が自分の犯した罪と向き合う。この戦犯管理の背景には周恩来首相がいたとされるが、ある意味では壮大な実験でもあった。当然処刑されるべき自らの罪を認めた兵士たちが、やがて釈放されて帰国する。すると洗脳されたとか、「アカ」というレッテルが貼られ、就職もままならない戦後が待っていた。その中で、本書に取り上げられた人々は、自らの罪責を負い続ける道を選ぶ。考えさせられたのは、陸軍の精神病院だった国府台病院に残されている2000枚のカルテの中で、明白に加害によるPTSDと見做されるのはたった2枚だけだったという。アメリカやロシアで、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争から帰還した兵士たちのうち、10%から50%もの人々がなんらかのPTDS症状を発症されているデータがあるという。もちろん戦前の日本でPTDSについての知見がまだ共有されていなかったこともあるが、それにしても残酷な戦場や虐殺の経験に容易に傷つかない兵士たちを、この国は育てて来たことになる。そこに皇民化教育や軍隊教育によって自分の精神を強固に防御してきた兵士たちの姿があると、著者は指摘する。そして自らの罪と向き合い、それを担う生こそが、柔らかな人間的感状を取り戻す唯一の道だという。罪の問題は、キリスト教会こそが真剣に考えてきたはずだが、改めて自身の罪との向き合い方を考えさせられた。

小川原正道『日本政教関係史』(筑摩選書)旧統一協会問題を機に、政治と宗教の関係が問われている。本書は明治以降150年の政治と宗教との関係を整理して解説した教科書的な一冊。この国が徹底して宗教を管理し、利用し、そして利用できない宗教は弾圧・排除してきた歴史が明らかにされる。それは基本的に江戸幕府の宗教政策を引き継いだものだった。平和憲法によって政教分離原則が制定されても、靖国神社に象徴される宗教の政治利用は今も続いているのだ。(戒能信生)