牧師の日記から(500)
12月15日(日)主日礼拝。ガラテヤ書3・6-14の講解説教「信仰に生きた人々」。始まったばかりの初代教会は二つの矛盾した課題を抱えていた。あくまでユダヤ教の枠内に留まろうとするエルサレム教会と、ユダヤ民族主義を脱しローマ社会に新しい可能性を探ろうとする異邦人教会がせめぎ合っていた。その中で、パウロは旧約聖書を放棄せず、かつ異邦人伝道に可能性を求める方向を主張した。それは一見分りにくく、困難な道であった。事実パウロは迫害され、やがてユダヤ当局に逮捕されローマで獄死するに至る。この国の戦前の教会は旧約聖書をほとんど読まなかったという。当時の「聖書日課」には新約各書と詩編だけが採用されていた。旧約なしの信仰の結果が戦時下の教会の無力につながったと、無教会の指導者政池仁は指摘している。預言者の信仰に学ばなかったからだ。礼拝後、大森意索さんと来年4月からの働きについて話し合う。副牧師としての役割を担ってもらう他、週日に子育て支援の相談窓口を設ける可能性についても相談した。
16日(月)午前中散歩。午後から、『時の徴』のための原稿整理の作業。2016年2月で第一次『時の徴』休刊予告の原稿の作成も。もう50年近く『時の徴』の発行責任を担ってきたので、ちょっと淋しい感もあるが、「何事にも定められた時がある。」(コヘレト3・1)
17日(火)午前中、賛育会病院で内科の定期検診。Hg1Ac等の数値は全体として安定している。引き続き午後、一年ぶりに泌尿器科の受診。前立腺癌手術後のPSAは全く問題ない。先日の柏木義円講演会の記事が『キリスト新聞』に掲載された。内容的にまとまっているのでNCAの機関紙『はなしあい』に転載すべく、松谷社長の了解を得る。
18日(水)午前中散歩。11時から会館管理組合委員会にZoomで参加。何とか来年度も管理費値上げをしなくて済みそうでホッとする。古い友人の昆百合子さんが亡くなったとの連絡が、お連れ合いの善起さんから入る。土曜日に砧教会で葬儀とのこと、弔電を送る。
19日(木)午前中散歩。約5000歩の散歩から帰ると疲れてしまって仕事が出来ない。夜は、早稲田教会で北支区HPに支区年表を添付する件について協議。大久保正禎支区長、古賀博副支区長と共に、現在の北支区の課題とこれからの可能性について話し合う。
20日(金)午前中、金井工務店の金井伸夫社長が会堂・牧師館改修の見積もりを持って来てくれる。建物の将来のことを考えて、この際専門の設計技師との相談を勧められる。それで耐震補強の設計を担当して頂いた大野二郎さんに相談することとした。どのようなアドバイスが与えられるだろうか。その後散歩。(戒能信生)
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