2022年5月29日日曜日

 

2022年6月5日 午前10時30分

聖霊降臨節第1主日合同礼拝(No10

司式 内山 央絵 

前  奏  黙想      奏楽 橋本  茂

招  詞  93-1-49

讃 美 歌  6(123節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編37・1-40

讃 美 歌  342(12節)

子どもの祝福

聖書朗読  ヨシュア記1・1-9

使徒言行録2・1-4 

祈  祷

讃 美 歌  448(12節)

説  教  「聖霊の風に吹かれて」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  343(1234節)

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐・野口倢司、高岸泰子

讃 美 歌  81(123節)

献  金  対外献金『ウクライナ難民支援のた

  めに』         高岸泰子

報  告

頌  栄  27(2度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵)

・礼拝後、定例長老会(新旧合同)

・ライブ配信・大森意索

2022年5月28日土曜日

 

牧師の日記から(368)「最近読んだ本の紹介」

文芸別冊『茨木のり子』(河出書房新社)詩人・茨木のり子が亡くなって、もう16年が経つ。私はその没後、この人の詩を読み始めた。時折、疲れた時、辛いことがあった時など、この人の詩を取り出して読む。例えば「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」とか、「この失敗にもかかわらず/私もまた生きてゆかねばならない/なぜかは知らず/生きている以上、生きものの味方として」、あるいは「人間には/行方不明の時間が必要です/なぜかは分らないけれど/そんな風に囁くものがあるのです」、「あらゆる仕事/すべてのいい仕事の核には/震える弱いアンテナが隠されている きっと」といった短い言葉に、ハッとさせられ、慰められ励まされてきた。この「凜とした」「倚りかからない」詩人について、谷川俊太郎や工藤直子、澤知恵など親しかった友人たちの想い出に触れて、本当に稀有な詩人だったのだと今さらながら思う。

中島健二『出家』(PHPエディターズグループ)未知の著者から寄贈されて目を通し、感銘を受けた。著者は私のZoom講座『日本キリスト教史を読む』の受講者の一人だそうで、認知症を専門とする医科大学の名誉教授とか。ご自分の臨死体験?をきっかけに、ご自身の歩んで来た医師としての歩みをもとにして初めて書いた小説だという。東北の僻地の町の診療所で独り亡くなった医師を主人公として、その人物の戦争体験と戦後の苦闘と、医師としての生涯、そしてその家族の歩みが物語られる。途中で北陸のドイツ人神父が出てくるが、その変な日本語によるキリスト教理解には考えさせられ、学ばされるものがあった。頂いたお便りに「私は愚直に『人間社会の基軸は愛』を訴え続けようと決意しています」と書かれていた。

中北浩爾『日本共産党 革命を夢見た100年』(中公新書)日本共産党が生れて100年になるという。その100年の歩みを、政治学研究者の視点から描いた新書。この党については、それを批判する数多の書籍がある。また当然のことながら共産党の立場からの擁護や弁明もある。しかし本書は、そのいずれにも偏らず、極力客観的にこの党の100年の歩みを辿る。読む側としては、日本共産党を軸にして戦前戦後の100年の政治史を顧みることになる。私の知人の中にも、真面目で誠実な党員が何人もおり、その人々を想い起こしながら読まされた。最後には、党員の高齢化と組織の弱体化の中で、今後のこの党の在り方についての提言をしている。

藤沢周平『獄医立花登手控え①②③④』(文春文庫)この間、ジンマシンで辛い時間をうっちゃるために、この作家の時代小説を読み返した。中でも若い獄医を主人公とするこのシリーズは、時間を忘れて味読することができる。世にエンターテイメント小説は数あるが、その中で再読に耐えるものは少ないだろう。しかし不思議なことに、この作家の小説は何度も繰り返し読むことができる。一つにはその端正な文体と、読者を励まし楽しませようとする真摯な執筆姿勢によるのだろうか。(戒能信生)

2022年5月21日土曜日

 

