2020年7月25日土曜日

牧師の日記から(276
719日(日)主日礼拝。使徒言行録2127226の講解説教「逮捕と弁明」。宮古島の原田あずささんから、今年もおいしいマンゴウがたくさん送られてきて、礼拝に出席された皆さんに一つずつ持って帰ってもらう。礼拝後は、久しぶりにオリーブの会。石井摩耶子さんが数年前に訪れたイスラエルとパレスチナ旅行について、パワーポイントを使って報告してくれた。「野の花」が印象的だった。
20日(月)明日の神学読書会のために、ハルナックの『キリスト教の本質』1314講の発題準備。本書はドイツ近代神学の名著とされているが、現在ではほとんど顧みられない。カール・バルトが、第一次世界大戦を容認した既存の神学者たちを言わば全否定したため、ハルナックの存在もかすんでしまった。しかし改めて19世紀の神学から学ぶことは多いはずだ。それまで変質してきたキリスト教の本質が、宗教改革者ルターによって再発見され、ゲルマン民族に定着したとする。フランス革命以降の啓蒙主義やイギリスの産業革命による近代化に先駆けて、ドイツにおいてこそプロテスタント・キリスト教の近代が始まったとする観方だ。
21日(火)午前中、神学読書会。出席は牧師6名、信徒2名の計8名。午後、門前仲町の雨宮美枝子さん宅を訪ねる。故・雨宮栄一牧師が晩年まで自宅で続けていた読書会のメンバーが中心になって、追悼集を刊行するための打ち合わせ。既に80名からの追悼文が寄せられており、シャローム印刷の金刺さんに来てもらって、最終的な編集会議。11月頃には追悼集が出来ることとなった。
22日(水)午前中、聖書を学び祈る会。列王記下1314章を取り上げる。この前後の北王国と南王国の王たちの事跡が複雑なので、簡単な図表を作成して説明する。この前後からエリヤ・エリシヤ以降の預言者たちの活動が始まる。そこで来週から預言者ヨナから初めて、ホセアやアモスなどの小預言者たちを、列王記とからめて取り上げることにする。午後、西早稲田のキリスト教会館へ。昨年末から校正をしてきた『次世代への提言』が新教出版社から刊行され、アカデミーの買取分200冊が届いていた。早速執筆者や関係者たちに贈呈する作業が始まる。9月から開講する講座も、多くがZOOMを利用してオンラインになる。それに伴い、案内を作成し直し、申し込み手続きなどを整えなければならない。
23日(木)午前中、北支区連合祈祷会委員会。この間COVID-19ヘの対応で連合祈祷会も中止になっていたが、11月から再開することになる。委員たちからこの間の逼塞の時期の経験を聞く。再び感染者が拡大しつつあることが気になる。
24日(金)午前中、農村伝道神学校のZOOM授業。この日は柏木義円を取り上げる。テレビでは東京の感染者が300名を超え、さらに拡大する見通しのこと。そこに、スペイン風邪を取り上げたクロスビーの『忘れられたパンデミック』、東洋文庫の『スペイン風邪大流行の記録』が届く。(戒能信生)

0 件のコメント:

コメントを投稿