2021年11月27日土曜日

 

牧師の日記から(345

1121日(日)主日礼拝。ルカ福音書937-45の講解説教「山から降りて」。山の上での神秘体験の後、山から降りた弟子たちを待っていたのは病気に苦しむ子どもとその父親の嘆きという現実だった。いかなる宗教体験も、またどんな神秘体験も、子どもの病気という事態に無力である現実の中で、イエスは十字架の受難を予告しつつその病気を癒す。礼拝後、オリーブの会で石井寛治さんが「満州事変の経済的背景について」話された。経済史の観点からの分かりやすい説明で感銘を受けた。

22日(月)午前中、東駒形教会での月曜会に参加。関田寛雄先生の『目はかすまず気力は失せず』の第二部を真鍋孝之牧師の紹介と発題で読む。午後帰宅し、準備をして夕方から日本聖書神学校へ。戦後の農村伝道を担った木俣敏の生涯とその伝道圏伝道方策を取り上げる。その後、堀成美さんの卒業論文の指導。

23日(火)休日だったが、午後から早稲田教会での北支区按手礼式に出席。二人の若い牧師の頭に手を置き、その伝道者としての出発を祝福した。

24日(水)午前中は聖書を学び祈る会で、エズラ記の9-10章を取り上げる。捕囚からの帰還運動の中で、エズラは民族主義を強烈に主張し、異民族との雑婚を否定する。その歴史的背景と問題を考えさせられる。ここまでしなければユダヤ民族は歴史の中に淘汰されたとみる向きもあるが、この民族至上主義が後の時代に深刻な禍根を残したことも事実。エズラ記が突き付けるのは、きわめて現代的な課題ではある。午後、Zoomで上林順一郎牧師の聖書講座に参加。創世記11章「バベルの塔」が取り上げられる。この日が最終回で、よく準備されたその内容に改めて教えられ考えさせられることが多かった。夕方、散歩がてら直子さんの買い物に付き合う。

25日(木)朝9時過ぎに直子さんと一緒に野口倢司さんの新居を家庭訪問するために出かける。東京駅から内房線君津行きの快速に乗る。約1時間半で、君津の次の青堀駅に到着。野口さんが迎えに来てくれて、早速港の見える定食屋さんで美味しいカレイの煮付け定食を御馳走になる。さすがに新鮮で美味しい。その後、富津岬に連れて行ってもらい、東京湾を360度の眺望で見渡すことができた。それから野口さんの新居を訪問。庭木も手入れされており、間取りも広く素晴らしい。独りでここに住むのはもったいないくらい。夕方帰宅して、聖書神学校の堀成美さんの卒業論文にいくつか注記してメールで送る。明日が提出日なのだ。

26日(金)野口さんが作成してくれた今年のクリスマスカードに聖句をプリントし、宛名書きの作業。来週からアドベントに入り、皆さんにも一言添えてサインしてもらうため。夜は支区宣教研究委員会に出席のため自転車でエパタ教会へ。北支区報『北斗星』のバックナンバーの読み合わせ。

27日(土)週報の印刷や入門の会の準備、そして説教の準備と土曜日の牧師の仕事。午後、須賀さんたちが会堂清掃に来てくれる。(戒能信生)

2021年11月21日日曜日

 

2021年11月28日 午前10時30分

待降節第一主日合同礼拝(No35

      司式 梅本 順子

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-47

讃 美 歌  242(1節のみ)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編10・1-18

讃 美 歌  241

聖書朗読  列王記上22・1-28

祈  祷

讃 美 歌  523

説  教  「ミカヤの時代」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  535

使徒信条  (9341A

献  金             大森 意索

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休止)

・ライブ配信担当・荒井眞

・礼拝後、アドベント全体祈祷会(司会・鈴木志津恵)

・入門の会「クリスマス伝説あれこれ」

CS教師会 ・週報等発送作業

・らふぁえる練習

、お茶の会は、今しばらく控えたいと思います。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年11月20日土曜日

 

牧師の日記から(344

1114日(日)主日礼拝。ルカ福音書928-36の講解説教「山上の変容」。この伝承は、ペトロを初めとする弟子たちの一種の神秘体験に由来する。しかし共観福音書が、いずれも弟子たちの経験を相対化しているのは注目すべきだろう。つまり「弟子たちの無理解」のモティーフと結びつけているのだ。日本の教会で霊的・神秘的体験が強調されるようになるのは、明治の後半から大正期にかけて。そこにこの国の教会の一つの特質があると言える。午後、北支区日韓宣教協議会にZoomで参加。韓国の諸教会のコロナ対策やその中での取り組みを知ることができた。しかしインターネットの接続が不安定でよく聞き取れない部分もあった。

15日(月)夜は日本聖書神学校の授業。この日は赤岩栄を取り上げる。日本キリスト教史において、この特異な牧師によって、初めて教会内部からの宗教批判の契機が生れたと言える。ドイツの教会でニーチェやフォイエルバッハが現れたのと重ね合わせて見ることが出来るのではないか。

