2019年7月28日日曜日


2019年8月4日 午前10時30分

聖霊降臨節第9主日合同礼拝(平和聖日)(No17

      司式 大森 意索  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-52

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編59・1~18(着席のまま)

子どもの祝福

讃 美 歌  502

聖書朗読  ヨシュア記24・1-4

      使徒言行録6・1-15

祈  祷

讃 美 歌  352

説  教  「教会の進展」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  390

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐・橋本 茂、高岸泰子

讃 美 歌  81

献  金  「四国教区瀬戸キリスト教界の土地・建物取得のために」岡﨑 大祐

報  告

頌  栄  91

派遣・祝福

後  奏 



【本日の集会】

・教会学校(夏休み)

・礼拝後、お茶の会

・定例長老会

2019年7月27日土曜日


牧師の日記から(224

721()主日礼拝。使徒言行録512-526の講解説教「迫害 神に従う道」。迫害というと、江戸時代の切支丹弾圧がすぐに連想されるが、「信教の自由」が謳われている現憲法下ではそういう弾圧はあり得ないだろう。しかし第二次世界大戦下において、官権による迫害もあったが、それ以上に信仰者を苦しめたのは同調圧力ではなかったか。戦時体制のもと「右向け右」と言われると、そちらの方を向かなければならなかった同調圧力が、現在のこの国においても繰り返されている。そこに官僚たちの資料の隠蔽や改竄、忖度も生れるのだろう。そのような中で「福音を恥としない」(541、ロマ書116)というスローガンが一つの鍵になるのではないか。礼拝後、オリーブの会で「日本語教育の現場から」を西村正寛さんが発題してくれる。「労働力を招いたつもりだったが、来たのは人間だった」という冒頭の言葉が印象的だった。夜は、直子さんの誕生祝い?ということで、家族が全員集まって一緒に食事。11月に西中国教区の教師研修会のために広島までの飛行機の早割りをお嫁さんの清美さんに依頼する。

22日(月)午前中、月曜会で東駒形教会へ。大貫隆さんの大著『終末論の系譜』の911章を、川島温美牧師の丁寧な紹介で取り上げる。この書物は、終末論を軸にしながらも、大貫さんの新約各書の概説を兼ねているところがある。そこが読みどころでもあるのだが、あまりにも構造的な理解が先行するように感じてしまう。夜は日本聖書神学校の授業で、柏木義円を取り上げる。

23日(火)一日書斎であれこれの仕事。夜は日本聖書神学校の最後の授業。今年度の受講生のリーディング・レポートの中にきわめて秀逸なものが多かった。

24日(水)在宅日で、書斎に籠もって溜まっている事務仕事の処理や手紙への返事を書く。特に最近は書物や論文の寄贈が多く、その応答に時間を取られる。

25日(木)この日は、沓掛学荘の職員礼拝のために軽井沢へ。手術後初めての新幹線での出張になる。子どもたちのケース・スタディで、きわめて深刻なケースが取り上げられ、職員たちが抱えている現実の一端に触れる。昼食後、車で佐久平まで送ってもらい、久しぶりに保志治子さんを見舞う。この730日で85歳になるが、お元気そうで一安心。今日の聖句を読んで祈る。少し早めに失礼して新幹線で帰宅。さすがに疲れ、この日はもう仕事はほとんど出来なかった。

26日(金)在宅日。8月の予定表を作成する。8月は授業や外部の仕事も少なく、空白の日が多い。今から楽しみではある。日本讃美歌学会での講演の準備。レジュメを作成し、必要部数を印刷する。夜は北支区沖縄連続学習会に参加。沖縄のキリスト教の歴史について大久保正禎支区長のよく準備された講演。9月の第2回は「合同捉え直し」について私が担当することになっているのだが・・・。

27日(土)1時からの讃美歌学会のため会場である東中野教会へ。この教会の創立者でもある由木康について講演する。同じ時間帯に、教会では聖書と人間を考える会が行われる。(戒能信生)

