2021年9月26日日曜日

 

2021年10月3日 午前10時30分

聖霊降臨節第20主日礼拝(No27

      司式 梅本 順子

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-

讃 美 歌  19(12節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編2・1-12

讃 美 歌  192(12節)

聖書朗読  ヨシュア記6・1-6

ルカ福音書9・1-9

祈  祷

讃 美 歌  400(12節)

説  教  「なにも持たずに」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  405(123節)

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐・橋本 茂、石井房恵

讃 美 歌  79(123節)

献  金  対外献金「北支区ワンドロップ献金のために」       橋本 茂

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校 お話し・西川穂、奏楽・内山央絵

・ライブ配信担当・西川 穂

・礼拝後の集会 定例長老会

・お茶の会は感染症の拡大を避けるため差し控えています。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年9月25日土曜日

 

牧師の日記から(336

919日(日)主日礼拝。ルカ福音書840-56の講解説教「会堂長ヤイロの娘の癒し」。イエスは間に合わなかった。既に少女は死に、葬儀の準備が始まっていた。しかしイエスは「死んだのではない。眠っているのだ」と宣言する。人々はあざ笑うが、まだ少女の死を受け入れられない家族の想いに寄り添う姿勢と言えるのではないか。そこに奇跡が起こり、少女を蘇生する。この出来事は、共観福音書がいずれもきわめてよく似た形で伝えており、それだけに初代教会にとって大切な伝承だったのだろう。

20日(月)なんと私の74歳の誕生日!正直に言って、ここまで長生きするとは考えていなかった。これからの余生!をどのように生きるかが課題ではある。先週逝去の知らせがあった友人の山下ひとみさんの追悼文を『時の徴』に書くことになり、兄上の透さんに電話をして、最期の様子などを聞く。それをもとに短い原稿を書いて、編集者にメールで送る。

21日(火)午前中、神学読書会。駒込教会の村田重牧師の発題で、バルトの『教義学要綱』の910節を取り上げる。出席は牧師7名、信徒2名の計9名。午後から、錦糸町の賛育会病院の定期検診。前立腺癌の予後は全く問題ないとのこと。夜は、立教大学校友会の講演会で、ジャーナリスト池上彰さんの講演をリモートで聴く。感心するのは、一切原稿を見ないで実に分かりやすく話すこと。これは見習わなければならないだろう。

22日(水)午前中、西片町教会の山本祐司牧師が訪ねて来て、後任牧師の銓衡について話し合う。山本牧師は来年3月で退任されるので、ふさわしい後任者が与えられることを共に祈る。午後から、NCAの上林順一郎牧師の創世記の講座にリモートで参加。実に丹念に調べて準備されている。途中で、先日亡くなった山下ひとみさんの兄上がわざわざ訪ねて来られる。最期の様子を改めて伺うと共に、ひとみさんが装幀を担当したリュティーの『この日言葉をかの日に伝え』(井上良雄訳)をお貸しする。適当な時期に、信濃町教会で記念会を開くことも話し合った。

23日(木)休日で一日在宅。午後鈴木志津恵さんが教会会計の記録の整理のために来られる。長く教会会計を担当してくれた野口倢司さんの後を継いで、実に綿密に会計処理をしてくださるので本当に有り難い。10月の予定表の作成や、入門の会の準備など。

24日(金)週報や予定表等の印刷。印刷機が老朽化して紙送りがうまく出来ず難渋していたが、紙送り機構をユニットごと取り替えて、順調に印刷ができるようになった。この印刷機の製造は終了しており、このユニットも国内に二個しかないという。封筒の印刷も出来るようになって嬉しい。

25日(土)午前中、聖書と人間を考える会。新宿伝道所の歩みを詳細に記録した『ディアスポラの歩み』の出版記念会で、堀光男牧師夫妻や古くからのメンバーも集合。新宿伝道所の皆さんの千代田教会ヘの合流がスムースにできたのは感謝以外にない。(戒能信生)

2021年9月19日日曜日

 