牧師の日記から(367

515日(日)主日礼拝。ルカ福音書11:27-32講解説教「神の言葉を聞いて行なう人」。27-28節はここにしかない特殊伝承で、マリア信仰の由来とされる。しかしイエスは、家族を相対化して、神の言葉に聞き従う群れこそを強調していることになる。しかしこの日の説教はうまくいかなかったという感が強い。準備不足なのか、展開に問題があったのかと反省させられる。午後からは、翻刻された1968年分の「高倉徹総幹事日記」を読み込む。貴重な資料だし、高倉先生の誠実な姿勢が伺われるが、これをそのまま公表すべきか迷っている。夜遅く、散歩に出て、市ヶ谷から防衛庁の広い敷地をグルッと回る。ほとんど5000歩ほど歩いたことになる。

16日(月)一日雨。『柏木義円研究』第6号の再校が出てチェックする。雨がようやく止んだので、夜遅く散歩。荒木町に出て、飲み屋街を歩く。お店の多くが入り口を開け放しにして換気に努めていることが分る。

17日(火)午前中、神学読書会でバルトの『教義学要綱』の最後の部分を、百人町教会の賈晶淳牧師の発題で取り上げる。参加者は牧師5名と信徒2名の計7名。2年近くにわたってこの本を読んできたが、改めてバルト神学の精髄に触れることが出来た。午後、東駒形教会時代に親しくした和田美亀雄さんの家族が揃って訪ねてくれた。和田さんは、トロンボーンが専門の音楽家で、弘前大学教育学部を定年退職されて挨拶に来られたのだ。この間なんとか治まっていたジンマシンが再発。先日関田寛雄先生からハガキで勧められた漢方薬のことを、主治医に相談してみよう。

18日(水)午前中は散歩。市ヶ谷に出て、書店に寄るが読んでみたい本は見当たらず、そのまま線路沿いの土手を通り、四谷を廻って帰る。約5000歩。午後から柴崎聰さんの講座「キリスト教と文学」をZoomで視聴。遠藤周作の小説『侍』が取り上げられる。仙台藩から遣欧使節として派遣された支倉常長を主人公とする遠藤文学の傑作で、『沈黙』以来のテーマが重層的に取り上げられて考えさせられた。夜遅くまた散歩。計8000歩。

19日(木)書斎のCDコンポが不調で、羊子からプレゼントされた新しい機種を設置。ようやく音楽を聴きながら仕事ができる。午後、西早稲田のNCAの事務所に行くはずが、またまたジンマシンが出て来たので、この日は患部を冷やしながら休む。夜、少し治まったようなので散歩。

20日(金)教会の薔薇が満開(と言っても、今年は薬剤散布ができなかったからかウドンコ病で精彩にかける)。久しぶりに姉・恵子と柏井牧師夫妻が来て『薔薇を見る会』。昼食を共にしながらそれぞれの近況報告。お互いこの年齢になると、あちこち身体の不調が出てくる。

21日(土)午前中、門前仲町の歯科医で定期検診。午後から「義円の日記を読む会」にZoomで参加。文化庁の川口葉子さんの発題で大正4年分を読む。日記に頻出する人名を確認するために、当時の安中教会の教会員名簿が必要だ。終ってから少し散歩。後は明日の礼拝の準備。(戒能信生)

2022年5月15日日曜日

 

2022年5月22日 午前10時30分

復活節第6主日礼拝(No8

司式 梅本 順子

前  奏  黙想      奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-43

讃 美 歌  18(34節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編35・1-38

讃 美 歌  125(123節)

聖書朗読  申命記34・5-8

      ルカ福音書11・33-36 

祈  祷

讃 美 歌  402(123節)

説  教  「眼を澄ませて」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  440(12節)

使徒信条  (9341A

献  金            高岸 泰子

報  告

頌  栄  27(2度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・礼拝後、定期教会総会(礼拝堂にて)

・ライブ配信・荒井眞

。らふぁえる練習(2:00より)

