2022年3月27日日曜日

 

牧師の日記から(359

320日(日)賛育会病院の6人部屋で日曜日を迎える。ローズンゲンのこの日の聖句「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです」(マタイ福音書54)を読んで黙祷する。この病院は、大正期に東大YMCAのボランティア活動から始まったキリスト教主義の病院で、吉野作造たちが支援したことで知られる。私は東駒形教会の牧師時代、10数年にわたって賛育会の評議員を務めたことから、かかり付けの病院としてきた。300床程度のこの中規模総合病院は、下町の中核病院ではあるが、経営は常に厳しく、ベッドの稼働率70%を超えることが難しいと聞かされていた。それが現在コロナ禍で、100%近い稼働率になっている。千代田教会では、この日は柏井創先生が説教を担当してくださる。私の義兄に当たり、3年前の前立腺癌の手術の際にも助けていただいた。午後2:30、直子さんが迎えに来てくれ、退院手続きをしてタクシーで自宅に戻る。コロナ禍の病床逼迫で退院を余儀なくされたのが実情で、少なくとも3月一杯は静養に努めるように厳命されている。夜、久しぶりに書斎に入り、緊急に処理しなければならない連絡やメールへの返信をする。10キロ近く体重が減り、体力がかなり落ちており、1時間ほどPCに向かうだけで息切れがする。

21日(月)体調を見ながら、短時間書斎に入り、最低限のメール対応。新学期が迫っているが、日本聖書神学校と農村伝道神学校の今年度前期の授業は休講にしていただき、ホッとする。

22日(火)午前中、神学読書会。出席は牧師6名、信徒2名の8名。午後、氷雨の中、直子さんとタクシーで賛育会病院へ。この日は泌尿器科の診察がで、この間の経緯を報告する。PSAの値は基準値以下とのこと。入院費の支払いも済ませタクシーで帰宅したが、さすがに疲れたので休む。

23日(水)この日は一日しっかり休養する。少しずつ体力が回復していることを感じるが、それにつれてジンマシンが再発し悩まされる。ステロイド剤の塗り薬は禁じられているので、ただ冷やすだけ。この間チェックしていなかった郵便振替をメールで確認すると、教会会計に3件の献金が入っており、また『時の徴』の印刷費の請求があったので、事務処理をして直子さんに郵便局で手続きをしてもらう。

24日(木)明け方、ジンマシンの激しい痒みで目が覚め、ひたすらアイスノンで冷やしてやり過ごす。夕方、大森意索医師が来てくれて、入院中の医療データをもとにいろいろアドバイスしてくれる。私のカルテには、「高血糖高浸透圧症候群」とあり、要するに急激に血糖値が上がり、あのまま放置していたら生命にも関わったようだ。大森さんの配慮がなければコロナ禍で入院も不可能だった。感謝あるのみ。

25日(金)微熱が出たので、この日も一日休養する。午後、信濃町教会で故・井上綾子さんの記念礼拝があったのだが、やむなく失礼する。

26日(土)午前中、皮膚科に行きこの間の経緯を報告する。(戒能信生)

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