16日(火)午前中、神学読書会。バルトの『教義学要綱』の1314節を佐々木潤牧師の丁寧な紹介で読む。牧師6名、信徒1名の参加。午後、緑陰書房から、石浜みかるさんの『満州国キリスト教開拓村への道』の原稿が送られてくる。満州開拓についての石浜さんの総論とも言うべき内容で、これは資料集の解説としてよりも、一冊の独立した書籍として刊行した方が適切ではないか。『時の徴』の発送のための準備作業。購読料の振り込みを確認して整理し、宛名ラベルを印刷し、さらに購読依頼のための寄贈先のラベルを封筒に貼る作業。合計800通余の発送になる。

17日(水)一日書斎で仕事。私が東駒形教会在任中に翻刻した賀川豊彦の関東大震災救援活動に関わる第一次資料を、キリスト新聞社からオンライン資料集として刊行する計画が始まっているのだ。2023年は関東大震災から100年になることもあり、来年はその仕事が追われることになりそう。

18日(木)午前中は四ッ谷駅近くの眼科で定期検診。視野検査や眼底検査をして、一応緑内障の進行は押えられているとのこと。午後から『時の徴』162号の発送作業と編集会議。この日は下田洋一、小海基、酒井薫、縣洋一の各牧師と私の五人の同人が集まる。様々な情報を付き合わせて、コロナ禍で傷ついている教会を励ます編集内容を協議する。

19日(金)故・高倉雪子さん(大連西広場教会の副牧師)の長女柴田靜子さんから、高倉徹牧師の戦後50年分の日記と手紙類が送られてきた。価値があるなら用いて欲しいとのこと。特に1970年前後の教団総幹事在任当時の日記には、歴史的な意味があると思われる。ただこれは大仕事で、その整理と読み込みは大変な作業になる。協力者が必要とされるが・・・。

20日(土)日本聖書神学校の学生堀成美さんから、「疫病とキリスト教」についての卒論がメールで送られてくる。私が主査になっているので、精読しなければならない。次々に仕事が入るのは有り難いが・・・。(戒能信生)

2021年11月14日日曜日

 

2021年11月21日 午前10時30分

収穫感謝主日合同礼拝(No34

      司式 大森 意索

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-47

讃 美 歌  24

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編9・1-21

讃 美 歌  214

子どもの祝福

聖書朗読  コヘレトの言葉3・1-8

ルカ福音書9・37-45

祈  祷

讃 美 歌  196

説  教  「山から降りて」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  493

使徒信条  (9341A

献  金             内山 央絵

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(合同礼拝に合流)

・礼拝後、オリーブの会「経済と人間」石井寛

 治

・千代田教会アンサンブル練習

「わたしの愛唱讃美歌」石井房恵

・ライブ配信担当・野口倢司

・お茶の会は、今しばらく控えたいと思います(12月からは再開も?)。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年11月13日土曜日

 

牧師の日記から(343

117日(日)永眠者記念礼拝。Ⅱコリント書47からの説教「この土の器が用いられて」。20年ほど前に85歳で亡くなった私の父の最期を紹介した。全くの「土の器」が、主の憐みによって用いられたと言う他はない一つの例として。この4月に105歳で亡くなった安藤美恵さんのご遺族を初め、逝去者のご家族も何人か出席された。礼拝後、皆さんに協力していただいて掲示されていた遺影を片付けた。会堂左側壁面が一杯になったので、今後写真の掲示をどうするかが問題ではある。礼拝後、定例長老会。感染症が少し落ち着いてきたので、来週から、着席のまま小さな声(あるいはハミング)で讃美歌を歌うことを話し合った。

8日(月)午後、賛育会病院で脳のMRIと、頸動脈の超音波検査。主治医に妹の脳梗塞の話をしたら、念のために予備的な検査を余儀なくされたのだ。結果はまだ分からないが、検査で脳梗塞の予兆が判明するのはかなり進行した状態とのこと。夜は日本聖書神学校の授業。この日は讃美歌作者として知られる由木康を取り上げる。図書館で見つけた『宗教研究』に宗教学者の弓山達也さんが、共同研究「スペイン風邪と日本の教会」を取り上げて論及していた。学会でも多少は注目されているようだ。

9日(火)この日は久しぶりに在宅日。書斎に籠って、CDを聴きながら溜まっている事務仕事や読書で過ごす。NHKの鈴木健次さんから電話があり、昨年放送した「スペイン風邪と日本の教会」を12月に再放送することになったと連絡してきた。夜は、山口里子さんの聖書ゼミにZoomで参加。インターネットの接続が不安定で、音声が途切れ途切れになる。ホールのルーターから書斎のPCへの無線ランが問題なのかもしれない。

