2021年9月25日土曜日

 

牧師の日記から(336

919日(日)主日礼拝。ルカ福音書840-56の講解説教「会堂長ヤイロの娘の癒し」。イエスは間に合わなかった。既に少女は死に、葬儀の準備が始まっていた。しかしイエスは「死んだのではない。眠っているのだ」と宣言する。人々はあざ笑うが、まだ少女の死を受け入れられない家族の想いに寄り添う姿勢と言えるのではないか。そこに奇跡が起こり、少女を蘇生する。この出来事は、共観福音書がいずれもきわめてよく似た形で伝えており、それだけに初代教会にとって大切な伝承だったのだろう。

20日(月)なんと私の74歳の誕生日!正直に言って、ここまで長生きするとは考えていなかった。これからの余生!をどのように生きるかが課題ではある。先週逝去の知らせがあった友人の山下ひとみさんの追悼文を『時の徴』に書くことになり、兄上の透さんに電話をして、最期の様子などを聞く。それをもとに短い原稿を書いて、編集者にメールで送る。

21日(火)午前中、神学読書会。駒込教会の村田重牧師の発題で、バルトの『教義学要綱』の910節を取り上げる。出席は牧師7名、信徒2名の計9名。午後から、錦糸町の賛育会病院の定期検診。前立腺癌の予後は全く問題ないとのこと。夜は、立教大学校友会の講演会で、ジャーナリスト池上彰さんの講演をリモートで聴く。感心するのは、一切原稿を見ないで実に分かりやすく話すこと。これは見習わなければならないだろう。

22日(水)午前中、西片町教会の山本祐司牧師が訪ねて来て、後任牧師の銓衡について話し合う。山本牧師は来年3月で退任されるので、ふさわしい後任者が与えられることを共に祈る。午後から、NCAの上林順一郎牧師の創世記の講座にリモートで参加。実に丹念に調べて準備されている。途中で、先日亡くなった山下ひとみさんの兄上がわざわざ訪ねて来られる。最期の様子を改めて伺うと共に、ひとみさんが装幀を担当したリュティーの『この日言葉をかの日に伝え』(井上良雄訳)をお貸しする。適当な時期に、信濃町教会で記念会を開くことも話し合った。

23日(木)休日で一日在宅。午後鈴木志津恵さんが教会会計の記録の整理のために来られる。長く教会会計を担当してくれた野口倢司さんの後を継いで、実に綿密に会計処理をしてくださるので本当に有り難い。10月の予定表の作成や、入門の会の準備など。

24日(金)週報や予定表等の印刷。印刷機が老朽化して紙送りがうまく出来ず難渋していたが、紙送り機構をユニットごと取り替えて、順調に印刷ができるようになった。この印刷機の製造は終了しており、このユニットも国内に二個しかないという。封筒の印刷も出来るようになって嬉しい。

25日(土)午前中、聖書と人間を考える会。新宿伝道所の歩みを詳細に記録した『ディアスポラの歩み』の出版記念会で、堀光男牧師夫妻や古くからのメンバーも集合。新宿伝道所の皆さんの千代田教会ヘの合流がスムースにできたのは感謝以外にない。(戒能信生)

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