2021年9月26日 午前10時30分

聖霊降臨節第19主日礼拝(No26

      司式 橋本  茂

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-

讃 美 歌  6(123節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編1・1-6

讃 美 歌  393(12節)

聖書朗読  列王記上19・1-12

祈  祷

讃 美 歌  497(123節)

説  教  「静かな囁く声」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  510(12節)

使徒信条  (9341A

献  金             萩原 好子

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休止)

・ライブ配信担当・荒井 眞

・礼拝後の集会 入門の会「新約聖書の成り立ち」戒能牧師

CS教師会

・週報等発送作業

・お茶の会は感染症の拡大を避けるため差し控えています。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年9月18日土曜日

 

牧師の日記から(335

912日(日)主日礼拝。ルカ福音書840-48の講解説教「長血を患う女性の癒し」。「救急車の原則」を超えるイエスの姿勢を紹介する。つまり、会堂司ヤイロの娘が重態で、その家に急行する途中、この癒しの奇跡は行なわれる。より重篤な病者を後回しにして慢性病の女性の癒しを優先し、結果として間に合わなかったことになる。しかしここにイエスの癒しについての基本的な姿勢が伺われるのではないかという観点。

13日(月)この日から、日本聖書神学校の後期の授業が始まる。今年度は受講生が少ないこともあり、授業計画を大幅に変更して学生のリーディングレポートの負担を減らし、講義に重点を置くことにする。夕方目白の神学校に行き、中田重治についての授業。帰宅後、今週予定されているNCAの運営委員会の記録とアジェンダを作成し、運営委員にメールで送付する。

14日(火)午前中は「同胞教会史研究会」の準備。そこに市川三本松教会の外谷悦夫牧師から電話が入り、矢吹一夫牧師が亡くなり研究会に出席できなくなったとの連絡が入る。この年になると、親しかった友人の訃報に接することが多くなる。午後2時から富坂キリスト教センターで研究会。対面参加7名、リモート参加8名の計15名。原誠先生が、アメリカにおける同胞教会(いわゆる「ブレズレン」)の流れを紹介してくれる。興味深いのは、この教派が早くから奴隷制度に明確に反対していたこと。その規約にもそのことが明示されている。夕方帰宅して、6時半から山口里子さんの聖書ゼミにリモートで参加。疲れて早々に寝てしまった。

15日(水)この日は一日在宅。溜まっている書斎の書籍の整理。夕方、散歩代わりに直子さんの買い物に付き合う。「濡れ落ち葉」とか「金魚の糞」とか言われないように、家庭内自立を心がけなければならない。

16日(木)午後からリモートでNCAの運営委員会。この間のプログラム報告とその課題、さらに来年度以降の事業計画について話し合う。特に来年度は、教会員の横森智子さん(山梨県立美術館学芸員)にお願いして「キリスト教と美術」というテーマで、月に一度、全8回の講座を計画中。

17日(金)朝一番の電話で、古い友人の山下ひとみさんが亡くなったとの連絡が入る。この間『時の徴』のイラストをお願いしてきたが、自宅で倒れているのが発見され救急車で病院に運ばれたが、重度の肺炎で亡くなった。コロナ感染症の可能性が強く疑われるが、詳しいことは分らないとのこと。嗚呼!この間、コロナ禍で牧師の活動が制限されいたこともあり、この欄にも「最近読んだ本の紹介」ばかり続いた。「牧師は余程暇なんですね」という感想に恐縮する。確かにこの間、家庭訪問や病人の見舞などができず、時間的に余裕ができているのは事実なのだが・・・。

18日(土)午後からリモートで柏木義円研究会。『義円日記』の明治45年分を大久保正禎牧師の紹介で取り上げる。明治天皇の死去と乃木希典夫婦の殉死など、当時の実情に触れて考えさせられる。(戒能信生)

2021年9月12日日曜日

 