10日(水)朝から荒井博・弘子ご夫妻が、柿の実の収穫と剪定に来てくれる。長い梯子をかけて、かなり高い所の実も取ってくれた。10月の剪定で葉を落としたので陽当たりがよくなったためか、どれも驚くほど大きい。並行して久しぶりに聖書を学び祈る会。エズラ記の学びから再開した。午後は、翌日の講座の準備。息子の謙に、ルーターから有線でつないでくれるように依頼する。ただインターネット接続の不安定は、このところ周囲でリモート配信が急増したことから、中継のキャパシティーが追い付かなくて渋滞を起こしていることがあるようだ。

11日(木)午前中、Zoomのテストをしたが、やはり不安定なので、午後2時から連続講座は、早稲田奉仕園に行ってそこから配信した。この日は新渡戸稲造を取り上げたが、通常の授業よりもネット配信の講義の方が疲れるのは何故だろうか。画面を見ながらの講演にはまだ慣れない。

12日(金)この日は一日在宅。説教の準備やその他の雑務と読書。相変わらずネットが不安定。やはり対応を考えなければならないようだ。

13日(土)午後から柏木義円公開講演会をZoomで。若井和生牧師が「義円の終末論」というテーマで興味深い発表をしてくれた。(戒能信生)

 

2021年11月14日 午前10時30分

降誕前第6主日礼拝(No33

      司式 常盤 陽子

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-47

讃 美 歌  24

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編8・1-10

讃 美 歌  116

聖書朗読  出エジプト記6・3-13

ルカ福音書9・28-36

祈  祷

讃 美 歌  440

説  教  「山上の変貌」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  481

使徒信条  (9341A

献  金             石井摩耶子

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休止)

・礼拝後、「わたしの愛唱讃美歌」石井房恵

・ライブ配信担当・大森意索

15:00-18:00 北支区日韓宣教協議会(Zoom

・お茶の会は、今しばらく控えたいと思います(12月からは再開も?)。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年11月6日土曜日

 

牧師の日記から(342

1031日(日)主日礼拝。列王記上21章の講解説教「ナボトの葡萄畑」。預言者エリヤが王アハブと王妃イゼベルの非道を厳しく糾弾する箇所。この日に国政選挙が行われることもあって、この預言者的使命が、私たちにも託されていることを覚えざるを得ない。礼拝後の入門の会で、受洗者の性別・年齢別構成のデータを紹介する。このようなデータから、今日における宣教の使命と方策を考えさせられる。皆さんが協力して、週報等の発送作業と、次週の永眠者記念礼拝の会場設営。永眠者128名の写真が会堂横に設置された。3:00から北支区伝道部主催の懇談会にZoomで参加。コロナ禍での各教会の状況を知ることができた。夜は、北支区報『北斗星』に、先日の教師部での講演をまとめる作業。ところがどんなに圧縮しても到底1ページに収まり切らない。致し方なく、既定の字数をかなりオーバーした原稿を編集部に添付で送る。

111日(月)この日の夜の授業で取り上げる矢内原忠雄についての最近の研究などに目を通して、講義の準備。夜は日本聖書神学校の授業。帰宅後、齊藤織恵さんの教団教師検定試験のために推薦状を作成する。早いもので、もう来春卒業なのだ。

2日(火)午前中、錦糸町の賛育会病院の定期健診。妹の脳梗塞の話をしたところ、念のため脳のMRIや頸動脈の超音波の検査をすることになり、検査予定を入れられてしまった。これも致し方ないか。夜、NCA運営委員会のアジェンダを作成し、各委員に送付。

3日(水)柏木義円公開講演会が迫って来たので、参加申し込み者にZOOMURLコードを送付する手配。長老会のアジェンダ案を作成し、長老の皆さんにメールで送る。夕方、運動もかねて直子さんの買い物に同行。

4日(木)午後、NCA運営委員会をZoomで開催。来年度の事業計画について協議。続いて西片町教会の招聘委員会にZoomで参加。ようやく一つの方向性が出る。それにしても特にこの時期、牧師の人事は難しい。

5日(金)午前中から富坂キリスト教センターに出向き、『教団ジャーナル』の新しい企画の相談。教団史について、原誠先生と私の講義を編集してユーチューブで配信するという。これも経験者の責任かと考えて引き受ける。夜は、北支区連合祈祷会にZoomで参加。このところZoomでの会議や研究会が多くなり、書斎にいるままで参加できるので助かるが、コロナ後も、この利便性は放棄できないだろう。果たしてそれでいいのだろうか。

6日(土)午後、鈴木志津恵さん、基三恵さんたちと浦和駅で待ち合わせて、一緒に茨木啓子さん宅を1年ぶりに訪問。息子の廣太さん、常盤陽子さんが迎えてくださる。啓子さんは思ったよりお元気で、最近の生活の様子を楽しく伺うことができた。週4日は近くのデイ・サービスに通い、月に二度歌のレッスンをしているという。携帯聖餐式用具を持参して、みんなで聖餐を守ることができた。(戒能信生)