2022年5月14日土曜日

 

牧師の日記から(366

58日(日)主日礼拝。この日は長尾有起牧師をお招きし、ヨハネ福音書133436から説教していただいた。ヨハネ福音書の特徴を踏まえて、具体的に「互いに愛し合う」ことの大切さを力強く語られた。長尾牧師は、日本聖書神学校での私の教え子の一人で、この6年間北支区から宣教師として韓国に派遣され、ソウル老会の諸教会に仕えて来た。礼拝後、長尾牧師を囲む懇談会。なかなか厳しい質問もあったが、長尾牧師は落ち着いて丁寧に対応されていた。その後、歓迎の意味も込めて一緒に食事に行くこととし、居合わせた大森意索さんや常盤陽子さんにも声をかけて、一緒に四ツ谷駅前のKOMOREのお寿司屋さんでランチを共にし、いろいろ韓国社会や教会のことを伺った。夜は「母の日」ということで、羊子が珍しく「鰻」をご馳走すると言い出して、テイクアウトの鰻重で食事。

9日(月)午前中、四ツ谷駅前のしらと眼科で緑内障の定期健診。視力検査、視野検査、眼底検査などで時間がかかったが、症状は落ち着いているとのことだった。医師に「痩せましたか?」と聞かれて、連日50人以上を診察するのによく分かりますねと言うと、「牧師さんも教会員の体調の変化にはお気づきになるでしょう。医者ならば当然ですよ」と返された。午後、京都の出版社行路社から『柏木義円研究第6号』の校正が届く。夜、確認して返送する。こ日は午後から雨で散歩ができなかった。

10日(火)午前中、散歩の途中郵便局に立ち寄り、教会宛ての振り込みを下ろす手続き。この土曜日に予定されている池明観先生の追悼礼拝の奨励原稿を作成し、通訳者のためにメールで送稿。夜は山口里子さんの聖書ゼミにZoomで参加するつもりだったが、すっかり失念して残念だった。リモートだと、取り紛れてこういうことがたまにある。

11日(水)午前中、聖書を学ぶ会の筈が、参加される方の都合がつかず休会になったので、散歩に出かける。新宿通りを越えて若葉町の辺りを散策する。この地域には若葉キリスト教会、四谷新生教会がある。午後は、明日予定されている連続講座「日本キリスト教史を読む」の準備。今期は神学校の講義を休講にしてもらったので、この講座に集中することになる。

12日(木)午前中散歩。午後1時、今月末から開始される太田智子さんの「西洋美術史」のZoomの打ち合わせ。2時からは私の講座「日本キリスト教史を読む」第Ⅱ期(大正篇)の第1回で、救世軍の山室軍平を取り上げる。今期の受講者は50名ほどで、熱心に視聴してくれる。

13日(金)梅雨入りしたとかで一日雨。散歩ができない。ドイツの研究者から、石原謙の研究をしたいので協力してほしいとメールが入る。高倉徹総幹事日記の1968年分の原稿が、翻刻作業を担当された青地恵さんから送られてきた。分量が多いのでチェックに時間を要する。

14日(土)午後2時から故・池明観先生の追悼の集いが富坂キリスト教センターで開催され、その冒頭短い奨励をする。(戒能信生)

2022年5月8日日曜日

 

2022年5月15日 午前10時30分

復活節第5主日礼拝(No7

司式 鈴木志津恵

前  奏  黙想      奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-43

讃 美 歌  18(12節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編34・1-23

讃 美 歌  245(12節)

聖書朗読  出エジプト記19・9-6

      ルカ福音書11・27-32 

祈  祷

讃 美 歌  577(1234節)

説  教  「神の言葉を聞き守る人

          マリア信仰の始まり?」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  575(123節)

使徒信条  (9341A

献  金             戒能 直子

報  告

頌  栄  27(2度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・ライブ配信担当・大森意索

2022年5月7日土曜日

 

