2020年9月19日土曜日

 

牧師の日記から(284

913日(日)主日礼拝。使徒言行録27章の講解説教「海路の難を越えて」。乾燥地域の遊牧民であったイスラエルの民は海洋とは無縁だった。しかし例外がヨナ書。ヨナはニネベへの宣教命令に背いて、地中海に逃げ出す。しかし嵐の海に放り込まれ大魚に飲み込まれて、結果として宣教の使命に歩む。使徒言行録のローマへの船旅も、地中海での暴風に遭って難船するところは同じ。漂流する船は私たちの人生行路を示唆している。百人隊長も船長も指導力を失い、一介の囚人であるパウロが人々を励まし、危機に対応する。キリスト者の使命がそこにある。漂流しかけている世界の中で、希望を失った人々に主イエスの福音を証ししていかねばならない。

14日(月)午前中、NCAの対策会議をZOOMで。午後から日本聖書神学校の神学生出席教会の懇談会に参加。空いた時間に図書館で調べもの。夜は、後期の授業が教室で始まる。この日は山室軍平について取り上げる。

15日(火)午前中、神学読書会。武蔵野教会の佐々木潤牧師の丁寧な紹介で、ハルナックの『キリスト教の本質』を読み終わる。出席は牧師8名、信徒2名の計10名。大久保正禎北支区長も参加され、それぞれの教会のコロナ禍の中での取り組みや問題を話し合う。午後から賛育会病院の定期健診。その後、緩和ケア病棟に大須賀勝夫さんを見舞う。東駒形教会で大変お世話になった人で、先日病床受洗をされた。コロナ対策で面会が制限されているが、牧師ということで短時間の面会を許される。すっかり痩せた勝夫さんの手を握って短く祈る。門前仲町に回り、時間があったので石井房恵さんのお店に顔を出し、コーヒーを御馳走になる。その後、歯科医で歯の噛み合わせの調整と神経の治療。帰宅後、『福音と世界』の原稿の校正を出版社に送る。11月の柏木義円公開講演会の案内を作成する。コロナ禍で会場に来られない人たちのために、ライブ配信をすることにする。

16日(水)午前中、聖書を学び祈る会。北王国イスラエル末期の預言者ホセアを取り上げる。自らの家庭的な不幸をきっかけにヤハウェ信仰に目覚めた特異な預言者。午後からは、来週に迫った「スペイン風邪と日本の教会」の講演の準備。配布する資料とレジュメが多い。

17日(木)午前中からキリスト教会館に行って、NCAの事務仕事。2時から本多峰子さんの講座「悪と苦難を考える」の第1回。悪や不条理をなぜ神は許しているのかという難解なテーマだが、この際、神議論の歴史を改めて学ぶこととしたい。

18日(金)午前中、門前仲町の歯科医で治療。帰宅後、11月の義円公開講演会をZOOMで開催することになり、そのために案内を作り直す。共同研究「スペイン風邪と日本の教会」の日程も10月の終りに設定された。

19日(土)午前10時からNCAの理事会をZOOMで。10:30から並行して「聖書と人間を考える会」。理事会を途中抜け出して短く聖書研究をする。午後は週報の作成と明日の説教の準備。(戒能信生)

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