2019年7月28日 午前10時30分

聖霊降臨節第8主日礼拝(No16

      司式 鈴木志津恵  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-48

讃 美 歌  19

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編58・1~12(着席のまま)

讃 美 歌  358

聖書朗読  ヨシュア記6・1-21

祈  祷

讃 美 歌  414

説  教  「エリコの城壁は倒れた」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  416

使徒信条  (9341A

献  金             梅本 順子

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 



長老任職式            大森 意策

讃 美 歌    515



【本日の集会】

・教会学校(夏休み)

・礼拝後、お茶の会

・週報等発送作業(ご協力ください)

・らふぁえる練習

2019年7月20日土曜日


牧師の日記から(223

714()主日礼拝。使徒言行録432-511の講解説教「心も思いも一つにして」。始まったばかりのエルサレム教会は、すべてを共有する共同体だった。余裕のある者が寄進し、必要に応じて分配されたという。しかしこのような理想的?な共同体はいつまでも続かない。5章のアナニアとサフィラ夫婦のケースがそれだ。使徒言行録はその事実を隠さない。小学生の頃、日曜日の朝渡された日曜学校の献金の一部をごまかして小遣いに流用したことがある。その時、このアナニアとサッピラのエピソードを聞いて、震え上がったことを覚えている。礼拝後、聖書を読む会で齊藤織恵さんの発題。出エジプト記1章に登場する助産婦シフラとプアの物語を取り上げる。その当時の助産婦の役割について議論百出。2時から西片町教会での鈴木正久没後50年記念会に出席。精々230人の集まりだろうと予想しながら行くと、50年前の青年たち、つまり70代から80代の人々が100人近く出席されて驚く。鈴木正久という牧師の磁力を改めて感じさせられた。

15日(月)午前中、NCC宣教協議会のヤスクニ委員会のプログラムに参加。戦時下の礼拝を再現するドラマが実演された。「海ゆかば」のオルガン演奏から始まり、国民儀礼、興亜讃美歌、祈祷、説教、その他すべて、実際に行われた資料を基にして再現された。依頼されて脚本を書いたのは、実は私。委員の皆さんが、讃美歌にしても説教にしてもよく練習して、当時の雰囲気をよく出していた。上演後、簡単な解説を担当したが、当時の教会員を演じた皆さんが、当初は抵抗があったが、すぐに慣れてしまう自分が恐ろしいと述懐したのに考えさせられた。

16日(火)神学読書会で、シュライアマハーの『宗教論』第3講を、山田牧師の発題と紹介で取り上げる。フランス革命や啓蒙主義の影響で、宗教が衰微した当時のドイツで、言わば宗教の再発見を主張している。それが「直観」や「感情」「超自然的なものへの憧れ」といった言葉で表現されている。カール・バルトがこのような宗教観を一撃のもとに退けたのはよく知られているが、現在の宗教状況はむしろこの時代とよく似ているのかもしれない。牧師6名、信徒1名の参加。

17日(水)この日は在宅日で、一日書斎で仕事。北支区社会委員会から、「キリスト教と天皇制」についての講演依頼。支区のことなので断れない。ホーリネス弾圧記念聖会での講演を少しアレンジして話すことにして、お引き受けする。

18日(木)昼前からキリスト教会館へ。機関紙『はなしあい』の発送や、その他の事務仕事。3時から運営委員会。プログラム報告や、今後の企画について話し合う。来年3月の神学生交流プログラムの会場設定や講師への交渉が始まる。

20日(土)午後から、世田谷の賀川豊彦記念松沢資料館に出かける。敬和学園大学の学生たちが満州開拓基督教村について映像作品にするというので、その取材に応じる。今の若い世代が、賀川が主導した満州開拓基督教村の実態をどう受け止めるか、こちらの方が興味津々。学生たちの質問も、事前に資料を読んでよく準備していることが分かって好感が持てた。帰宅して明日の準備。(戒能信生)

2019年7月21日 午前10時30分

聖霊降臨節第7主日礼拝(No15

      司式 野口 倢司  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-48

讃 美 歌  19

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編57・1~12(着席のまま)

