2019年1月26日土曜日


牧師の日記から(198

120日(日)主日礼拝。この日は神奈川教区のまぶね教会との交換講壇(2回目)で、石井智恵美牧師が千代田教会で説教してくれた。礼拝後、石井牧師を囲んで食事を共にしながら懇談の時をもった。私は、まぶね教会での講壇奉仕に加えて、礼拝後「昭和天皇の生前退位と大嘗祭の問題」という短い講演の責任を負わされた。その後、軽食を共にしながら懇談の時間。案の定、教会員の荒井献先生から鋭い質問が出る。その後「天皇制を考える会」という学習会にも出席し、3時半頃帰宅。一休みして、夜遅くまでかかって富坂キリスト教センターの紀要に載せる「内面史研究会」の原稿をまとめて、メールで入稿。

21日(月)北支区教師部研修会で西片町教会へ。90歳になる関田寛雄先生の講演。恩師に当たる浅野順一先生や鈴木正久先生のこと、最初の開拓伝道の桜本教会でのこと、特に在日大韓川崎教会の李仁夏牧師との出会い、さらに青山学院の神学科廃止の経緯、そして川崎戸手伝道所の開拓伝道のことなど、関田先生の牧師として、あるいは実践神学の研究者としての歩みを伺い、改めて感銘を深くした。何か普遍的な神学を求めるのではなく、その都度その都度の「暫定生の神学」、「断片の神学」の強調が印象に残った。夜は近くのイタリアン・レストランで関田先生を囲んで一緒に会食をして散会。

22日(火)午前中、錦糸町の墨東病院で内科の定期検診。午後帰宅し、準備をして夜は日本聖書神学校の補講。この日が最終日で、一年間の授業の総まとめ。

23日(水)午前中、東京医科歯科大学病院へ。前立腺癌からの転移がないか全身のCT検査をしたところ、甲状腺腫瘤が見つかり耳鼻咽喉科の診察を受ける。喉のところに3センチほどの腫瘤があり、針生検をして細胞検査に回す。前立腺との関連は考えにくいが、念のためとのこと。来週は骨シンチという検査が待っている。この年になると身体のあちこちにガタが来ていることを痛感した。午後帰宅して、明日の会館オウナー会議の資料作成や、2月の教会予定表の作成などの事務仕事。NCA法人本部からの連絡で事務処理を失念していたとの指摘。

24日(木)午後から会館オウナー会議。日本基督教団を初め、14の団体の代表が集まり、キリスト教会館の施設や運営の課題について協議する。私はこの3月で管理組合委員長の責任から解放されるが、冷暖房機の老朽化や将来の建て替えのための積み立てなど難問は山積み。

25日(金)昼前に家を出て、1時から農村伝道神学校の授業。帰宅したところに、竹森静子さんが12日に亡くなったという手紙が、息子さんの哲郎さんから届いた。葬儀などは身内で済ませたとのこと。昨年秋に電話で話したのが最後。牧師として何も出来なかったことがつくづく悔やまれる。

26日(土)午後は新宿伝道所の「聖書と人間を考える会」。発題は葛飾保健所で保健婦として働く三浦みつ美さん。六車由美『驚きの介護民俗学』から、介護現場の課題を紹介された。コヘレト3111について短く解説する。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