2024年5月12日日曜日

 

2024年5月19日 午前10時30分

聖霊降臨節第1主日合同礼拝(No3

             司式 石井 寛治

前  奏  黙想      奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-42

讃 美 歌  3

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編119・105-112(ヌン)

讃 美 歌  348

聖書朗読  エゼキエル書18・1-20

37・1-14

祈  祷

讃 美 歌  382

説  教  「古骨への呼びかけ」

戒能信生牧師

讃 美 歌  476

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐(高岸泰子、石井房恵)

讃 美 歌  81

献  金              高岸 泰子                      

報  告  

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(合同礼拝に合流)

・礼拝後、「私の愛唱聖句」石井寛治

・ライブ配信担当・荒井眞

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2024年5月11日土曜日

 

 牧師の日記から(468

55日(日)主日礼拝。ルカ福音書2313節—25節の講解説教「イエスとバラバ」。私の咎を代わりに主が負ってくださったという贖罪信仰の起源について、大貫隆さんは、イザヤ書の「苦難の僕」論の前に、詩編の「苦難の義人」や、レビ記の供義的贖罪論があったと想定している。各福音書すべてが、イエスの代わりに釈放されたバラバの存在に触れていることとの関連を考えさせられる。礼拝後、定例長老会。新年度の役割分担などについて話し合う。午後、久しぶりにテレビでラグビー観戦。

6日(月)休日で在宅。『時の徴』70号の発送準備。新しくクロネコゆうメール便に制度が変わり手続きが煩雑になる。購読依頼の発送分400通は、結局140円切手を貼って郵送することになり、費用も手間もかかる。ヤマトのDM便廃止は郵政省の圧力があったと推測されるが、全国の市民運動などへの深刻な影響を懸念している。この秋の郵便料金の値上げと連動して、あちこちの運動体が音を上げているのだ。だれかジャーナリストが、この問題の調査報道をすべきだと思う。

7日(火)午前中、錦糸町の賛育会病院内科の定期健診。先日のエコー検査や胃カメラ検査で特別の問題はないとのこと。午後、『時の徴』編集委員会と発送作業。同人4名と条谷泉さんがボランティアで協力しくれる。次号から「隠退教師論」の連載を始めることになり、初回は牧野信次牧師に執筆をお願いすることになった。楽しみではある。

8日(水)午前中、中川信明さんが訪ねて来て、北支区宣教研究委員会の今年度の進め方について相談する。支区の各委員会も世代交代の時期を迎えているが、なかなか若返りが難しいとのこと。午後、皮膚科を受診。このところジンマシンは影を潜めているので、ルパフィンをさらに減量する。その後、直子さんに手伝ってもらって『柏木義円研究』第8号の発送作業。ヤマトのドライバーも初めての経験で苦慮している。

9日(木)午前中、散歩。若葉町の鯛焼き屋さんに行列がなかったので、二つ買って帰る。このところなんとなく声が出にくいのが気になっていた。近くの耳鼻科にボイスクリニックの専門家がいるというので診てもらった。高音や低音の発声をしてみて、いかに声が出ていないかを実感する。さらに内視鏡検査をして、声帯が瘦せて、ぴったり閉じていない画像を見せられる。なにか日常生活で変化がないかと問われて、はたと思い当たったのは、各神学校の講師を退任して講義がなくなったこと。医師によれば、原因はそれだという。コロナ禍で独り暮らしのお年寄りが声が出なくなった症例が多数あるという。要するに身体の他の器官と同じで、使わなければ機能が低下するというのだ。姿勢を正して、大きく呼吸をし、大きな声で発声練習をするように勧められている。

10日(金)午前中、散歩。夜は北支区連合祈祷会にZoomで参加。目白町教会の信徒青柳志保さんの証しと土肥研一牧師の奨励。(戒能信生)

2024年5月5日日曜日

 

2024年5月12日 午前10時30分

復活節第7主日礼拝(No2

             司式 大森 意索

前  奏  黙想      奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-42

讃 美 歌  3

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編119・97-104(メム)

讃 美 歌  315

聖書朗読  列王記下5・9-19

      ルカ福音書23・26-31

祈  祷

讃 美 歌  369

説  教  「十字架を負わされた人」

戒能信生牧師

讃 美 歌  504

使徒信条  (9341A

献  金              鈴木志津恵                      

報  告  

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

・ライブ配信担当・荒井久美子

礼拝後、オリーブの会「教会実習報告」発題・大森意索(軽食の用意があります。泣くべく多くの方がご参加ください。)

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

 

牧師の日記から(467)「最近読んだ本の紹介」

倉田百三『出家とその弟子』(新潮文庫)高校生の頃、この本と、西田幾多郎の『善の研究』、阿部次郎の『三太郎の日記』が必読書だと言われて、手に取ったものの歯が立たなかったことを覚えている。その中で『出家とのその弟子』だけは読み通したはずだ。読書会『キリスト教と文学』の課題図書に取り上げられたので、50年ぶりに再読して驚いた。私の記憶にあるものとかなり異なっていたからだ。もちろん浄土真宗の開祖親鸞とその愛弟子唯円、さらに親鸞の息子の破戒僧・善鸞を主要人物とする脚本という大枠は同じなのだが、その中身というか、内容が私の記憶とかなりズレている。特に罪意識や罪観の問題について、若かった私自身の経験や想いをこの作品の中に独自に読み込んでいたらしい。ところで、中島岳志によれば、大正期の煩悶青年の典型とされる倉田百三が、昭和期に入ると熱烈な皇国主義者になったという。良心的な煩悶青年が皇国史観に絡められていった経緯は、キリスト教における日本的贖罪信仰のケースと重なるところがあり、日本の教会の課題でもある。

谷川俊太郎選『茨木のり子詩集』(岩波文庫)この欄で、茨木のり子の詩とエセーを紹介したばかりだが、谷川俊太郎選の『詩集』が出たと聞いて、一読した。谷川がどのような選び方をしているかにも興味があったが、茨木のり子の逝去後に刊行された夫・三浦安信について詠んだ詩集『歳月』から数編が選ばれており(私は未読)、感動をもって読んだ。自立した女性詩人が、生活を共にした夫を心から愛していたこと、その人を病気で失った「生木を裂くような」悲しみが伝わって来た。また茨木のり子たちが始めた『櫂』の同人仲間だった大岡信との対談も収録されていて、興味深く読まされた。詩人というのは、その作品に、その人柄や性格、趣味や好みまでそのまま現わされるという事実を改めて思い知らされた。私などは到底詩人にはなれない。

鶴見俊輔『内にある声と遠い声 鶴見俊輔ハンセン病論集』(青土社)鶴見俊輔のハンセン病との関わりについてはこれまで断片的に読んできたが、それらが一冊にまとめられたと知って再読し、改めて感銘を深くした。亡命ロシア人トロチェフとの出会いと栗生楽泉園での再会、YMCAホテルがトロチェフの宿泊を断ったことへの憤激、それが同志社の教え子たちが患者さんたちを受け入れる施設の創設につながった経緯、またハンセン病を介して出会った志樹逸馬、大江満雄、神谷美恵子たちとの交友を共感をもって読んだ。私自身も、学生時代に好善社のワークキャンプで国立駿河療養所を訪ね、神山教会の患者さんたちと出会っている。またカトリックの神山復生園で存命だった井深八重院長にもお目にかかったことがある。以来、各地の療養所の教会を訪れて、患者さんたちとのささやかな交流を重ねてきた。終末期を迎えている各療養所の教会と患者さんたちのことを覚えながら繰り返し目を通した。(戒能信生)