讃 美 歌  398

聖書朗読  出エジプト記22・20-26

      使徒言行録5・12-26

祈  祷

讃 美 歌  421

説  教  「迫害 神に従う道」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  418

使徒信条  (9341A

献  金             戒能 直子

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏         



【本日の集会】

・教会学校 お話し・野口洋子、奏楽・内山央絵

・礼拝後、オリーブの会「日本語教育の現場から」西村正寛(軽食の用意があります)

2019年7月13日土曜日


牧師の日記から(222

77()主日礼拝。使徒言行録4131の講解説教「聖霊に満たされて」。ペトロとヨハネが神殿当局によって逮捕され、サンヒドリン(宗議会)で尋問される。しかし彼らは大胆に主イエス・キリストの復活を証言する。イエスの逮捕の際に逃げ去り、戸に鍵をかけて閉じ籠もっていた弟子たちの姿はそこにはない。大祭司たちに散々脅されてもその姿勢は変わらず、釈放後、エルサレム教会の人々とその体験が共有される。聖霊に満たされて迫害を恐れずイエス・キリストの福音を証しするところに、教会の出発があったことを伝えている。友人の山口雅弘牧師がひょっこり礼拝に出席してくれた。この春稲城台教会を退任されたが、緑内障の悪化のためだという。私も中程度の緑内障なので、身につまされた。この間、体調不良のため全く歩いていないので、足慣らしのために直子さんと買い物に出かけ、夕食は中華料理を四品作る。体力が戻ってきたということのようだ。

8日(月)夜は日本聖書神学校の授業。この日は受講生たちが新渡戸稲造についてのリーディング・レポートをしてくれたが、大変優れた報告が多く、私自身が学ばされた。この日、神学校への行き帰りをタクシーではなく、電車と徒歩で出来た。図書館で深井智朗の『ヴァイマールの聖なる政治的精神』を借りる。例の捏造騒ぎで絶版にされた問題の書籍。従来の神学的構図を打破し、カール・バルトたちを神学的アヴァンギャルドと規定、ハルナックやトレルチを再評価する見取り図を描いているが、やはりその論述は荒いように思った。レーフラーという神学者の捏造についても、その意図と意味は不明としか言いようがない。

9()午前中、錦糸町の賛育会病院の定期検診。検査の結果、腎盂腎炎は完治しているとのこと。時折微熱が出るのは、まだ体力が戻ってないからだという。夜は、手術後初めて自転車で早稲田のキリスト教会館へ。山口里子さんの聖書ゼミに久しぶりに出席。この年になっても、まだ学ぶことはたくさんある。

10日(水)聖書を学ぶ会はお休みで、この日は直子さんの誕生日でもあるので、思い立って、二人で上野の東京都美術館にクリムト展を観に行く。初期の印象派風の肖像画や風景画も素晴らしいが、ウィーン分離派以降の変貌に驚かされる。この変貌に日本の浮世絵や工芸品が影響を与えているという。約5000歩歩いた。

11日(木)午後からキリスト教会館へ行き、NCAの連続講座「木俣敏とその時代」について講演。農村伝道の理論家で、いわゆる「伝道圏伝道」の提唱者だが、波瀾の生涯で、そこに様々な問題を読み取ることが出来る。ほとんど無名の木俣敏についての講演なのに、40人以上の参加者があり、補助椅子も足りなくて往生する。そのまま、富坂キリスト教センターに行き、谷口仰牧師のライブ・トークの集いに出席。教会からも野口倢司、石井房恵、石井摩耶子、齊籐織恵の皆さんが参加してくれた。バイオリンを自在に弾きこなし、大地の湧き上がる力を織り込んだような現代音楽的な演奏に感嘆する。またそのトークが面白く、従来の教会理解に根本的な変更を迫るイベントだった。少し疲れた。(戒能信生)

