2025年1月12日日曜日

 

2025年1月19日 午前10時30分

降誕節第4主日礼拝(No.38)

             司式 高岸 泰子

前  奏  黙想     奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  145・1-21

讃 美 歌  211

聖書朗読  イザヤ書52・7-10

ガラテヤ書3・19-25

祈  祷

讃 美 歌  278

説  教 「律法の役割」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  542

使徒信条  (9341A

献  金            石井 寛治

報  告  

頌  栄  92

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

礼拝後、オリーブの会「わたしは70歳から走り始めた」石井房恵(軽食の用意あり)

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

 

2025年1月11日土曜日

 

 牧師の日記から(502

 15日(日)ガラテヤ書315-18の講解説教「神の約束」。割礼や律法の必要を主張するユダヤ主義的キリスト者に対して、パウロは律法よりも「神の約束」が優先すると力説する。しかし旧約聖書を用いたその論法は、ガラテヤの人々には説得力をもたなかっただろう。彼らは旧約も律法もほとんど知らないからだ。しかしこの論争を通して、パウロの信仰理解が研ぎ澄まされることになる。「良きもの」である律法を徹底して相対化するところに、パウロの信仰理解の独自性が育まれる。礼拝後、お茶の会。定例長老会では、故・松野ヤスコさんの遺産相続手続き終了に伴う報告の件、会堂・牧師館の改修計画の件、そして大森意索伝道師を迎えての態勢のことなどを話し合う。

 6日(月)午前中、郵便局で各学校や各施設にクリスマス献金を送付する。続いて銀行から遺産相続を担当してくれた弁護士に手数料などの送金。ATMに慣れないので苦労する。午後は『柏木義円研究』第9号の原稿を整理して、京都の出版社に入稿。この仕事も引き継いでくれる人を探さなければならない。

6日(火)朝一番で、弁護士の口座に手数料の残金を振り込む。昨日は、一日の送金額に限度があるため全額は振り込めなかったのだ。その後、平山弁護士、松居弁護士に遺産相続手続き終了の報告とお礼の手紙を書く。千代勝美さん、泉拓良さんに茉香さんの告別式奨励が掲載された『羊の群』93号を送る。420日のイースター礼拝の午後、多磨霊園での墓前礼拝で茉香さんの納骨式が行われる案内も添えて。その後、年末に腰を痛めて診てもらった近くの整形外科へ。一時は立つことも出来ないほどの痛みだったのに、痛み止めを飲んで安静にしていたら数日で軽快した。病名は椎間板ヘルニアで、加齢のため軟骨がすり減って炎症を起こしたためという。周囲の筋力を強化するくらいしか方法はないという。「今回は軽くて良かったですね、痛みが出たらまた来てください」という医師の言葉に頷くのみ。

8日(木)同志社神学部の修士論文、日本聖書神学校の卒業論文の審査を引受けていたので、正月休み中各論文を読み込み、講評を作成して送付。重荷を降ろした感がある。ここから自分の研究に取りかからねばならないのだが……。(戒能信生)

2025年1月5日日曜日

 

2025年1月12日 午前10時30分

降誕節第3主日礼拝(No.36)

            司式 石井 房恵

前  奏  黙想    奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  20

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  144・1-15

讃 美 歌  210

聖書朗読  創世記22・1-14

祈  祷

讃 美 歌  518

説  教 「『いのち』の継承」

              大森意索神学生

讃 美 歌  469

使徒信条  (9341A

献  金             荒井 眞

報  告  

頌  栄  92

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵

礼拝後、お茶の会(説教への応答)

・手造りオルゴール演奏 岡﨑祐一

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

 

 牧師の日記から(501)「最近読んだ本の紹介」

 左眼の白内障と緑内障の手術をしてから、左右の視力の差が大きくなり、小さな字が読みにくくなっている。辞書はもちろんのこと、新聞の字も読みにくい。文庫本でも小さな文字は駄目で、グッと読書量が落ちている。この年末年始の空いた時間にも、ほとんど本が読めず、結果としてテレビばかり見ることになった。以下はそんな中で目を通した本の紹介。

 沢木耕太郎『キャラヴァンは進む』(新潮文庫)同世代ということもあって、この作家の書くものはごく初期から目を通してきた。ニュー・ジャーナリズムの旗手として、ノン・フィクションの分野を精力的に牽引してきたが、いつしか小説にも手を染め高い評価を得ている。随筆にも定評があり、練達の書き手として活躍している。その取材の範囲の広さに驚かされる。私の恩師である井上良雄先生にまで接近して、しばらく先生宅で一緒に聖書を読んでいた。結局、先生の方から取材を断って作品化はされなかったが、その関心の広さや取材力に感心した。このエッセイにも、世界各地への旅と、そこでの様々な人との出会いが綴られていて読ませる。同世代の著者が、今でも精力的に旅と取材を続けていることに励まされもした。

 水野直樹他編「日本の植民地支配 肯定・讃美論を検証する」(岩波ブックレット)以前、同じ岩波ブックレットの『検証 ナチスは良いこともしたのか?』を紹介しているが、本書は日本の植民地支配の肯定論を批判的に検証している。台湾・朝鮮・満州などの植民地について、インフラや教育制度、さらに保健衛生制度を整備したことを例にして、日本の植民地支配を肯定的に評価する言説が繰り返されて来た。戦後80年を越えると、直接の証人もいなくなり、今後一層その傾向が表面化してくるだろう。分りやすい断定的なフェイク・ニュース的言説が横行するが、地道な検証作業が求められている。

早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』(ちくま文庫)第二次大戦下の日常生活を、当時の月刊誌、特に婦人雑誌の誌面や、様々なポスター、パンフレットの類を通して、視覚的に再現してくれる。花森安治が戦時下のポスター製作を反省して、戦後『暮しの手帖』を創刊したことを思い出した。(戒能信生)