2023年1月29日日曜日

 

2023年2月5日 午前10時30分

降誕節第7主日礼拝(No42

             司式 高岸 泰子

前  奏  黙想     奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  19

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編71・1-24

讃 美 歌  204

聖書朗読  箴言3・11-12

ルカ福音書14・34-35

祈  祷

讃 美 歌  393

説  教  「地の塩として」

戒能信生師

讃 美 歌  431

使徒信条  (9341A

献  金              津金寿子

報  告

頌  栄  42-1(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・戒能直子

・ライブ配信担当・大森意索

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

・定例長老会

2023年1月27日金曜日

 

牧師の日記から(402)「最近読んだ本の紹介」

柳田邦男『犠牲 サクリファイス』(文春文庫)講座『キリスト教と文学』の課題図書になったので、改めて文庫本を買ってきた精読した。神経症を病む次男が自死を計り、臨死状態になって11日後に亡くなるまでのドキュメントを父親の視点から描いている。当時「脳死」を死と認めるかどうかの議論の最中だったこともあり、著者はそこに「二人称の死」という視点を提示する。つまり「私の死」「第三者の死」とは区別して、自分の家族、恋人、親しい友人などの突然の死をどう受け止めるかという視点。著者自身の痛切な体験を通して、丁寧なグリーフ・ケアの必要が説かれる。愛する者を失って茫然自失の状態にある家族に寄り添う医療の必要が説得的に展開される。さらに、著者は息子の残した日記を手掛かりに植物状態の息子と徹底した対話を重ね、息子が骨髄移植ドナーの登録をしていたことを確認し、最終的に家族とともに腎臓の提供を申し出る。愛する者の死を、本人の意志に基づいて、さらに新しい命に引き継ごうという決断である。まさにノン・フィクションの極致で、同じような経験をした人々への慰めと励ましに満ちている。同時に、このドキュメントを書くことを通して、著者自身が再生していく物語にもなっている。

猪谷千香『小さなまちの奇跡の図書館』(ちくまプリマー新書)この間、地域図書館は激変を余儀なくされている。先進図書館とされる市立浦安図書館を何度か見学し、現在の図書館の果すべき役割や課題について教えられてきた。そこに、1990年代から指定管理制度が導入され、経費節減を目的とした極端な合理化が図られていく。そんな中で、本書で紹介されるのは、鹿児島の指宿図書館の意欲的な取り組み。小さなNPO法人が受託して、市民と協力して新しい地域図書館として再生していく過程が描かれる。指定管理制度に疑問をもっていたが、このようなレア・ケースがあることを初めて知った。やはり図書館を担うのは司書たちの人間性ではないか。

金子勝・児玉龍彦『現代カタストロフ論』(岩波新書)経済学者と分子生物学者の共著。ウィルスは変異を繰り返す内に、致死的な変異が増えて自滅するという。100年前のスペイン・インフルエンザによるパンデミックがそうだったと説明されてきた。しかし現在のウィルス学では、次々とカタストロフ(崩壊)を繰り返しながら、複数の亜種が現れて新しい進化を遂げるという。コロナ・ウィルスがまさにそうで、現在もオミクロン株の様々な亜種が現れている。ノーベル化学賞を受賞したアイゲンのエラー・カタストロフ理論だという。この理論を経済学に応用して、破局に近づいている日本経済の問題点を指摘している。しかし本書の中で最も驚いたのは、大阪府の新型コロナ・ウィルスによる死者が、100万人あたり700名と、全国平均の倍に達し断然突出している事実。その背景には、維新の会の府政方針によって公的医療機関が統廃合されて弱体化されたと指摘されている。この事実がマスコミに報道されないのは何故か?(戒能信生)

2023年1月26日木曜日

 

