2019年10月5日土曜日


牧師の日記から(234

929日(日)主日礼拝。士師記2623の講解説教「士師の時代」。ヨシュアの死後、イスラエルの嗣業の地に分かれ住んだ各部族は「主を知らない別の世代」になる。一時的な指導者・士師が現れるが、民はカナンの農耕神に心惹かれ、「主の目に悪とされること」を行うようになる。神は怒って、カナンの先住民たちを残すと宣言する。「主はこれらの諸国の民をそのままとどまらせ、追い払うことをなさらなかった」(22節)というのだ。申命記史家はこうしてカナンの先住民との共生を説明したのだ。現在のイスラエルで、パレスチナ人を追い出し、高い壁を造って排除している現実に、この言葉はどのように響くだろうか。夕方から、子どもたちが集まって一緒に食事をし、私の誕生祝い(72歳)してくれる。

30日(月)午前中、月曜会に出席するため東駒形教会へ。江口公一牧師の発題で大貫隆『終末論の系譜』Ⅻ章を読む。著者は構造分析の手法を採用しており、その限りでは説得的で学ぶことも多いのだが、そこからメッセージが汲み取れるのかという疑問が残る。午後帰宅し、少し休んで、夜は聖書神学校の授業。山室軍平についての受講生のリーディング・レポート。

1日(火)午前中、錦糸町の賛育会病院で内科の定期検診。軽い膀胱炎の症状が出ているとのことで、抗生剤を処方される。帰宅して、午後は1013日の信濃町教会修養会での講演の準備。「日本基督教団の宣教と信濃町教会」というテーマ。大網の関田寛雄先生から無事とのハガキが届く。6日間の停電と三日間の断水で、いつも利用するカプセルホテルに泊まり込んでいたとのこと。

2日(水)午前中、聖書を学び祈る会。列王記上34章を取り上げる。ソロモンの治政が始まるが、イスラエルを12の州に分け、それぞれ知事を任命して統治する。それは部族連合の解体を意味し、税と労役を課す。しかもその12の州に、ソロモンの直轄地としてユダは含まれていない。このあたりに後の王国分裂の遠因あると言えるだろう。NHKラジオ「宗教の時間」の収録日が決まり、内容を確認するメールが届く。週明けまでに手を入れて返送しなければならない。

3日(木)午後からNCAの事務所。いくつかのプログラムの準備。帰宅後は講演の準備。ところが、作業中のPCにウィルスが侵入したという告知があり、しかもその内容が怪しいので再起動したところ、うっかり作業途中のデータを消去してしまい、ガックリ。この類のトラブルがよくある。来週の長老会の準備を失念していたことに気がつき、慌ててアジェンダを作成する。

4日(金)朝一番で、長老の皆さんに長老会のアジェンダ案をメールで送付。その後は書斎に籠もってひたすら講演の準備。夜は、北支区連合祈祷会で目白町教会へ。帰りに練馬車庫から新宿行きの都バスを教えてもらって乗ってみると、本数も多く意外に早い。これだと、曙橋から目白の聖書神学校まで30分ほどで行けることになる。これから利用することにしよう。(戒能信生)

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