2021年9月19日 午前10時30分

聖霊降臨節第18主日礼拝(No25

      司式 石井 房恵

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-

讃 美 歌  6(123節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編150・1-6

讃 美 歌  172(12節)

聖書朗読  出エジプト記20・1-

      ルカ福音書8・40-56

祈  祷

讃 美 歌  458(12節)

説  教  「ただ信じなさい」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  461(12節)

使徒信条  (9341A

献  金             野口 洋子

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休止)

・ライブ配信担当・野口倢司

・礼拝後の集会 

・お茶の会は感染症の拡大を避けるため差し控えています。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

2021年9月11日土曜日

 

牧師の日記から(334)「最近読んだ本の紹介」

宮島利光編『浦河教会65年の記録』(浦河教会)北海道の浦河教会から送ってくれたので目を通した。明治の初め、神戸のクリスチャンたちを中心に赤心社が設立され、大変な労苦の中で襟裳岬近くの浦河に入植する。そして元浦河教会が設立された。さらに戦後、北海道特別開拓伝道の一つとして、浦河伝道所が設立される。いずれも日高地方の小規模教会である。この浦河伝道所の旧会堂を利用して「ベテルの家」が生れる。差別されてきたアイヌ出身の人々、さらにアルコール依存症や精神障害に苦しむ人たちがこの場所で共同生活を始めて現在に至る。この浦河教会の歴史が、詳細な年表で顧みられ、さらにその歩みを担った人々の証言で構成されている。中でも看護師として「ベテルの家」創設からの苦難期を担った向谷地悦子さんの「苦労という鉱脈」を感銘を深く読んだ。各個教会史を読むのが私の仕事の一つだが、この一冊は出色の教会史と言える。

黒川知文『マックス・ヴェーバーの生涯と学問』(YOBEL)昨年、ヴェーバーに関する岩波新書と中公新書の二冊が相次いで刊行され、この国におけるヴェーバー研究第三世代の動向が紹介され、いずれも興味深く読んだ。しかし本書は、私と同世代の研究者が、自らの信仰と学問の基軸にヴェーバーを置いて歩んで来た自分史、「私にとってのヴェーバー」が語られ、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』をどのように読み込んで来たかのノートが紹介される。つまり客観的な、あるいは学問的なヴェーバー理解と言うよりも、著者自身のヴェーバー体験が語られる。著者は現在、大学教師の傍ら、賀川豊彦記念松沢資料館の館長を担っている。

藤原明『日本の偽書』(河出文庫)この国の起源を伝える『古事記』『日本書紀』の空白を埋めるべく、様々な偽書が造られて来たという。既に平安期に成立したと言われる『先代旧事本紀』や、神代文字で書かれたという『上記』、それに東北地方に伝わる『竹内文献』などの存在を初めて知った。学会では偽書と決めつけられながら、絶対主義天皇制のもとでは、一部の右翼が持ち上げて話題になり、今でも時折マスコミに取り上げられるという。何しろ『竹内文献』には、モーセの十戒やキリストの墓が東北地方にあるというのだ。なぜこのような偽書が造られ、それが繰り返し脚光を浴びるのかを批判的に分析している。

ブノワ・フランクバルム『酔っぱらいが変えた世界史』(原書房)どこかの書評で知って、面白そうなので読んでみた。世界史を、アルコールを軸にして捉え直している。と言っても、これは学術書ではなくて、言わば面白エピソード集。古代エジプト時代(ピラミッド建設には労働者たちに提供したビールがカギだった?)から始まり、中世、そして近世、さらに現代に至るまでの政治や軍事の重大局面でアルコールが果たした事情を紹介している。それによると、アメリカ独立戦争もフランス革命も、そしてリンカーンの暗殺の背後にも酒が存在したというのだ。(戒能信生)

2021年9月5日日曜日

 

2021年9月12日 午前10時30分

聖霊降臨節第17主日礼拝(No24

      司式 常盤 陽子

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-

讃 美 歌  6(123節)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編149・1-9

讃 美 歌  171(124節)