牧師の日記から(365)「最近読んだ本の紹介」

竹本修三、他『脱原発の必然性とエネルギー転換の可能性』(新教出版社)クリスチャン・アカデミーではこの間原子力発電の問題に継続して取り組んで来た。本書は2019年に行われたターグンクの記録。私が特に注意をひかれたのは、2011年東電福島第二原子力発電所の爆発事故を受けて、ドイツがいち早くエネルギー政策を転換し、核エネルギー廃絶の方針を打ち出したこと。講師の木村護郎クリストフが、エネルギー転換に至るドイツ社会の状況を詳しく報告している。早くからキリスト教会でこの問題が取り上げられ、世論形成がなされてきたこと、17人の諮問委員の中に4人の神学者や教会関係者が加えられた事情なども知ることが出来た。さらに考えさせられたのは、ドイツ社会の節電意識。住宅の廊下や階段の電灯が、一定時間が過ぎると消されるシステムが一般に普及しているという。しかし日本では、真夜中もこうこうと電灯がつけられる場合が多い。先ずそのあたりから意識を変えていかなくてはならないのだろう。

上垣勝『海鳥たちの遺言 世界と神を黙想する』(日本基督教団出版局)友人の上垣牧師から頂いて目を通した。上垣さんは、私の神学校時代の同級生で、各地の教会で働き、最後は北支区の板橋大山教会に仕え、一昨年春に隠退された。この説教集は板橋大山教会時代のものからセレクトして編集されているが、読んで私自身が慰められ、また教えられることが多かった。中でも、子どもたちへのメッセージと、それに続いて同じ聖書個所から大人たちへの説教が語られ、両者が結びあわされていることに感銘を受けた。多くの場合、説教題に副題が付けられていて、その言葉がメッセージの内容を現していることにも注目させられる。例えば「主の祈り―今日のアリバイ」、「美しい献げもの―人生の一回性こそ宝」等々。

ジャネット・アブー=ルゴド『ヨーロッパ覇権以前 上下』(岩波現代文庫)16世紀に近代世界システムが成立したとするウォーラステインのグローバル・ヒストリー論を踏まえて、ヨーロッパが覇権を握る以前の13世紀に、既に地域間の交易と共存を基盤とする世界システムの萌芽が成立したとする壮大な仮説。中国、インド洋、アラブ世界、そしてヨーロッパなどを結ぶ陸海の交易路が敷かれ、文化交流と交易がおこなわれたという。それは覇権なき共存として21世紀以降の世界のイメージを喚起させる。

谷川俊太郎『対談・人生相談』(朝日文庫)詩人・谷川俊太郎と、父・徹三を初め、野上弥生子など親しい友人・知人たちとの対談集。中でも鶴見俊輔に詩人が本気で人生相談をしているのが面白い。鶴見が賀川豊彦に触れ、その文体が粗雑で推敲されていないことを指摘した上で、「賀川の文学作品には、今までの物書きの洗練された文体では言い尽くせなかった何かがあった」としている。賀川の小説類のほとんどは超多忙の中での口述筆記なので文体としてはお粗末だが、彼には学歴もない庶民に訴える言葉の力があったと指摘しているのが興味深かった。(戒能信生)

2022年5月1日日曜日

 

2022年5月8日 午前10時30分

復活節第4主日礼拝(No6

司式 常盤 陽子

前  奏  黙想      奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-43

讃 美 歌  18(34節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編33・1-22

讃 美 歌  214(123節)

聖書朗読  レビ記9・9-18

      ヨハネ福音書13・34-35 

祈  祷

讃 美 歌  419(12345節)

説  教  「古くて新しい掟」

               長尾 有起牧師

讃 美 歌  398(123節)

使徒信条  (9341A

献  金             大森 意索

報  告

頌  栄  27(2度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校 お話し・西川穂、奏楽・戒能直子

・ライブ配信担当・西川穂

・礼拝後、長尾有起牧師を囲む懇談会(礼拝堂)