2019年7月7日日曜日


2019年7月14日 午前10時30分

聖霊降臨節第6主日礼拝(No14

      司式 常盤 陽子  

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-48

讃 美 歌  19

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編56・1~14(着席のまま)

讃 美 歌  479

聖書朗読  ルツ記1・1-22

      使徒言行録4・32-5・11

祈  祷

讃 美 歌  37

説  教  「心も思いも一つにし」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  453

使徒信条  (9341A

献  金             茨木 啓子

報  告

頌  栄  89(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏         



【本日の集会】

・教会学校 お話し・石井摩耶子(教会員のお話し)、奏楽・戒能直子

・礼拝後、お茶の会

・聖書を読む会(担当・齊藤織恵、出エジプト記115-21

・鈴木正久記念会(2:00 西片町教会)

2019年7月6日土曜日


牧師の日記から(221)「最近読んだ本の紹介」

バート・D・アーマン『書き換えられた聖書』(ちくま学芸文庫)聖書の本文研究という分野がある。数多くの写本を照合し、最もオリジナルと思われるテキストを推定する学問である。写本の異読の研究は、きわめて細かい地味な研究分野で、その概説書も決して読みやすくはない。それを素人にでも理解できるように、分かりやすく紹介したのが本書の価値だろう。写本がそれぞれの時代の神学議論(と言うよりも異端排除)によって改竄されている実例を具体的に例示してくれる。また女性の位置を貶めるために書き換えられたテキストの例も改めて教えられた。著者は、もともとは逐語霊感説の立場に立つ福音派の信仰者だったのだが、本文研究を学ぶにつれて、その原理主義的信仰理解から解放されたのだという。

山本聡美『闇の日本美術』(ちくま新書)教会員の高岸泰子さんから頂いた。実は高岸さんの息子・高岸輝さんは、中世美術史の研究者で東京大学の准教授なのだが、その夫人・山本聡美さんも同じ分野の研究者で、この新書の著者。中世の仏教絵画や絵巻物に、地獄や鬼、病や死などがどのように描かれているか、実例を示しながら分かりやすく解説してくれる。網野善彦の『異形の王権』で「一遍上人聖絵」を取り上げて、ハンセン病者がどのように描かれているかを読み解いていて教えられたが、中世の闇と仏教思想との関係を改めて考えさせられた。中でも後白河法皇がいくつもの絵巻をプロデュースした事実を初めて知った。

いしいひさいち『問題外論』117巻(プレイガイド・ジャーナル社)この間体調が悪く、横になっていることが多かった。難しい厄介な本は読めないので、羊子に頼んでいしいひさいちの四コマ漫画を大量に出してもらって耽読した。以前にもこの欄で紹介したが、四コマ漫画は、一篇ずつ独立して物語性がないので、睡眠導入剤として最適なのだ。現在では朝日新聞朝刊の「ののちゃん」の一見人畜無害の漫画で知られるが、この作者はかつては風刺の効いた毒のある政治漫画を多作していた。その1980年代から90年代にかけての作品を読み直して、改めてこの間の政治と世相の移り変わりを考えさせられた。55年体制の崩壊によって、自民党の単独政権が崩壊し、選挙制度の変更を経て、民主党の政権奪取、そしてその失政により再び自民・公明連立政権が成立し、しかも安倍政権が圧倒的に支持される現在への政局の変遷をどう理解することができるのか。この国には稀な風刺漫画を通してつくづく考えさせられた。

ジェームス・М・バーダマン・里中哲彦『はじめてのアメリカ音楽史』(ちくま新書)ゴスペルから、ブルース、ジャズ、ソウル・ミュージック、ファンク、カントリー・フォーク、そしてロックンロールへと、アメリカ音楽の通史を分かりやすく紹介してくれる対談集。その過程で教会音楽が深い影響を与えている事実があるという。例を挙げればロカビリーの旗手エルヴィス・プレスリーの音楽的ルーツは教会のクワイアにあったそうだ。そのことを教会員の新木裕さんから教えられ、萩原好子さんから借りたCDで確かめることができた。(戒能信生)