2022年5月21日土曜日

 

牧師の日記から(367

515日(日)主日礼拝。ルカ福音書11:27-32講解説教「神の言葉を聞いて行なう人」。27-28節はここにしかない特殊伝承で、マリア信仰の由来とされる。しかしイエスは、家族を相対化して、神の言葉に聞き従う群れこそを強調していることになる。しかしこの日の説教はうまくいかなかったという感が強い。準備不足なのか、展開に問題があったのかと反省させられる。午後からは、翻刻された1968年分の「高倉徹総幹事日記」を読み込む。貴重な資料だし、高倉先生の誠実な姿勢が伺われるが、これをそのまま公表すべきか迷っている。夜遅く、散歩に出て、市ヶ谷から防衛庁の広い敷地をグルッと回る。ほとんど5000歩ほど歩いたことになる。

16日(月)一日雨。『柏木義円研究』第6号の再校が出てチェックする。雨がようやく止んだので、夜遅く散歩。荒木町に出て、飲み屋街を歩く。お店の多くが入り口を開け放しにして換気に努めていることが分る。

17日(火)午前中、神学読書会でバルトの『教義学要綱』の最後の部分を、百人町教会の賈晶淳牧師の発題で取り上げる。参加者は牧師5名と信徒2名の計7名。2年近くにわたってこの本を読んできたが、改めてバルト神学の精髄に触れることが出来た。午後、東駒形教会時代に親しくした和田美亀雄さんの家族が揃って訪ねてくれた。和田さんは、トロンボーンが専門の音楽家で、弘前大学教育学部を定年退職されて挨拶に来られたのだ。この間なんとか治まっていたジンマシンが再発。先日関田寛雄先生からハガキで勧められた漢方薬のことを、主治医に相談してみよう。

18日(水)午前中は散歩。市ヶ谷に出て、書店に寄るが読んでみたい本は見当たらず、そのまま線路沿いの土手を通り、四谷を廻って帰る。約5000歩。午後から柴崎聰さんの講座「キリスト教と文学」をZoomで視聴。遠藤周作の小説『侍』が取り上げられる。仙台藩から遣欧使節として派遣された支倉常長を主人公とする遠藤文学の傑作で、『沈黙』以来のテーマが重層的に取り上げられて考えさせられた。夜遅くまた散歩。計8000歩。

19日(木)書斎のCDコンポが不調で、羊子からプレゼントされた新しい機種を設置。ようやく音楽を聴きながら仕事ができる。午後、西早稲田のNCAの事務所に行くはずが、またまたジンマシンが出て来たので、この日は患部を冷やしながら休む。夜、少し治まったようなので散歩。

20日(金)教会の薔薇が満開(と言っても、今年は薬剤散布ができなかったからかウドンコ病で精彩にかける)。久しぶりに姉・恵子と柏井牧師夫妻が来て『薔薇を見る会』。昼食を共にしながらそれぞれの近況報告。お互いこの年齢になると、あちこち身体の不調が出てくる。

21日(土)午前中、門前仲町の歯科医で定期検診。午後から「義円の日記を読む会」にZoomで参加。文化庁の川口葉子さんの発題で大正4年分を読む。日記に頻出する人名を確認するために、当時の安中教会の教会員名簿が必要だ。終ってから少し散歩。後は明日の礼拝の準備。(戒能信生)

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