2025年2月16日日曜日

 

2025年2月23日 午前10時30分

降誕節第9主日礼拝(No.43)

             司式 石井 房恵

前  奏  黙想     奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-26

讃 美 歌  23

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  150・1-

讃 美 歌  192

聖書朗読  エゼキエル書18・1-20

祈  祷

讃 美 歌  424

説  教 「責任を負うのは誰か」

                戒能信生牧師

讃 美 歌  529

使徒信条  (9341A

献  金             津金 久子

報  告  

頌  栄  25

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

・礼拝後、入門の会「十戒④」戒能牧師

・週報等発送作業

・らふぁえる練習

・戒能牧師はNCAの研修会のために京都修学院セミナーハウスに一泊で出張

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2025年2月15日土曜日

 

牧師の日記から(507)「最近読んだ本の紹介」

 鈴木範久『内村鑑三問答』(新教出版社)内村鑑三研究の第一人者鈴木範久先生が、その蘊蓄を傾けて内村を論じたエッセー集。一見「入門書」のような分りやすい書き方をしているが、どうしてこの著者ならではの周到な研究と資料的裏付けが背後にある。取り上げられるテーマは、例えば最初の結婚の破綻の事情、親友とされる新渡戸稲造との微妙な関係、宣教師を嫌った内村が例外的に親しくした宣教師たちの存在、内村の天皇観、また戦争観の推移、不敬事件で内村を攻撃した井上哲治郎の晩年(彼もまた不敬罪でバッシングを受ける)についての所感、内村から離反した弟子たちとのその後の関係、内村家の経済事情(生涯定職に就かず『聖書之研究』発行と講演や印税だけで食べられたのか?)、極めつけは70歳での内村の死は、心臓病によるとされてきたが、その実態は内村自身の意志による一種の「尊厳死」であった事実など、内村に関わる興味深いエピソードや真相が次々に明かされる。研究者でなくても必読の一冊。

 加藤陽子『この国のかたちを見つめ直す』(毎日文庫)この表題は、『文芸春秋』に長く連載された司馬遼太郎の「この国のかたち」を念頭において、それを批判的に継承しようとする著者の意欲的な志を現わしている。日本近現代史を専攻する著者が、2010年~2022年の時期、新聞や雑誌に寄稿したエッセーや書評を収録している。結果として、その間に起った様々な出来事、例えば東日本大震災と原発事故のその後、平成天皇の退位(譲位)、新型コロナ・ウィルスによるパンデミックと日本政府の対応、東京オリンピックの延期と一年遅れの実施、そして著者本人も当事者となる学術会議の人選拒否事件などについての著者の観察と分析、批判が自由闊達に語られる。随所に、専門とする1930年代の政治や軍事との比較検証が行なわれ、説得力ある議論が展開される。また優れた読書人である著者のこの間の書評も掲載されていて裨益される。例えば、山田朗『昭和天皇の戦争』(岩波書店)は、宮内省編纂の『昭和天皇実録』に消去された事実を、侍従や側近の日記や証言と突き合わせて見事に浮かび上がらせているという。この10年この著者がどのような書籍を読んで来たかを見るだけでも刺激的である。(戒能信生)

2025年2月9日日曜日

 

2025年2月16日 午前10時30分

降誕節第8主日礼拝(No.42)

             司式 高岸 泰子

前  奏  黙想     奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-26

讃 美 歌  23

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  149・1-

讃 美 歌  215

聖書朗読  イザヤ書30・18

ガラテヤ書4・21-31

祈  祷

讃 美 歌  425

説  教 「約束の子として」

                戒能信生牧師

讃 美 歌  475

使徒信条  (9341A

献  金             釜坂由里子

報  告  

頌  栄  25

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

・礼拝後、オリーブの会「会堂・牧師館改修計画について」(軽食の用意があります)

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

  牧師の日記から(506)「最近読んだ本の紹介」

 上垣勝『それでも、希望に生きる』(日本キリスト教団出版局)友人の上垣勝牧師が、366日の聖書黙想を刊行された。本来は一日ずつ読むべきものだが、興味に惹かれて一気に一年分に目を通した。日付毎に、旧新約聖書から短い聖句が引用され、600字前後の随想が記されている(日によって長短はある)。著者の牧会生活の中で出会った信徒たちの群像、あるいは出会った人々の想い出が次々に紹介される。聖書の説明や解説は最小限に押えられ、柔らかいメッセージが語られる。読みやすく分りやすい。値段が4,000円と高価だが、お奨めの一冊ではある。

