2021年4月24日土曜日

 

牧師の日記から(314

418日(日)主日礼拝。ルカ福音書61219の講解説教「山から降りて」。ルカ福音書では、律法学者やファリサイ派のイエスに対する非難や反感が極点に達したところで12人の弟子が選ばれたとしている。またマタイ福音書におけるイエスの長大な「山上の説教」を、「山から降りて」大勢の群衆に「平地の説教」として要約した形で語らせている。このあたりにこの福音書の理解と主張が込められているのだろう。夜は神学校での明日の講義(二コマ)の準備と神学読書会の発題の準備など。

19日(月)朝一番で千葉の流山中央病院へ。松野ヤスコさんの診察に同行するため。ヤスコさんは蜂窩織炎という足の病気が慢性化してその治療が厄介なのだ。病院の待合室で短く祈る。午後帰宅すると、ブックレット『スペイン風邪と日本の教会』の序文が神田健次さんから届く。これで原稿は全部揃い、6月末には刊行の予定。夜は日本聖書神学校で、日本キリスト教史と、フィールドワーク・ゼミ「教派の歴史」についての講義。

20日(火)朝早く、不在会員の安藤美惠さんが亡くなったとの連絡がある。105歳の長命ではあった。ご遺族や葬儀社と相談して、2210時半から自宅近くの葬祭場で簡素な告別式をすることとなる。午前中は神学読書会で発題と紹介。教職6名、信徒2名の参加。バルトの『教義学要綱』を新訳で少しずつ読んでいるが、久しぶりにバルトの論述を読み返し、感銘を深くする。午後東武東上線の東松山駅で安藤さんの次女須賀美和子さん、お孫さんの宮田尚美さんと落ち合い葬祭場へ。安置されているご遺体を囲んで聖書を読み祈る。その後、葬儀などの簡単な打ち合わせ。帰宅後、22日に予定されていたNCA運営員会の進行を早稲田教会の古賀博牧師に代わってもらう依頼や、そのアジェンダ作りの作業。

21日(水)感染症の拡大を避けるため、この日から「聖書を読んで祈る会」は再び休止。午前中近くの皮膚科に行ってジンマシンの治療。原因は特定できないがストレスではないかという。抗ヒスタミン剤を処方される。午後は、NCAの事業報告の作成や明日の告別式の準備。そこに『スペイン風邪と日本の教会』の組版がメールで届く。IT化で編集作業が早い。その校正も見なければならない。

22日(木)直子さんと一緒に東松山の葬祭場での安藤美惠さんの葬儀に出かける。ところが電車が人身事故で遅れて肝を冷やす。10分ほど遅れて会場に到着、直ちに告別式。Covid-19の感染拡大下でもあり、御家族が中心の家族葬。短く美恵さんの生涯について詩編のメッセージを語る。お孫さんたち、曾孫さんたちに美恵さんの信仰の生涯を知ってもらいたい。

23日(金)NCA2020年度の事業報告を作成し京都の法人本部に送付。午後、銀座の画廊に友人の鈴木健次さんの作陶展を見に行く。80歳を超えてから陶芸を始めたのことで羨ましい。今週は何かと出かけることが多かった。この日は書斎で5月の予定表の作成や説教準備等。(戒能信生)

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