2023年3月12日日曜日

 

牧師の日記から(408

3月5日(日)主日礼拝。ルカ福音書1525-32の講解説教。放蕩息子の兄の方に焦点を合わせて考えてみる。従来この譬は、弟にスポットを当てて理解されてきたが、やはり旧約聖書以来の「二人の息子」「兄と弟」の物語として捉えるべきではないか。そして「見失った羊」「亡くした銀貨」の譬と並べて、失われたものの回復を共に喜ぼうと呼びかける譬として読み解きたい。礼拝後、定例長老会。インドネシアから西村正寛さんもZoomで参加。教会総会の準備として、特に次年度の教会会計予算について時間をかけて話し合った。光熱用水費の値上げについて、これまで牧師館分も含めて教会負担としてきたが、牧師が三分の二程度を負担する方式を提案することとした。夕刻散歩で四ツ谷から迎賓館へ。

6日(月)午前中、散歩。午後からNCAの次年度予算についてZoom会議。合間を縫って「北支区史年表」の作成作業。

7日(火)午前中、散歩。『時の徴』167号に掲載する「高倉徹総幹事日記」と「井上良雄小説教」の翻刻校訂をして、編集者に添付で送る。夜は、山口里子聖書ゼミにZoomで参加。マルコ福音書を12章まで読み続けて来た。今年度はこの日が最終回だが、来年度が最後となる予定。講師の里子さんの体調が気になるが、この講座の書籍化を期待している。

8日(水)午前中、散歩。午後、入院されている堀光男先生を東久留米の堀ノ内病院に見舞う。家族以外は面会禁止だが、町子夫人と一緒ということで許可が出た。病院のロビーで町子夫人と待ち合わせ、2階の病室へ。1月初めにコロナ感染症で入院してから、もう二ヶ月以上食事が摂れない状態が続いている。しかし堀先生は私であることを認識して、笑顔を見せて「ありがとう」と言ってくれた。枕許でローズンゲンのこの日の聖句を読んで短く祈ると、アーメンとはっきり唱和された。来週末には、救世軍清瀬病院に転院の予定だが、食事が食べられるようになることを願う。コロナ禍で病院や老人施設への見舞いが禁じられ、牧師としては手足をもがれた感じだったが、徐々に解除されていくだろうか。

9日(木)午前中、散歩で市ヶ谷から牛込柳町まで歩く。「北支区史年表」の作成作業。『柏木義円研究』の初校が届いたので、校正し編集後記を書いて返送する。午後からキリスト教会館の事務所に行き、NCAの事務仕事。夕方、久しぶりに西川穂さんが来て一緒に食事をしながらいろいろ話し合う。半年間、巣鴨ときわ教会で教会実習をして来たが、4月から千代田教会に復帰する。西川さんも来年3月には卒業の予定。最後の一年間の学びと歩みが整えられるように共に祈る。

10日(金)確定申告のために、直子さんが医療費や書籍代等の関係書類を整理してくれて、申告書に取り組む。今年から制度が変わったこともあり難渋するが、なんとか書類をまとめて四谷税務署に提出する。しかし膨大なこの書類を精査する方も大変だろうと同情する。(戒能信生)

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