 沢木耕太郎『いのちの記憶』(新潮文庫)この著者のエッセーを読んでいつも感心させられるのは、様々な人物に出会い、しかもその人から信頼されて、ディープなインタビューが出来ていること。この本でも、例えば高倉健や美空ひばりといった人たちとの出会いが紹介されている。著者自身の魅力なのだろう。

 ドナルド・ウェストレイク『うしろにご用心!』(新潮文庫)著者は2008年に既に亡くなっている。ミステリーの世界では著者が死ぬと、売れ行きがガクッと落ちるそうだ。しかし「情けない泥棒」ドートマンダー・シリーズには、未訳なものが何冊か残っている。訳者の「あとがき」によれば、本作の売れ行き次第で、次作刊行の有無が決まるとのこと。ただ本作は、登場人物が多すぎて、プロットがゴタゴタしていると感じた。作者同様、読み手であるこちらも年をとったせいなのだろうか。

甚野博則『ルポ・超高級老人ホーム』(ダイヤモンド社)このところ四谷や市ヶ谷近辺の散歩の途中、立派な老人ホームが新築されていることに気づかされる。マンション建設だと思い込んでいたのに、完成してみれば高級老人ホームだったという例が少なくない。少し前まで、大型の老人ホームは郊外に建設されていた。ところが最近は、都心のど真ん中、四谷の近辺にいくつも老人ホームが出来ている。しかもその入居一時金が億を超えるものが少なくないという。本書はその腰巻きに「元『週刊文春』のエース記者による衝撃のルポルタージュ」と銘打たれているが、最近のこの業界の実態を暴いている。(戒能信生)

2025年2月5日水曜日

 

2025年2月9日 午前10時30分

降誕節第7主日礼拝(No.41)

             司式 釜坂由理子

前  奏  黙想     奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-26

讃 美 歌  23

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  148・1-14

讃 美 歌  171

聖書朗読  イザヤ書6・8-12

ガラテヤ書4・12-20

祈  祷

讃 美 歌  523

説  教 「語調を変えて」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  442

使徒信条  (9341A

献  金             戒能 直子

報  告  

頌  栄  25

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵

・礼拝後、「私の愛唱聖句」釜坂由理子

・お茶の会

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2025年2月1日土曜日

 

 牧師の日記から(505

 126日(日)主日礼拝、ガラテヤ書417の講解説教「神の子として」。パウロは、イエス・キリストにおいて世の諸霊(stoikeia)の支配から「贖い出されて」、神の子=相続人とされたと主張する。この部分の説明は、旧約や律法によらずに展開されており、ガラテヤ教会の人々にも理解できただろう。礼拝後入門の会。「十戒」の第二戒を取り上げる。偶像否定の理由を「熱情の神」(qannah嫉む神)と説明する。インフルエンザのせいか、何人かの教会員が体調を崩しているのが気になる。

 27日(月)午前中、月曜会のため東駒形教会へ。キュンクの『イエス』の最後の章を、足立梅田教会の関口康牧師が発題。ドイツ語の原書にもあたり、大変優れたレポートで感心した。参加された翻訳者の福嶋揚さんも評価されていた。福嶋さんと一緒に柄谷行人の読書会を始める相談も。午後、電車を乗り継ぎ、夢の島の東京スポーツ会館(Bunb)に。北支区教師部の一泊研修会に参加のため。隠退教師の上林順一郎先生が、相互牧会について講演。特に隠退教師、無任所教師の問題を取り上げ、いくつかの課題を提示された。参加者はそれほど多くはなかったが、夜遅くまで楽しく話し込むことができた。

 28日(火)朝起きると、枕が合わなかったためか、寝違えの症状で首が痛い。上林先生の講演Ⅱはバルナバを評価するもので興味深かった。昼前に研修会は終り帰宅。頸椎の痛みのため、仕事にならないので、この日はのんびり休むことにする。

 29日(水)朝一番で、近くの整形外科を受診。頸椎のレントゲンを撮ると、腰と同じようにかなりつぶれているとのこと。週に二、三回赤外線療法と牽引の治療に通うように言われる。

 31日(金)午前中はNCAの理事会(Zoom)。午後銀座に出て、友人の鈴木健次さんの作陶展を観に行く。もはや素人の手すさびではない。年をとってこのような趣味をもてるのは羨ましい限り。久しぶりに教文館に立ち寄り、いくつかの書籍を求める。なるべく本を増やしたくはないのだが・・・。木村屋で餡パンを買おうとするが、外国人ツーリストも含めて大混雑で驚く。夜はエパタ教会での支区宣教研究委員会に出席。コロナ禍での『北斗星』を読み直して学ばされたことを発題する。(戒能信生)