2022年11月6日日曜日

 

牧師の日記から(391

1030日(日)主日礼拝。ヨエル書31-5の講解説教「老人の夢、若者の幻」。旧約聖書の小預言書を取り上げて学んでいる。ヨエルは旧約聖書の中でも最も遅い時期の預言者とされる。捕囚後のこの時期、預言者の活動はほとんど見られない。ペルシアの圧制下で預言活動も禁じられ、黙示的な象徴表現で語る以外になかったと考えられている。その意味でヨエルは黙示文学的預言者と言われている。夢や理想が見捨てられる時代にこそ、「老人は夢を見、若者は幻を見る」ことが求められている。礼拝後、次週の永眠者記念礼拝の会場設営。礼拝堂の壁一面に永眠者の写真が掲げられる。今年は新たに、保志治子、生嶋ひろみ、中谷芳枝さんたちの写真が加わった。午後、四ッ谷からホテルニュー大谷まで散歩。

31日(月)午前中、東駒形教会での月曜会に参加。山口雅弘著『ガリラヤに生きたイエス』について酒井薫牧師の紹介と発題。すぐに帰宅して、1時から横森智子さんのZoom講座「キリスト教と美術」を視聴。14世紀以降の北方ルネサンス絵画が取り上げられる。夜は聖書神学校の授業。この日は植村正久について講義。大森意索さんも聴講されて、帰りのバスの中でいろいろ話し合うことが出来た。帰宅後、すぐに明日の納骨式の準備。

111日(火)午後から小平メモリアルガーデンで、故・生嶋ひろみさんの納骨式をご親族やお友だちと共に。帰りに近くのファミリー:レストランに寄ってお茶を頂く。なんとロボットが配膳するのにびっくり。ご遺族の川井徳寛さんが画家ということは聞いていたが、ヤン・ファン・エイクばりの細密画を描いていると知って驚く。昨日、横森智子さんの講座で学んだばかり。帰宅して少し休んでから、夕方、散歩。夜は、柏木義円公開講演会の発題講演の準備。ようやくレジュメを仕上げて、関係者に送稿。

2日(水)早朝、散歩。来週の長老会のアジェンダを作成して、長老の皆さんに送付。北支区連合祈祷会の来年度の奨励者の選定と交渉を電話で。この間リモートで連合祈祷会を実施してきたが、来年度は4回ほど対面・ハイブリット方式を導入することになる予定。新型コロナ感染症の第8波が緩やかなものだといいのだが。

3日(木)朝、散歩。このところ、散歩の途中で喫茶店に立ち寄り、永井荷風の『断腸亭日乗』を拾い読みしている。特に昭和に入り、50歳を超えて自らの老いと落剥の身を嘆く部分に共感する。荷風の散策の途中での情景描写にも惹かれる。11月の月曜会に、『ガリラヤに生きたイエス』の著者・山口雅弘さんに参加を依頼して、快諾のメールを受け取る。

4日(金)朝、散歩。来週のNCA連続講座『植村環とその時代』の講義の準備。なんとか講義レジュメを作成して、担当者に送付。夜は北支区連合祈祷会にZoomで参加、奏楽を担当。明日、インドネシアに語学教師として出発される西村正寛さんに電話。ビザの関係で、3月には一時帰国される由。旅の無事と赴任先での働きのために祈る。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