2021年2月27日土曜日

 

牧師の日記から(307

221日(日)ルカ福音書51726の講解説教「中風の人の癒し」。屋根を破って病人をつり降ろした人々に対して、イエスが「その人たちの信仰を見て」「人よ、あなたの罪は赦されたと」と宣言する。それが、居合わせたファリサイ人や律法学者たちから神を冒涜するものとして非難される。イエスの宣教活動と当時の宗教指導者たちの衝突の初発が報告されている。久しぶりに松野ヤスコさんが礼拝に出席された。少し瘦せられたが、とてもお元気そう。昼食を共にしながら最近の様子を伺い、44日の松野俊一先生の納骨式の相談をする。清瀬にある救世軍のケアハウスへの入居を考えているとのこと。駅まで直子さんに送ってもらう。

22日(月)午後から西早稲田のキリスト教会館に行き、NCAの発送作業。5月から、「日本キリスト教史を読む」のアンコール講座がリモートで始まるので、その準備も始めなければならない。夜、台湾の台南神学院で教えている高井ヘラー由紀さんからメールが届き、国際シンポジウムで発題するので、「スペイン風邪と日本の教会」についての資料を送って欲しいとの依頼。直ちに『福音と世界』に書いた原稿と関連資料をメールで送る。

23日(火)午後から、「コロナと差別を考える集い」にZoomで参加。NCC総主事の金性済さんの講演「地の果てのヘイト差別とキリストの証人として」。レイシズム(人種差別)と部落差別との共通点と差異について質問する。そこに天皇制の課題があるという答え。来週末に「柏木義円の日記を読む」研究会があり、私が発題なので、このところ明治期の義円の日記を読み込んでいる。そこには牧師の日常がびっしり書き込まれている。散在する教会員の家庭訪問に出かけ、日に何通もの手紙を書き、さらに『上毛教界月報』の原稿書きと編集作業、そして病妻を抱えながら子どもたちの育児や家事に追われる日常が詳細に書き込まれている。

24日(水)午後から早稲田奉仕園での上林順一郎先生の聖書講座に出席。創世記の天地創造の記事の講解なのだが、よく準備され、聖書学的な問題だけでなく、神学的な目配りもなされていて、大変勉強になる。宣教研究所に寄って資料探し。夜はひたすら義円の日記を読み込む。

25日(木)午前中は、4月から始まる共同研究「コロナ後の教会の希望」の準備。この研究会はすべてZoomで行われる予定。午後からZoomNCAの理事会。京都にあるセミナーハウスが、コロナ禍で営業停止していることもあり、NCA自体が財政的に行き詰っている。この難局をどう乗り越えるのか、難題山積。新年度の事業計画や予算、そして人事について協議。

26日(金)婦人矯風会の川谷淑子さんから『矯風会百年史』が送られてくる。矢嶋楫子について調べているので助かるが千頁を越える大著。夜は北支区連合祈祷会委員会をZoomで。35日(金)19:00から、東日本大震災を覚える祈祷会をZoomで実施する。その準備について協議。この3週間ほど腰痛て難儀したが、ようやく収まってきたようだ。(戒能信生)

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