牧師の日記から(508)
2月16日(日)主日礼拝。ガラテヤ書4・21-31の講解説教「約束の子として」。この箇所でパウロは、創世記のアブラハムの二人の息子の物語を取り上げて、ミドラッシュの手法で寓意的な解釈を展開している。しかしどう考えても、このパウロの解釈には無理がある。非ユダヤ人であるガラテヤの人々こそが神の約束の子だという結論はともかく、そこに至る論述や展開に問題があると言わねばならない。礼拝後、オリーブの会で4月の総会に提案する「会堂・牧師館改修」について話し合う。
17日(月)午前中、東駒形教会での月曜会に出席。川上直哉著「私の救い、私たちの希望」を取り上げて、北千住教会の堀成美牧師が丁寧に紹介してくれた。
18日(火)午前中、近くの整形外科で首の牽引をしてから散歩。午後は富坂キリスト教センターで、第12回同胞教会史研究会。この共同研究をまとめる作業を託されていて、頭が痛い。研究会後、有志でご苦労さん会をする。急いで帰宅し、山口里子さんの聖書ゼミにZoomで参加。このゼミも10年以上続けてきたがこの日が最終回。荒井眞さんが、月曜日に硬膜血腫の緊急手術を受けられたが、久美子さんから手術がうまくいったとの連絡が入ってホッとする。年末に自宅で転んで頭部を打ったが、検査してもらっても問題はないと言われていた。しかし硬膜下で少しずつ染み出すように出血が続いていたのだ。
19日(水)私自身の右目の白内障・緑内障の手術のためのて最後の検査。眼底検査や視野検査だけではなく、心電図まで撮って手術に備える。3月12日に手術が決まる。
20日(木)午前中、直子さんと一緒に江戸川区の施設に妹の真理を見舞う。ここで重篤な脳梗塞後の療養を続けているのだ。手を握って、『日々の聖句』を読み、闘病と夫の金斗鉉さんのために祈る。午後は税務署に提出する確定申告の書類の作成。
21日(金)午前中、金井工務店の金井社長と建築士の大野二郎さんが来てくれて改修工事の打ち合わせ。耐震工事への公的補助は、住宅でないために受けられないとのこと。築70年が経過する木造モルタル造りの会堂を、できる限り長持ちさせるための調査と丁寧な工事をお願いすることになる。(戒能信生)