2023年1月29日 午前10時30分

降誕節第6主日礼拝(No41

             司式 野口 倢司

前  奏  黙想     奏楽 向山 康子

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編70・1-6

讃 美 歌  205

聖書朗読  マルコ福音書1・16-20

祈  祷

讃 美 歌  507

説  教  「イエスと共に歩む」

長尾有起牧師

讃 美 歌  280

使徒信条  (9341A

献  金             戒能 直子

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・戒能牧師は、岡山県玉島教会での説教奉仕のため出張しています。お覚えください。

・ライブ配信担当・荒井眞

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

・週報発送作業

2023年1月21日土曜日

 

牧師の日記から(401)「最近読んだ本の紹介」

沢木耕太郎『天路の旅人』(新潮社)第二次世界大戦の末期、日本軍の密偵としてチベットの奥地に潜入した一人の若者がいた。彼は、内蒙古の包頭を出発し、嚀夏省を経て青海省を超え、はるばるチベットの秘境ラサまで辿り着く。さらにヒマラヤを越えて旅を続け、インドのカリンボンに到って初めて日本の敗戦を知る。その後は、言わば国家の後ろ盾をもたないまま蒙古人のラマ僧「ロブサン・サンボー」としてインドの各地をめぐり、ネパールやチベット、インドの各地を経廻り、1950年になってイギリス軍に収監され日本に送還される。進駐軍の事情聴取を受けた後は、その旅の長大な記録を綴り(後に幾分カットされて『秘境聖域八年の潜行』として芙蓉書房から刊行されている)、その後は結婚して東北の地方都市で小さな化粧品問屋の経営者として静かな生涯を送ったという。著者は30年前にこの人物と出会って、長時間の聞き取りをしている。その後、西川一三は89歳で亡くなるが、残された膨大な元原稿を手掛かりに、この稀有な旅人の歩んだ行路(文字通りほとんどが徒歩の旅だった)をグーグルマップなどで辿り直してこの長大なノンフィクションを書いたという。西川一三の出発点だった包頭(パオトウ)という地名に聞き覚えがあった。包頭は北京から内蒙古に向けて走る北包線の終点。以前、東駒形教会の長老だった雨宮延幸医師の生涯を聞き書きした時、敗戦後ドクターは、現地の人々の要請を受け、家族を日本に帰して包頭に留まり、医師・穆畏一として2年間働いた経緯を伺った。内蒙古と言うだけで、奥地だが、さらにチベットまで、しかもヒマラヤを全部で8回も越えたというこの稀有な旅人の歩みに呆然とする。

北條民雄『いのちの初夜』(岩波文庫)参加しているNCA講座「キリスト教と文学」の課題図書として、改めて読んだ。ずっと以前読んでいるはずだが、一つ一つの表現に注意しながら読み直すと、素晴らしい言葉をいくつも見出すことができる。例えば、療養所の先輩が主人公に語った言葉「きっと生きる道はありますよ。どこまで行っても人生にはきっと抜ける道があると思うのです。もっともっと自己に対して、自らの生命に対して謙虚になりましょう。」「僕らは不死鳥です。新しい思想、新しい眼を持つ時、全然癩者の生活を獲得する時、再び人間として生き復るのです。復活、そう復活です。新しい人間生活はそれから始まるのです。」また「井の中の正月の感想」という随筆の中に、「井の中に住むが故に、深夜沖天にかかる星座の美しさを見た」と記されている。この言葉の元になっているのは「井の中の蛙大海を知らず、されど天の髙きを知る」から来ているのだという。私はこの諺の前半しか知らなかった。北條民雄は洗礼こそ受けていないものの、療養所で24歳で結核のために亡くなった時、遺言によってカトリック式で葬儀は執行されたという。

(戒能信生)

 

2023年1月22日 午前10時30分

降誕節第5主日礼拝(No40

             司式 石井 房恵

前  奏  黙想     奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編69・1-37

讃 美 歌  206

聖書朗読  イザヤ書60・1-7

祈  祷

讃 美 歌  360

説  教  「だから今日希望がある」

長尾有起牧師

讃 美 歌  268

使徒信条  (9341A

献  金             鈴木志津恵

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・戒能牧師は、群馬県安中教会で講壇奉仕と講演のため出張しています。お覚えください。

