2020年11月7日土曜日

 

牧師の日記から(291

111日(日)永眠者記念礼拝。詩編116編の講解説教「主の慈しみに生きる人の死は、主の目に価高い」。礼拝堂の左壁面一杯に逝去者たちの写真が並べられる。大連西広場教会、昨年合流した新宿伝道所の永眠者たちも覚えての礼拝。恒例の食事会は取りやめ、お茶の会で、出席されたご遺族に一言ずつ故人の想い出などを話して頂く。思った以上の方々が出席して下さった。礼拝後、定例長老会。コロナ禍の中でのクリスマスをどう迎えるか話し合う。気持ちのこもった簡素なクリスマスを迎えたいと思う。

2日(月)朝10時に門前仲町で、生田教会の池迫直人牧師と落ち合い、雨宮美枝子さん宅を訪ねる。故・雨宮栄一牧師の蔵書の整理のため。仕分けをして、ドイツ教会闘争関連の書籍(段ボール約20箱)を農村伝道神学校に寄贈するため池迫牧師の車に積み込む。それ以外の書籍(約30箱)は古書店に送って処分してもらう。牧師は大量の書籍を持っているので、亡くなった後その処理に困る。余程貴重な文献でない限り、神学校の図書館も引き取ってくれない。私の場合はどうしたらいいのか、今から考えておかねばならない。夕方帰宅し、一休みして、夜は日本聖書神学校の授業。

3日(火)休日だが朝早く起きて、NHKラジオ「宗教の時間」の予定稿を準備する。その後、富坂キリスト教センターの会報「富坂だより」の原稿を書いて送稿。昨日の肉体労働のせいか、身体の節々が痛い。つくづく肉体的な衰えを痛感する。テレビではアメリカ大統領選挙の動向が盛んに報じられている。これ以上世界が混乱に陥らないように願うばかり。

4日(水)午前中、聖書を学び祈る会。列王記下23章以下のユダ王国末期の王たちの治世を取り上げる。超大国エジプトとバビロニア帝国の間で揺れ動く小国の悲哀を思う。来週から、この時期に活動した預言者エレミヤを取り上げる。その後、野口倢司さんに今年のクリスマス・カードの写真を撮ってもらう。午後は、中央林間の鈴木健次さん宅に出向き、NHKラジオの収録(12月頃放送予定)。渋谷のスタジオが使えないため。都営地下鉄を九段で乗り換え、半蔵門線から田園都市線に直通で、約1時間で着く。収録後、美味しいケーキを頂きながら、鈴木さんご夫妻と歓談。

5日(木)午前中、来週の柏木義円公開講演会の視聴希望者(約30名)に、ZOOMURLコードと講演レジュメを送る作業。これで奈良の坂井誠さんの書斎から全国の会員に講演が届く。まことに便利なツールではある。午後からキリスト教会館でNCAの事務仕事と発送作業。その後、『信徒の友』の取材。教団出版局の編集者に、これまで書いた紀要などの論文のコピーを渡す。急いで帰宅し、夕方から義円研究会事務局会議をZOOMで。義円の日記を読む勉強会を、来年3月からZOOMで始めることとなる。

23日(金)午前中は町田の農村伝道神学校での授業。晩秋の野津田の山道を歩くのはまことに気持ちがいい。帰宅したところに東中野教会の浦上充牧師から「コロナ後の教会」の共同研究の企画書が届く。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