聖書朗読  ゼカリヤ書8・11-12

      ルカ福音書8・40-48

祈  祷

讃 美 歌  202(123節)

説  教  「主の衣に触れて」

            戒能 信生牧師

讃 美 歌  399(12節)

使徒信条  (9341A

献  金             野口 倢司

報  告

頌  栄  85(二度繰り返して)

派遣・祝福

後  奏 

  

【本日の集会】

・教会学校(休止)

・ライブ配信担当・西川 穂

・礼拝後の集会 聖書を読む会「旧約聖書の女性たち」列王記上316-28

・お茶の会は感染症の拡大を避けるため差し控えています。礼拝堂の後ろに飲み物を用意していますので、必要な方はご利用下さい。

・北支区社会委員会懇談会(Zoom

2021年9月4日土曜日

 

牧師の日記から(333)「最近読んだ本の紹介」

文春ムック『立花隆のすべて』(文芸春秋社)羊子が買って来てプレゼントしてくれた。田中角栄の金脈追及から始まって、宇宙飛行や臨死体験、サル学の現在、分子生物学、自身のガン体験…と、その知的好奇心は止まることを知らない。この人の書いたものはある程度追っかけて読んで来たつもりだが、「全著作リスト」を見ると未見のものも沢山ある。しかしこの人の本から多くのことを学んできたことは確かだ。ところで、これから書く予定だった「未発表本リスト」なるものがあり、その中に『キリスト教批判』があるという。ご両親(特に母親)が熱心なキリスト者で、本人も中高生の頃まで教会学校に通っていたという。その関係で大学に入学すると、無教会系の登戸学寮に入寮している(寮生たちがあまりに勉強しないのですぐに出てしまったそうだが)。実際、『僕はこんな本を読んで来た』でも、コアなキリスト教関係の書籍が少なくない。鶴見俊輔の言葉として伝えられているが、「日本のキリスト教、特にプロテスタントは、自分の子どもたちをクリスチャンにすることはうまく行かなかったが、プロテスタントにすることはできた。立花隆や上野千鶴子がそうだ」を思い出した。

泉谷閑示『「うつ」の効用』(幻冬舎新書)コロナ禍の状況で、うつ病も拡大し、自死者も増加しているという。この本は、10年前に刊行された『クスリに頼らなくても「うつ」は治る』を、コロナ禍を踏まえて改稿したもの。改めてうつ病の現在を考えさせられた。これまでの牧会の現場で、何度もうつ病の相談に関わってきた。患者本人にしか分からないつらさを聞きながら、「家族の理解を得て、相応しい薬を飲めば必ず治る」とアドバイスしてきた。しかしこの本を読んで考えさせられた。確かに抗うつ剤は対症療法的には効果があるが、心身が悲鳴を上げている根本原因を変えなければ、本質的な問題の解決にはならないという。うつ病は、何らかの理由で心身が限界に来ているシグナルだということは確かだろう。

キジ・ジョンスン『猫の町から世界を夢見る』(創元社SF文庫)今や古典とも言うべきラブクラフトの『未知なるカダス』の舞台設定を借りて、55歳の女性教師が、誘惑されて駆け落ちした教え子を取り戻すために冒険の旅に出る。つまりファンタジーには珍しく、中年の女性が主人公なのだ。しかも、数々の冒険の果てに教え子が誘惑された「覚醒の国」に行き着くと、そこは現実のアメリカ社会だというどんでん返し。つまりファンタジーの世界から醒めると、相変わらずの現実に立ち戻るという皮肉。「次はどうする?」という主人公のつぶやきで終わるのが印象的。

山下賢二『ガケ書房の頃』(ちくま文庫)京都の左京区にガケ書房というユニークな本屋があった。その書店主の歩みと、個性的なセレクト書店が10年余で閉店するまでの実際を描いている。この10年で私自身の行きつけの書店がいくつも閉店している。本が読まれなくなった現在、とりわけ個性的な個人経営の本屋は立ち行かなくなっているようだ。(戒能信生)