・ライブ配信担当・大森意索

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

・らふぁえる練習

2023年1月14日土曜日

 

牧師の日記から(400)「最近読んだ本の紹介」

片野真佐子『柏木義円』(ミネルヴァ書房)友人の片野真佐子さんの『柏木義円』がようやく刊行された。ちょうど1年前の冬、原稿の査読を依頼されて精読しているが、完成した本書を読むと、かなり手が入れられて読みやすくなっている。群馬県の安中教会の牧師として、明治・大正・昭和の時代に抗して生きたその生涯が、義円が発行を続けた『上毛教界月報』、義円が書き続けた詳細な日記、さらに残されている膨大な書翰類を手掛かりに活写されている。これによって柏木義円の全体像が明らかにされたことになる。私は、神学校の「日本キリスト教史」の授業で義円を取り上げてきたが、生涯牧師として生きた義円の姿に、改めて深い感銘を覚えた。読み終わったところに、『図書新聞』から書評原稿の依頼が舞い込み、改めて再読しなければならなくなった。

山口輝臣・福家崇洋編『思想史講義(戦前昭和篇)昭和前期の思想の動向と変遷について、改めて学ばされた。日本共産党内の議論や講座派と労農派の論争、さらに国家社会主義の台頭、農本主義、日本浪漫主義、国体明徴論などに関する主要な著作と論点が、若手の研究者たちによってコンパクトに整理されている。しかしこのような多様な思想の流れが、大東亜戦争に流れ込んでいった事実を改めて考えさせられる。キリスト教関係については、赤江達也さんが「コラム 戦時下のキリスト教」として、無教会系の人々を中心に短くまとめてくれている。

川本三郎『荷風の昭和』(『波』連載中)新潮社のPR誌『波』に現在も連載中の荷風論。既に50回を超えているが、全部ではないがバックナンバーを捜して読んでみた。著者の荷風についての著作はいくつか読んでいるが、この連載では永井荷風の大正から昭和期の日常を、ありとあらゆる資料を手掛かりに読み解いている。言うまでもなく『断腸亭日乗』が主な素材なのだが、そこに出てくる夥しい人名を、それこそ銀座のカフェーで同席した編集者に至るまで探索して同定されており、『断腸亭日乗』の恰好な解説・解題になっている。徹底した個人主義を貫いて、戦前・戦中・戦後を生き抜いた荷風の姿が浮き彫りにされる。前記の『思想史講義』には出て来ない荷風の個人主義の勁さについて考えさせられる。この間、散歩の途中で『断腸亭日乗』を読み返したこともあり、ことさらに興味深く読まされた。

ミック・ジャクソン『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(創元推理文庫)一種のファンタジー小説で、推理文庫に入っているのが変?イギリスでは『熊のパディントン』に代表されるように熊が愛好されるが、しかし現在は動物園以外には一頭もいない。古代や中世には熊が各地に生息していたが、絶滅してしまったのだ。絶滅させた人間が、絶滅させられた熊をぬいぐるみにして可愛がる風潮を、皮肉とユーモアを込めて描いている。添えられている装画が素晴らしい。(戒能信生)

2023年1月13日金曜日

 

2023年1月15日 午前10時30分

降誕節第4主日礼拝(No39

司式 橋本 茂

前  奏  黙想      奏楽 梅本順子

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編68・1-36

讃 美 歌  279

聖書朗読  ハバクク書2・1-4

ルカ福音書14・25-33

祈  祷

讃 美 歌  432

説  教  「自分の十字架を負って」

戒能信生牧師

讃 美 歌  474

使徒信条  (9341A

献  金             岡﨑 大祐

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校(休校)

