2023年5月14日日曜日

 

牧師の日記から(417

57日(日)主日礼拝。ルカ福音書17710の講解説教「取るに足りない僕として」。ルカだけが伝えるこの譬は、主人と奴隷の比喩を用いて評判が悪いのだが、神と「使徒」(教会指導者)たちとの関係を指している。「取るに足りない」と訳されたギリシア語は、「有用な」という意味のxreiosの語頭に否定詞aが付いたaxreiosという言葉で、「無益な」とか「つまらない」というニュアンス。私たちは神の前に全く「取るに足りない」者として立つ他はない。礼拝後、定例長老会。先日の教会総会で野口洋子さんが新しく長老に選任されたが、緑内障が悪化して身体的にも辛いという理由で辞退を申し出られた。やむを得ない事情なので辞退を承認し、次点の石井寛治さんに長老をお願いすることになった。夕方、散歩。青山学院の森島豊さんから、論文の抜き刷りが送られてくる。なんと神学校の同級生の息子だという。時折この人の論文を見かけて目を通してきたが、私の研究を参考にしたのでと添え書きされている。最早次の世代の研究者の時代になっていることを痛感させられる。

8日(月)富坂キリスト教センターの研究会で「戦後の賀川」について講演を依頼されたのでその準備。戦後の賀川の評価は難しく、隅谷先生や雨宮先生の評伝でもスルーしている。その背景について整理して発題することにする。午後準備をして、夕方から都バスに乗って聖書神学校へ。この日は海老名弾正についての受講生たちのリーディング・レポート。

9日(火)午前中、散歩で防衛省を一周して四ッ谷に出る。約6500歩。緑陰書房の編集者から電話があり、関東大震災後の賀川豊彦たちの救援活動について以前私が翻刻した本所基督教産業青年会の記録を出版したいとのこと。震災から今年でちょうど100年になるので、それに合わせての目論見らしい。夜8時から、Zoomで北支区連合祈祷会の打ち合わせ。

10日(水)聖書を学び祈る会は休会。午後から農村伝道神学校へ。バスの終点から神学校までの急な坂道を歩くと息が切れる。

11日(木)午前中、四谷駅前のしらと眼科で緑内障の定期検診。視野検査や眼底検査をしたが、一応症状は落ち着いているとのこと。午後は、NCA連続講座「日本キリスト教史を読む」の今年度第1回。今年の受講者は30名ほどだが、リモートのお陰で全国各地から参加がある。

12日(金)教会の薔薇が満開なので、親族を呼んで「薔薇を愛でる会」をする予定だったが、前日から羊子が微熱を出して、念のため中止にする。午後、病院で検査したところ案の定コロナ陽性だった。私たち夫妻は今のところ症状は出ていないが、家庭内隔離を徹底する。夜は北支区連合祈祷会にZoomで参加。左腰部の坐骨神経痛の症状が出たので、4年前に処方された残薬を飲む。かなり強烈な痛みだ。(戒能信生)

13日(土)午後、念のため近くのクリニックで直子さんと私のPCR検査をしてもらったところ、どちらも陰性でホッとする。(戒能信生)

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