2022年12月10日土曜日

 

牧師の日記から(396

124日(日)主日礼拝。ルカ福音書133135の講解説教。この福音書独自の伝承にある「今日も明日も、その次の日も」という独特の表現は、主イエスの言い回しの特徴である可能性が高いという。エルサレムでの受難への歩みを象徴する言葉のようだ。礼拝後、アドベント全体祈祷会。長老会では、感染症第8波に備えてのクリスマスの諸集会の準備について改めて話し合われた。十分気をつけながら、24日の燭火礼拝後の野口倢司さんのシチュウは久しぶりに再開することとなった。夕方、散歩。夜は、明日のJBTSの講義の準備。

5日(月)午前中、郵便局に行って912月の対外献金を送金する。その整理をしていて、送り先がズレていたことに気づき訂正する。一件につき110円の手数料が新たにかかるという。その足で若葉町の路地を散歩しているうちに、有名な鯛焼屋「わかば」に行き当たり、お土産に買って帰って直子さんと頂く。夜は聖書神学校の授業で新渡戸稲造を取り上げる。

6日(火)午前中、錦糸町の賛育会病院内科の受診。各数値は安定しているが、コレストロール値が気になるので、血管のエコー検査をしてみることになった。60歳くらいまではすべての数値に問題なかったのに、この年になると次々に問題が出てくる。これが老化ということかと思わされる。この間、『信徒の友』の編集部より「柏木義円日記」についての連載企画が持ち込まれていた。ラフな叩き台を作成して翻刻者の片野真佐子さんと電話で相談したが、残念ながら今回は断念し、真佐子さんの健康状態の回復を待って新たに挑戦することになる。その旨を、関係者に連絡する。

7日(水)快晴だが風が冷たい。午前中、散歩。1月末に安中教会の新島襄記念礼拝で説教と短い講演を依頼されており、その準備に取りかからねばならない。安中教会の創立者である新島襄は、僅か47歳で亡くなっており、著書と言えるものも一冊もない。しかしその教育者としての影響力には凄まじいものがあり、多くの働き人を育てている。

8日(木)午前中散歩。途中で郵便局に立ち寄り、教会宛に届いていた献金を現金化する。午後からNCAの連続講座「日本キリスト教史を読む」で矢内原忠雄を取り上げる。今や忘れられた存在のようだが、やはり戦後民主主義のオピニオン・リーダーとしてのその存在は大きい。受講者の中に何人か東大教養学部出身者がいて、その当時の様子を聞くことができた。今年の講座はこれで修了し、来年5月から第Ⅲ期(昭和篇)が始まる。仙台の宮田光雄先生と、福岡の青野太潮さんから著書が送られて来て目を通す。今年の我が家のクリスマスカードに署名。年賀状代わりでもあるが、何人もの先輩や友人たちが亡くなっていることに改めて胸を突かれる。

9日(金)午前中、散歩。途中で喫茶店に立ち寄り、永井荷風の『断腸亭日乗』を数日分読む。24日の燭火讃美礼拝のプログラム案をようやく作成して、荒井眞さんと奏楽者の梅本順子さんにメールで送る。(戒能信生)

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