2024年2月24日土曜日

 

牧師の日記から(457

218日(日)主日礼拝。ルカ福音書2239-46の講解説教「御心のままに」。ルカ福音書の「オリーブ山での祈り」のテキストは、他の共観福音書と比べると、分量的に半分に短縮され、イエスの「もだえ苦しみ」や弟子たちの居眠りのモティーフが簡略化される。それはすべて「御心のままに」というイエスの祈りの言葉を強調するためではないか。因みに、11章のルカ版「主の祈り」には第三祈願「御心のままに」が省かれ、「オリーブ山での祈り」に集約されている。午後、蒔田教会で、神奈川教区オリエンテーション講演「教団成立の問題と課題」。これまで書いたり話したりしてきた内容をまとめて話したが、参加者がよく聞いてくれた。その後、旧知の北村慈郎・岡安博さんたちと横浜に出て一緒に食事。二人共お連れ合いを亡くしていて、帰っても独りで食事をしなければならないという。久しぶりに信頼する昔の仲間とゆっくり話せてよかった。

19日(月)昭和医大豊洲病院に、高岸徹さんを見舞う。午後2時に病院のロビーで泰子さんと待ち合わせ、8階の病室を訪ねる。熱は下がり、誤嚥性肺炎の症状は治まっているが、食事が摂れないので鼻から栄養補給をしている。静かに眠っている徹さんの枕許で、「日々の聖句」を読んで短く祈る。夕方、大森意索さんが来てくれる。4月から千代田教会に復帰されるが、月一度は岡山の母教会の応援、もう一度は卒論のこともあって実習教会の巣鴨ときわ教会に行くとのこと。

20日(火)午後、NCAの事務所に行き、来年度の事業計画と予算について打ち合わせ。2時から読書会「キリスト教と文学」で、スティーブン・キングの『グリーンマイル』を取り上げる。刑務所と死刑囚をテーマにした一種のファンタジーなのだが、そこにキリスト教的な含意が散りばめられていることに改めて気づかされた。つまり主人公の看守は、言わばイエスを十字架刑に処した百卒長の位置に当たることになる。

21日(水)午前中、四ツ谷駅に出向き、23日の京都行きのチケットを購入。連休で混雑することが予想されるため。NCA運営委員長の交代や来年度の事業計画についての案内を作成。研修会での発題の準備も。

22日(木)午前中、3月の予定表を作成。雨の中、午後からNCAの事務所に出向き、『話し合い』の発送作業など。4時から、神学生交流プログラム準備会をZoomで。明日から京都に出かけるので、その準備。

23日(金)久しぶりの京都。一泊でNCAの理事・評議員研修会。財政難や施設の老朽化など問題が山積しているが、日本クリスチャン・アカデミーの今後について話し合う。私も関東活動センターを代表して報告する。もう10年以上責任を負わされてきたが、ようやく次の世代にバトンタッチできる。この間の苦難を共に乗り越えて来た旧友たちと歓談。

24日(土)9時半で研修会を中座し、新幹線で帰京。2時から「柏木義円の日記を読む会」に参加。大正8年の日記を取り上げる。(戒能信生)

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