2022年1月22日土曜日

 

牧師の日記から(352

116日(日)主日礼拝。ルカ福音書101820の講解説教。ルカ福音書だけにある「サタンが天から墜落するイメージ」を取り上げる。新約聖書学者の大貫隆さんが、これをイエスの神の国のイメージの中核として取り上げている。イエス自身の神秘的体験に由来するだけでなく、広く後期ユダヤ教文献に見られるという。これを説教でどのように生かせるかに苦慮する。結局、既に朝が来ているのにカーテンで窓がふさがれている部屋の中はまだ暗闇が支配しているという有名なバルトの比喩を用いて展開してみる。井上良雄先生も繰り返し引用しているが、「既に」と「未だ」の緊張としての「時」の理解ということになるだろうか。夜は、神学読書会で取り上げるバルトの『教義学要綱』の発題の準備。

17日(月)『ジャーナル風』の特別講座「教団史」の準備。戦時下の教会の実情を資料によって説明するのだが、1時間に収めるのに苦労する。夜は目白の神学校の授業で隅谷三喜男先生を取り上げる。オミクロン株の感染が拡大しているが、リモート授業に対応できない受講生がいるのだ。

18日(火)午前中は神学読書会で『教義学要綱』の発題。出席は牧師7名信徒2名の合計9名。午後からZoomでキリスト教会館の将来構想委員会に座長として参加。会館の冷暖房機(GHP)を取り換えるのに約7000万円を要する。その財源や返済計画について協議する。さらに将来の立て替えや大規模改修についても考えなければならない。

19日(水)午後、近くの皮膚科を受診。久しぶりにジンマシンの症状で、抗ヒスタミン剤を処方される。原因は特定できず、ストレスが考えられるというが……。夕方、松野三郎さんから連絡があり、ヤスコさんが近くの病院に入院したとのこと。昨日、ヘルパーさんが訪問したが応答がないため、救急隊を要請。窓を壊して入室し、ベッドから落ちた状態で発見され、直ちに柏厚生総合病院に緊急搬送。軽度の鬱血性心不全と診断。数週間で退院の見込みだが、直ちに施設への入所を検討しているとのこと。先週、鈴木志津恵さんがヤスコさんを訪ねてくれて、第三者の介入が必要な状況と知らせてくれ、対応を三郎さんや地域包括センターと相談していた。

20日(木)午後から霊南坂教会で『ジャーナル風』の特別講座「戦時下の教会」の収録。YouTubeで配信するというが、時間の割り振りが難しく、準備した原稿は少し短かかったようだ。これで感覚がつかめたので、2月の第二回の収録「戦後の教団の宣教」の準備に取り掛からねばならない。

21日(金)午前中、門前仲町の歯科医の定期健診。夜の支区宣教研究委員会はオミクロン株の拡大で休止になる。

22日(土)ジンマシンの症状が治まらないので、午前中皮膚科を受診。眼鏡のツルやマスクをかける耳の後ろに湿疹が出来ているというので塗り薬を処方される。午後から柏木義円研究会にZoomで参加。同時並行して「コロナ後の教会の可能性」研究会がZoomで行われる。(戒能信生)

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