・礼拝後「私の愛唱讃美歌」石井摩耶子

・ライブ配信担当・荒井久美子

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。

 

牧師の日記から(399

11日(日)主日礼拝。ヨハネ福音書1334-35の講解説教「新しい掟 互いに愛し合いなさい」。今年は11日が日曜日になり、礼拝後お茶の会として、残られた人々に直子さんのお節料理を食べていただいた。高岸さんのお嬢さん一家も参加され、久しぶりに賑やかなお正月だった。東駒形教会時代は、毎年11日に新年礼拝があり、戒能家のお節料理を振舞うのが慣わしになっていたが、千代田教会に来てからはその習慣が途絶えていた。夕方、寒空の中を散歩。四ッ谷に出て、ホテルニューオオタニまで歩き、迎賓館の横を通って帰る約五千歩のコース。

12日(月)朝早く起きて、散歩。この日は家族が集まるはずが、長男の嘉信が体調不良で欠席とのこと。謙と清美さん夫妻と共に集合写真、そして会食。私は、箱根駅伝を時折覗きながら、書斎で読書と仕事。年末に片野真佐子さんから『柏木義円』が送られて来たので目を通す。ちょうど1年前に著者から頼まれて原稿を査読しているが、本になると印象が全く違う。ミネルヴァ書房の「評伝シリーズ」の一冊として立派な書物になったことを喜ぶ。『時の徴』の購読者リストをラベルに変換する。1月半ばに発送の予定なのだ。

13日(火)午前10時から、年末に刊行されたNCAの共同研究『コロナ後の教会の可能性』についてZoom会議。やむを得ない事情で全面回収し、一部を差し替えて再出版をすることになる。その出版協力費の捻出が問題。NCAからも一部負担し、執筆者たちに再度買い取りを依頼する他ない。新年早々厄介な難題が持ち上がった。午後、散歩。空気は冷たいが快晴で気持ちがいい。最近は散歩の時、杖を持って出かけるが、路地裏を歩くときなど、不審者に間違えられないためでもある。

4日(水)午前中散歩。迎賓館前の四谷見附公園に、ひときわ目立つプラタナス(鈴掛の樹)の大木がある。大正期に赤坂離宮に植えられたとされ、樹齢100年を超える。「みどりの新宿30選」に選定されているとのこと。この地に立ち尽くして、大正から昭和期の激動を見守ってきたことになると思うと、感慨深い。午後から『柏木義円研究』の原稿整理。投稿者の原稿を入力する。1月末には入稿しなければならない。

5日(木)午前中散歩。午後から自転車で西早稲田のキリスト教会館の事務所に行き、事務仕事。近くの銀行からキリスト新聞社に出版協力費を振り込む。10万円以上の送金は、身分証が必要で、スタッフの神保信子さんの名義で送金して貰う。出版局に立ち寄ったところ、編集者から『人物史でたどる日本キリスト教史』の原稿を催促される。しかしこの作業は全く進捗していないのだ。これも今年の課題ではある。

6日(金)来週の長老会アジェンダを作成して、長老の皆さんにメールで送る。長老会には、インドネシアから西村さんがリモートで参加してくれることになっている。うまくいくといいのだが。(戒能信生)

2023年1月1日日曜日

 

2023年1月8日 午前10時30分

降誕節第3主日礼拝(No38

司式 高岸 泰子

前  奏  黙想     奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編67・1-8

讃 美 歌  132

聖書朗読  詩編130・5-

ルカ福音書14・15-24

祈  祷

讃 美 歌  194

説  教  「大宴会への招き」

戒能信生牧師

讃 美 歌  424

使徒信条  (9341A

献  金             石井摩耶子

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

・教会学校 お話し・大森意索、奏楽・戒能直子

・ライブ配信担当・荒井眞

・「私の愛唱讃美歌」石井摩耶子

・定例長老会

・礼拝堂の後ろに飲み物を用意してあります。水分補給にご利用ください。