2023年5月27日土曜日

 

牧師の日記から(419

5月21日(日)主日礼拝。ルカ福音書172037の講解説教「神の国はどこに」。ファリサイ人の問いに対し「神の国はあなたがたの間にある」とイエスは答えている。それは、どこか遠い将来のこととしてではなく、私たちへの現在への問いかけとして受け取るべきだろう。説教では敢えて触れなかったが、柄谷行人が『力と交換様式』の中で、交換様式Dに関連してこの個所を引用している。礼拝後、オリーブの会で「牧師に何でも聞く会」。案の定、終末や神の国についての質問が出た。このような問いに容易に答えられない。夕方、痛む足を引きずって散歩。

22日(月)午前中、東駒形教会での月曜会で坂口ふみ『個の誕生』を取り上げる。本所緑星教会の岡田牧師の発題。午後帰宅して、駅前の皮膚科を受診。医科歯科大からの診療情報を渡して今後の治療を依頼する。ところが気になっていた腰部の痛みを見せたところ、帯状疱疹と診察された。それもピークは過ぎているという。この間の左脚神経の痛みは、脊椎間狭窄によるものではなく、ヘルペスのせいだったことになる。抗ウィルス剤を処方され、痛み止めは整形外科で処方された薬を続けて飲むように指示される。夜は目白の神学校の授業にタクシーで行く。植村正久についての受講生のリーディング・レポート。

23日(火)午後から、富坂キリスト教センターで同胞教会史研究会。年会の記録や機関誌『同胞』を読み進める。あと2年研究会を継続し、2025年度に研究成果をまとめることを目標とする。同胞教会に属する原宿教会に赴任して来た木村拓己牧師が今回から参加。なんと、昔世話になった木村知己牧師の孫だという。つくづく自分の年齢を考えさせられる。研究会の後で何人かと一緒に近くの居酒屋で歓談。帰宅後、緑陰書房の編集者から電話で、『関東大震災と賀川豊彦』の刊行は、出版社の都合で取り止めになったとのこと。残念ではあるが、一面ではホッとする。

24日(水)午前中の聖書を学ぶ会は休会。午後、農村伝道神学校の授業。やはり鶴川の駅からタクシーで行く。早く着いたので図書室で栗原陽太郎牧師の記念誌を見つけて目を通す。満州開拓基督教村の実質的な責任者であったが、そのことには何も触れられていない。

25日(木)この日は、一日書斎で事務仕事。6月の教会予定を作成して、説教題の看板担当の条谷泉さんにメールで送る。また来週の北支区連合祈祷会の奨励担当の山ノ下恭二牧師に聖書個所や讃美歌などの送付を依頼。NCAの機関紙の原稿を荒瀬牧彦先生に依頼のメールをする。

26日(金)午前中、門前仲町の歯科医へ。歯周病の治療。気になって財布の入れている病院の診察カードを数えて見ると、なんと10枚もある。身体のあちこちにガタが来ている証拠ではある。

27日(土)午後から故・関田寛雄先生の記念礼拝があるが失礼する。入門の会の準備、早稲田奉仕園の正午礼拝の準備など。(戒能信生)

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