2025年1月11日土曜日

 

 牧師の日記から(502

 15日(日)ガラテヤ書315-18の講解説教「神の約束」。割礼や律法の必要を主張するユダヤ主義的キリスト者に対して、パウロは律法よりも「神の約束」が優先すると力説する。しかし旧約聖書を用いたその論法は、ガラテヤの人々には説得力をもたなかっただろう。彼らは旧約も律法もほとんど知らないからだ。しかしこの論争を通して、パウロの信仰理解が研ぎ澄まされることになる。「良きもの」である律法を徹底して相対化するところに、パウロの信仰理解の独自性が育まれる。礼拝後、お茶の会。定例長老会では、故・松野ヤスコさんの遺産相続手続き終了に伴う報告の件、会堂・牧師館の改修計画の件、そして大森意索伝道師を迎えての態勢のことなどを話し合う。

 6日(月)午前中、郵便局で各学校や各施設にクリスマス献金を送付する。続いて銀行から遺産相続を担当してくれた弁護士に手数料などの送金。ATMに慣れないので苦労する。午後は『柏木義円研究』第9号の原稿を整理して、京都の出版社に入稿。この仕事も引き継いでくれる人を探さなければならない。

6日(火)朝一番で、弁護士の口座に手数料の残金を振り込む。昨日は、一日の送金額に限度があるため全額は振り込めなかったのだ。その後、平山弁護士、松居弁護士に遺産相続手続き終了の報告とお礼の手紙を書く。千代勝美さん、泉拓良さんに茉香さんの告別式奨励が掲載された『羊の群』93号を送る。420日のイースター礼拝の午後、多磨霊園での墓前礼拝で茉香さんの納骨式が行われる案内も添えて。その後、年末に腰を痛めて診てもらった近くの整形外科へ。一時は立つことも出来ないほどの痛みだったのに、痛み止めを飲んで安静にしていたら数日で軽快した。病名は椎間板ヘルニアで、加齢のため軟骨がすり減って炎症を起こしたためという。周囲の筋力を強化するくらいしか方法はないという。「今回は軽くて良かったですね、痛みが出たらまた来てください」という医師の言葉に頷くのみ。

8日(木)同志社神学部の修士論文、日本聖書神学校の卒業論文の審査を引受けていたので、正月休み中各論文を読み込み、講評を作成して送付。重荷を降ろした感がある。ここから自分の研究に取りかからねばならないのだが……。(戒能信生)

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