2019年1月23日水曜日


牧師の日記から(197

113日(日)主日礼拝。Ⅰヨハネ書簡31118の講解説教「互いに愛し合いなさい」。キリスト教は、その宗教思想が卓越していたからではなく、民族や身分、性差を超える「愛の共同体」として地中海世界に拡がっていたのではないか。この手紙が強調する「互いに愛し合いなさい」というスローガンがそれを示している。それにつけても思い出されるのは、まだ駆け出しの牧師だった頃の先輩牧師からの忠告。「戒能くん、もっと肩の力を抜きなさい。君の説教で信徒が増えるわけではないよ。」しかしそれに続けてこう続けた。「でも牧師に躓いて教会を去る人が少なくないことは確かだね。」この忠告は、今にして身に染みる。

14日(月)午後、南千住の大塩光子さん宅へ。故・大塩清之助牧師の遺稿・追悼集の編集の打ち合わせ。町屋新生伝道所の信徒工藤定嗣さんが編集に協力してくれることになったので大助かり。相談が終って、光子さんの手料理を頂く。

15日(火)午前中、神学読書会。マルクス・ガブリエルの『なぜ世界は存在しないのか』の後半を、百人町教会の賣晶惇牧師の紹介で取り上げる。出席者は牧師6名、信徒2名の計8名。午後から、『時の徴』の編集委員会。納品された153号を、寄贈分と合わせて約900部発送作業。昨年秋の教団総会の様子や次号以降の編集の相談。途中で、森野善右ヱ門先生の具合が悪くなり、荻窪教会の小海基牧師が車で来ていたので、前橋まで送ってもらう。夜、常磐教会の明石義信牧師に電話をし、震災から7年経過した中での福島の教会の状況を書いてくれるように依頼。夜遅く、日本聖書神学校の来年度のシラバスを作成してメールで送る。

16日(水)午前中、聖書を学ぶ会を休止して、キリスト教会館の三者協議会へ。午後帰宅して、来週交換講壇で出かけるまぶね教会での説教の原稿をメールで送付。耳の不自由な人がいるので、説教中にプロジェクターで原稿を映写するとか。昨年の秋に「戦争を許さないキリスト者の会」でした講演「戦時下の教会の実際」の原稿を整理して、編集担当者に送稿。夜は、日本聖書神学校の補講。本来の授業は月曜日なのだが、振替休日が多いため、補講が必要になる。この日は鈴木正久を取り上げて講義する。帰宅後、明日の管理組合委員会のアジェンダや、NCAの次年度の事業計画案を作成する。

17日(木)午前中、会館管理組合委員会。来週のオウナー会議の準備や、施設の老朽化に伴う補修などについて協議。午後はNCAの事務仕事。3時から関東活動センターの運営委員会。次年度の事業計画について話し合う。夜は、そのまま日本聖書神学校の補講。この日は受講生たちのリーディング・レポート。少し時間があったので、図書館でいくつかの学会誌に目を通す。

18日(金)午前中、NCAの京都本部と関東活動センターの来年度予算について電話で打ち合わせ。昼前に家を出て農村伝道神学校へ。この日は隅谷三喜男についての講義。午後急いで帰宅し、夜は北支区宣教研究委員会。(戒能信生)

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