2024年2月11日日曜日

 

牧師の日記から(455

24日(日)主日礼拝。ルカ福音書2231-34の講解説教「今日、鶏が鳴く前に」。ルカ福音書の「告別説教」の第二点は、ペトロの離反の予告。但しルカはそれをサタンの働きに帰す。ペトロを擁護していると批判の多い箇所だが、「あなたのために信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立直ったら、兄弟たちを励ましてやりなさい」と続けられる。つまりルカ福音書のイエスは、ユダヤの裏切りやペトロの離反のさらに先を見ていることになる。そこにルカ版「告別説教」のメッセージがあると言えるのではないか。礼拝後、定例長老会。インドネシアから西村正寛さんがZoomで参加、高岸泰子さんは機器の不調で入れなかった。夜は、久しぶりに家族が集まって食事を一緒にする。

5日(月)依頼されている神奈川教区オリエンテーションの講演「教団成立の問題と課題」の準備。なんとか原稿書き上げる。これだけの作業に、丸一日かかってしまった。仕事量が減退した感がある。

6日(火)昨夜から東京は大雪で、朝起きると銀世界。早朝から直子さんは教会周辺の雪掻き作業をしてくれる。私は午前中準備をして、午後から富坂キリスト教センターでの「同胞教会史研究会」に参加。この日で9回目になるが、2024年中にこの研究プロジェクトを終結し、成果報告をまとめなければならない。それが今年の後半の大仕事になりそう。

7日(水)2月の末に、京都で日本クリスチャン・アカデミーの理事・評議員研修会が予定されている。久しぶりの対面方式で、これからのNCAについて話し合うことになっている。私も関東活動センターの責任者として発題を頼まれているので、その準備に取りかかる。『時の徴』の振替口座のロックがようやく解除され、先日169号を発送した際、誌代納入が反映されなかった購読者にお詫びと訂正の葉書を作成して送る。午後、駅前の皮膚科を受診。ジンマシンはほぼ治まっており、さらに薬を減らす。夜、富坂キリスト教センターの『紀要』の原稿「戦後の賀川豊彦という難問」の校正が送られてくる。何カ所かを修正してメールで送稿。

8日(木)読書会「キリスト教と文学」の2月例会のレジュメが講師の柴崎聰さんから届く。今回取り上げるのはS.キングの『グリーン・マイル』。刑務所と死刑囚を題材にした一種のファンタジーだが、キリスト教の視点から読み解く試みが興味深い。NCAの来年度の事業計画の作成も。

9日(金)柏木義円研究会の会計処理。一年分の賛助会費を記帳し、会計報告を作成する。私の一番苦手とする仕事。新しいヤマトゆうメールの登録手続き。宛名データをこのシステムに合せてプリントアウトしなければならないが、そのやり方が難しくて往生する。

10日(土)午前中、聖書と人間を考える会。この日は、亡くなった堀光男先生が1970年に出版した『戦う教会』を読んでの感想を話し合う。50年以上前の書物だが、現在に通じるところがある。(戒能信生)

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