2023年4月16日日曜日

 

牧師の日記から(413

49())主日礼拝。ルカ福音書14112の講解説教「復活の主を見上げて」。復活節の礼拝説教はいつも難儀する。主の復活の出来事は、容易に私たちの経験にパラフレイズできないからでもある。復活は、私たちにとって、ついに未明の、驚くべき、そして信じがたい出来事と言う他はない。ルカ福音書の記述もそのことを示している。しかしここからすべては始まった。婦人たちのこの証言から、死の壁を打ち破って甦った主イエスへの信仰が始まったのだ。礼拝後、野口洋子さんの「私の愛唱讃美歌」。教会学校の経験から、いくつかの「子どもさんびか」が紹介された。午後、自動車に乗り合わせて多磨霊園の千代田教会墓所で墓前礼拝。13名の参加。荒井博・弘子さん夫妻が墓地の剪定をしてくれている。桜は散ってしまったが、新緑が美しい。

10日(月)午前中、四ツ谷から市ヶ谷への土手を散歩。午後から準備をして、都バスに乗って日本聖書神学校へ。図書館で、近刊の神学書に目を通す。次々に刊行される新刊書に目を通すのも億劫になってきた。今年の「日本キリスト教史」の授業は8名の受講生。おそらく今年度がこの神学校での最後の講義になるだろう。

11日(火)午前中、賛育会病院で腹部のエコー検査。毎年この時期になると、内臓に異常がないかこの検査をする。午後、明日から始まる農村伝道神学校の授業の準備。賀川豊彦記念松沢資料館での研修講演の準備にも手を付ける。10年前に出した『日本キリスト教史における賀川豊彦』に重要な論点はほぼ出尽くしている感があるが、賀川の事績をただ顕彰するだけでなく、批判的に検証する必要がある。

12日(水)午前中、聖書を学び祈る会は休会で、散歩。迎賓館の近くを歩くと、この日は学習院小学校の入学式らしく、制服を着て大きなランドセルを背負った子どもたちと母親の姿を見かける。午後から町田の農村伝道神学校に出かける。昨年度は私の体調不良で全面休講にし、その前はコロナ禍でリモート授業だったため丸3年ぶり。鶴川駅からバスで野津田車庫の終点で降り、そこから神学校まで約15分の山歩き。武蔵野の新緑がまぶしいくらいに美しい。

13日(木)午前中、散歩の足を延ばして丸ノ内線で銀座に出て、友人の鈴木健次さんの作陶展を見る。大学教師をリタイアし80歳を越えても旺盛な行動力に感嘆する。午後から、「戦後社会制度とキリスト教」研究会で依頼されている「戦後の賀川豊彦」の研究発表の準備に手をつける。

14日(金)午前中、賛育会病院で胃カメラの検査。毎度のことながら、管が喉を通るときは相当苦しいが、看護師が後ろから背中をさすってくれるのに助けられる。検査の結果は、特に異常は認められないとのこと。『柏木義円研究』第7号が来週明けに納品となるとの連絡が入る。その発送の準備をしなければならない。(戒能信生)

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